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お通じのトラブルのセルフケア ~便りがあるのが良い便り~

 あなたは毎日、お通じがありますか?快腸ですか?
 「お通じ」は、「便(大便)」のことを遠回しに表現した言葉ですが
 どちらにも、「お知らせ」とか「情報を得る」という意味があります。

 そうです。お通じ(大便)は、そのときの健康状態を知るバロメーターなのです。

 大便の半分は、私たちが食べた物が消化・吸収された後の物です。
 もう半分は、腸の粘膜が剥がれたものや、腸内細菌などです。

 私たちは、大便の量や色、臭い、固さ、形などから、さまざまな情報を得られるのです。
 ですから、しっかり見てチェックしないで流してしまうのは、実にもったいない話です!
 汚い話ではなく、水に流すことが出来ない、大切な話なのです。

 一般に、便の量は、食事の量を表しています。
 野菜や穀物など食物繊維が豊富な植物性食品を多く摂るほど、便の量も増えます。

 便の色や臭いは、主に食事の質を表しています。
 善玉菌のエサになる複合炭水化物・食物繊維が多いほど、便は黄色く、酸っぱい臭いがします。
 反対に、悪玉菌のエサになるタンパク質が多いほど、茶褐色・暗色で、悪臭の便になります。

 便の固さや形は、食事による部分もありますが、腸のはたらきや動きと関係しています。

 もちろんO-157やノロウィルスなどの感染症や腸閉塞などでも、下痢や便秘になります。
 また、胃腸炎や潰瘍、ガンなどで出血があると、便の色が黒くなったり赤くなったりします。
 胆嚢の病気では、便の色が白くなったり、緑色になったりします。

 しかし、ここでは、そのような病気ではない、腸のはたらきが悪いことによって起こる
 便秘と下痢のツボ刺激をはじめとするセルフケアを紹介していきます。

 →次記事:「便秘と自律神経 ~カチカチの弛緩性便秘、コロコロの痙攣性便秘~」
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便秘と自律神経 ~カチカチの弛緩性便秘、コロコロの痙攣性便秘~

 便秘とは一体どういう状態の事でしょうか。
 さすがに1週間もお通じがなかったら、これは便秘と言えますよね(^^;
 しかし、お通じが何日間なかったら便秘、という線引きは決まっていないのです。

 一般に、食欲不振やお腹の張った感じ(膨満感)、腹痛や残便感などの
 不快な自覚症状があり、長時間にわたって便通がない状態を、便秘としています。

 毎日お通じがあっても、残便感があって満足できず気持ち悪いと感じる人もいれば、
 2~3日に1回しかお通じが無くても、スッキリ気持ちよく、体調も良い人もいるのです。

 もちろん便通は、食事の内容や、腸閉塞・腫瘍などの胃腸の病気によって大きく左右されます。
 しかし、それ以外にも、腸のはたらきの異常によっても便秘は起こります。
 →前記事:「お通じのトラブルのセルフケア ~便りがあるのが良い便り~」

 胃や十二指腸、小腸で消化・吸収された食べも物の残りかすが大便の材料です。
 大腸で余分な水分を吸収されながら、大腸の動きによって肛門へと運ばれて便になります。

 この水分の吸収と腸の動きという大腸のはたらきが悪くなると便秘が起こります。
 大腸のはたらきを調節するのは自律神経です。 →カテゴリ:「自律神経のはたらき」
 (実は腸は、自律神経の調節を受けなくても、勝手にはたらく賢い臓器でもあります。)

 交感神経がはたらき過ぎると、大腸の動きが悪くなってしまいます。
 大腸がダラ~ンとゆるみ切ってしまい、便が肛門の方までスムーズに運ばれなくなります。
 便が長時間とどまることで水分が吸収され過ぎてカチカチの便秘になります。
 このタイプの便秘を、弛緩性便秘(しかんせいべんぴ)と言います。

 反対に、副交感神経がはたらき過ぎると大腸が動き過ぎて、引きつれてしまいます。
 大腸がギュッと収縮し過ぎてしまい、便が肛門の方までスムーズに運ばれなくなります。
 腸の動きが強すぎることで便が結ぼれてしまってコロコロの便秘になります。
 このタイプの便秘を、痙攣性便秘(けいれんせいべんぴ)と言います。

 大腸の動きが弱すぎても強すぎても、どっちにしても便秘を引き起こしてしまうのですね。
 お通じは、自律神経の微妙なバランスの上に成り立っているのです。

 では、まずは交感神経のはたらき過ぎが原因である、弛緩性便秘のツボを紹介します。
 →次記事:「弛緩性便秘に効くツボ ~腸の動きを活発にします~」

弛緩性便秘に効くツボ ~腸の動きを活発にします~

 大腸は、便中の余分な水分を吸収しながら、便を肛門の方へと送り出しています。
 大腸がくねくねとイモムシのように動いて、便を適度に固めながら排泄しようとはたらきます。
 →前記事:「便秘と自律神経 ~カチカチの弛緩性便秘、コロコロの痙攣性便秘~」

 そんな大腸のはたらきを調節しているのが自律神経です。
 自律神経のうち、交感神経がはたらき過ぎると、大腸の動きが悪くなってしまいます。

 交感神経がはたらき過ぎると、大腸がダラ~ンとゆるみ切ってしまい、動きが悪くなります。
 便が腸内に長時間とどまってしまうので、水分が吸収され過ぎてカチカチの便になります。
 このタイプの便秘を、弛緩性便秘(しかんせいべんぴ)と言います。
 大腸が弛緩して(ゆるんで)しまって、大腸の動きが悪くなってしまうことによる便秘です。

 【食事を改める】
 そんな弛緩性便秘を治すには、食事の内容も大切です。
 大腸の動きを刺激し、便に水分を与える食物繊維、とくに豆類を努めて多く摂りましょう。
 →記事:「今すぐ改善できる健康に良い食事 ~食事の質の高め方~」

 【弛緩性便秘に効くツボ】 左F1・F6+左右のF4
 そして、腸の交感神経のはたらき過ぎを抑え、腸の動きを活発にするツボは
 左足の親指F1と人差し指F6、そして小指F4のツボです。
 →記事:「胃腸のツボ ~口唇から肛門までの長い道のり~」
   足の井穴図足の井穴図
 これらのツボに、刺絡をするか、円皮針を貼るか、お灸をします。
 →カテゴリ:「井穴刺激のやり方」

 食生活の改善と併せて、ツボ刺激を行ってみてください。
 あなたが快腸な生活を送れますように!

 コロコロ便タイプの便秘に効くツボはこちら。
 →記事:「痙攣性便秘に効くツボ ~腸の動き過ぎを抑えます~」

痙攣性便秘に効くツボ ~腸の動き過ぎを抑えます~

 便秘のタイプのひとつに、大腸の動きが悪くなり、カチカチの便になる弛緩性便秘があります。
 弛緩性便秘は、大腸の交感神経のはたらき過ぎによる便秘です。
 →前記事:「弛緩性便秘に効くツボ ~腸の動きを活発にします~」

 そして、もうひとつのタイプが、大腸の副交感神経のはたらき過ぎによる便秘です。

 大腸は、便中の余分な水分を吸収しながら、くねくねと動いて、便を肛門へ送り出します。
 くねくねと便を送り出す腸の動きをうながしているのは、副交感神経のはたらきです。

 しかし、この副交感神経がはたらき過ぎると、大腸が動き過ぎて引きつれてしまいます。
 大腸がギュッと引き締まり過ぎてしまい、便が肛門の方までスムーズに運ばれなくなります。
 長いバナナの形で腸内を運ばれていた便が、腸の動き過ぎによって、便が結ぼれてしまいます。
 すると便の形が、ウサギやシカ、ネズミの糞のような、短く丸い形のコロコロの便になります。
 このタイプの便秘を、痙攣性便秘(けいれんせいべんぴ)と言います。
 大腸の動きが強すぎて、痙攣を起こしてしまうことによる便秘です。

 痙攣性の便秘では、大腸の収縮が強くなりすぎるので、お腹が痛くなったり
 便意をもよおしてトイレに行っても、排便が無いときや、便の量が少なかったりします。

 【生活に運動を取り入れる】
 痙攣性便秘を解消するには、副交感神経のはたらき過ぎを抑えることです。
 身体の筋肉を動かす運動は、適度に副交感神経のはたらき過ぎを抑えてくれます。
 →カテゴリ:「ストレスマネージメント」

 【痙攣性便秘に効くツボ】 左右H5・F5
 そして、腸の副交感神経のはたらき過ぎを抑え、痙攣性便秘を治すツボは、
 左右の手足の薬指にあるH5・F5のツボです。
 →記事:「胃腸のツボ ~口唇から肛門までの長い道のり~」
   手足の井穴図手足の井穴図
 これらのツボに、刺絡をするか、円皮針を貼るか、お灸をします。
 →カテゴリ:「井穴刺激のやり方」

 運動と併せて、ツボ刺激も行ってみてください。あなたが快腸な生活を送れますように!

 ところで、腸が動き過ぎるのなら、「便秘」じゃなくて「下痢」になるんじゃないの??
 と思われた、そこのあなた!なかなか鋭い疑問ですね!

 そうなのです、痙攣性便秘と下痢とは、紙一重の症状なのです。
 痙攣性便秘でお困りの方で、下痢でも悩まされている方はこちら。
 →次記事:「下痢に効くツボ ~思い当たる理由もない慢性下痢・軟便にも~」 

下痢に効くツボ ~思い当たる理由もない慢性下痢・軟便にも~

 下痢には、「止めてはいけない下痢」もあります。
 サルモネラなどの食中毒や、ノロウイルスなどのお腹の風邪、O-157などの毒による下痢。
 下痢だけでなく、吐き気や嘔吐、発熱などの症状も一緒に出てくることが多いです。

 これらの下痢は、身体にとって有害なバイ菌や物質を、便として排泄するための反応です。
 下手に下痢を止めてしまうと、毒が排出されず、重症になってしまいます(涙)

 ここでは、そのような体内の異物を排泄する反応ではない下痢のセルフケアを紹介します。

 食べ過ぎ・飲み過ぎ、早食い(噛まない)など、自分の胃腸の消化能力を越えた場合、
 当然の事ながら、消化不良を起こして下痢をしてしまいます。
 そのときは、ツボ…ではなく、食い改めて下さい(^^;

 しかし、思い当たる理由もないのに慢性的に下痢や軟便が続く場合には、ツボがあります。

 大腸は、便中の余分な水分を吸収しながら、くねくねと動いて、便を肛門へ送り出します。
 くねくねと便を送り出す腸の動きをうながしているのは、副交感神経のはたらきです。

 しかし、副交感神経がはたらき過ぎると、腸の動きが激しくなり過ぎてしまいます。
 すると、排泄までの時間が短くなり、余分な水分がそのままで出てしまいます。(軟便)
 また副交感神経には、腸の動きだけでなく、腸の粘液を分泌させるはたらきもあるので、
 さらに水っぽい便になってしまいます。(泥状便・水様便)

 下痢は、大腸を調節する副交感神経のはたらき過ぎによる症状です。
 そんな腸の副交感神経のはたらき過ぎを抑え、慢性下痢を治すツボは、
 左右の手足の薬指にあるH5・F5のツボです。
 →記事:「副交感神経のはたらき過ぎを抑えるツボ ~心身に喝!を入れます~」
   手足の井穴図手足の井穴図
 これらのツボに、刺絡をするか、円皮針を貼るか、お灸をします。
 →カテゴリ:「井穴刺激のやり方」

 長年の原因不明の慢性下痢でも、数回の治療で改善があります。是非一度お試し下さい。
 あなたの下痢が止まりますように!

 下痢と痙攣性便秘は紙一重です。
 腸の副交感神経がはたらき過ぎを起こすと、下痢だけでなく便秘も引き起こされます。
 →前記事:「痙攣性便秘に効くツボ ~腸の動き過ぎを抑えます~」

 1日に何回もトイレに走ったり、日常生活に差し障りがある方は、こちらもご覧下さい。
 →カテゴリ:「過敏性腸症候群」

 次は、他人にはなかなか言いづらい、「痔(ぢ)」のツボです。
 →次記事:「痔に効くツボ ~あなたも痔主さんなのですね~」

痔に効くツボ ~あなたも痔主さんなのですね~

 世間には多くの痔主さんがいらっしゃるのですが、なかなかカミングアウトされないようです。
 排便のときにちょっと痛むだけから、便器が真っ赤に染まるまでの大痔主さんもおられます。

 痔は肛門の血流が悪くなった状態(うっ血)です。
 痔の状態によって、イボ痔であったり切れ痔であったりします。

 痔のひとつの原因に、便秘や下痢があります。
 便秘でカチカチに固くなってしまった便を排泄しようと力むことや、
 下痢を繰り返すことで排便の回数が増えることにより、肛門に負担をかけることが一因です。

 痔を治すには、普段から食事や運動、ツボ刺激などで便通を良くしておくことが大切です。
 →記事:「便秘と自律神経 ~カチカチの弛緩性便秘、コロコロの痙攣性便秘~」
 →記事:「下痢に効くツボ ~思い当たる理由もない慢性下痢・軟便にも~」

 あまりにも大きなイボや、別の穴が出来ていたりする場合は外科的手術も必要です。
 ですが、痔は「血流」が悪くなった状態なので、血流を良くしてやれば改善します。

 肛門の血流を良くし、痔に効くツボは、頭のてっぺんにある 百会(ひゃくえ)というツボです。
 頭のツボで、身体の反対側の痔を治してしまう治療は面白いでしょ(^^?
 百会百会のツボの位置
 百会のツボに、刺絡をするか、お灸をします。(刺絡の方が効きます!)
 →カテゴリ:「井穴刺激のやり方」

 ツボ刺激だけでなく、下半身を温める、適度な運動をするなどの生活改善も大切です。
 あなたの痔が治りますように!
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はりきゅう中村@大阪

Author:はりきゅう中村@大阪

 心身相関の考えから、身体の健康とメンタルヘルスに取り組んでいます。より簡単・安全で、より効果的なセルフケア(家庭治療)を紹介しています。
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