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腸内細菌が人間の健康を左右する! ~免疫異常と慢性炎症~

 あなたの身体は細菌だらけです!
 そう言われて喜ぶ人は少ないかもしれませんが、これは事実です(^^;

 皮膚をはじめ、鼻腔や口腔、小腸・大腸、陰部など全身にびっしり細菌が付着しています。
 全身の細胞(60億個)よりも10倍以上も多い数の細菌が、人体を住処として暮らしています。

 これらの細菌は 「常在菌」 と呼ばれ、人間を病気にさせる病原性細菌ではありません。
 人間を病気にさせるどころか、常在菌は人間を病気から遠ざける役割を果たしています。
 自分たち(常在菌)が生きるには、人間様に病気で死なれてしまっては困るからです(^^;

 常在菌の中でもとくに、私たちの健康と病気の鍵を握っているのが、「腸内細菌」 です。
 良いお通じのためにヨーグルトを食べる健康法も、腸内細菌と関係があるのです。

 腸内細菌は、腸だけの話ではなく、全身の健康状態に影響することが分かってきました。
 白血球が異物を攻撃して処理する免疫のはたらきを、腸内細菌が左右しているのです。
 腸内細菌叢の状態次第で、私たちは健康にも病気にもなり得るのです。

 腸内細菌が関係する病気には、アレルギー疾患、自己免疫疾患、炎症性腸疾患があります。
 これらは、免疫の制御能力が低下して、無益な炎症を止められない免疫異常による病気です。
 →カテゴリ:「衛生仮説と免疫異常」

 そのほかにも、肥満や糖尿病・動脈硬化などのメタボリックシンドロームなどの生活習慣病や
 うつ病や統合失調症、自閉症など脳の異常も、腸内細菌との関連が指摘されています。

 腸内細菌は、どのようにして病気を招き、どうすれば健康を維持・増進できるのでしょうか。

 →次記事:「炎症と腸内細菌叢 ~腸内環境の悪化で腸漏れ・リーキーガット~」
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炎症と腸内細菌叢 ~腸内環境の悪化で腸漏れ・リーキーガット~

 お腹に棲んでいる腸内細菌は、私たちの健康を大きく左右します。
 腸内細菌は、良くも悪くも免疫(白血球)に影響を与え、健康にも病気にもさせるのです。
 →前記事:「腸内細菌が健康を左右する! ~免疫異常と慢性炎症~」

 腸内細菌には、いわゆる 「善玉菌」 と 「悪玉菌」、そして 「日和見菌」 がいます。
 「善玉菌」の代表は乳酸菌やビフィズス菌、「悪玉菌」ではウェルシュ菌が有名です。
 「日和見菌」 は善玉・悪玉のどちらか優勢な方に荷担する、勝ち馬に乗るような菌たちです。

 便宜上、「善玉菌」・「悪玉菌」 と分けられていますが、菌そのものに善悪はありません。
 状況次第では悪玉菌も良いはたらきをしますし、善玉菌も悪さをする場合もあります。

 重要なのは、多種多様な腸内細菌たちが、それぞれバランス良く棲み分けることなのです。
 自然豊かな森のように、いろいろな生物たちが共存・対立しながら共生することが大切です。
 ある種の菌が居なくなってしまったり、特定の菌が圧倒してしまうことが問題なのです。

 腸内細菌叢は、ひとつの生態系です。
 多様性が失われたり、アンバランスになると、腸内環境が悪化してしまいます。
 一種の生物が激減すると生態系が崩れるように、腸内細菌叢も平和を維持できなくなります。

 腸内環境が悪化すると腸壁の細胞間結合が緩んで隙間が広がり、腸の透過性が増大します。
 それまで腸管内に留まっていた腸内細菌や毒素が、腸壁をすり抜けて血中に侵入するのです。
 →外部リンク:「順天堂大学:腸内細菌が血流中へ“移行する”ことが明らかに」(PDF)

 腸壁を通り抜けて異物が体内に侵入する状態を 「リーキーガット」(腸漏れ) などと言います。

 腸内細菌は、腸管内にいるときは存在を許容されていますが、体内に入ると攻撃対象です。
 腸壁から侵入した細菌や毒素は血中を巡り、免疫(白血球)に攻撃されて炎症を起こします。

 リーキーガットによる全身の炎症は、健康レベルを低下させ、持病を悪化させます。
 たとえば喘息持ちの人は発作が誘発されて、アトピーの人は皮膚炎が悪化します。
 持病がない人でも血管や内臓に軽度な炎症が生じ、それが様々な病気につながるのです。
 →外部リンク:「筑波大学:腸内細菌のバランスの乱れが喘息を悪化させるメカニズムを解明」

 腸内細菌叢の多様性・平和を維持するには、どうすれば良いのでしょうか?

 →次記事:「食物繊維で善玉菌を優勢に ~リーキーガットのセルフケア~」

食物繊維で善玉菌を優勢に ~リーキーガットのセルフケア~

 腸内環境が悪化すると腸壁から腸内細菌や毒素が血中に侵入するようになります。
 腸から漏れ出た異物は全身に炎症を引き起こし、持病の悪化や健康状態を低下させます。
 →前記事:「炎症と腸内細菌叢 ~腸内環境の悪化で腸漏れ・リーキーガット~」

 腸内環境を悪化させる原因のひとつが、抗生物質・抗菌薬の乱用です。
 命に関わる重篤な感染症には抗生剤は有用ですが、安易な使用では害が大きくなります。

 細菌を殺傷する抗生物質は、腸内の善玉菌も激減させて腸内環境を悪化させます。
 生き残った日和見菌や病原菌の勢力が拡大して、新たな炎症・病気を招くこともあります。
 真菌(カビ)によるカンジダ症や、耐性菌による難治性の感染症などです。

 そして、毎日の生活の中で腸内環境を大きく変化させるのは 「食事」 です。
 食事は私たちの栄養にもなりますが、吸収されない食物は腸内細菌のエサにもなります。
 腸内細菌にどんなエサを与えるか(食事)によって、腸内細菌叢のバランスが変化します。

 ある腸内細菌の好きなエサを多く与えると、その細菌が増殖して勢力を拡大します。
 腸内細菌の棲む場所(腸管)には限りがあるので、ある菌が増えると他の菌が減ります。
 →外部リンク:「腸内細菌叢は食事により1日で変化 HealthDayJapan」

 いわゆる悪玉菌が好きなエサは、タンパク質や脂肪です。
 消化・吸収しきれなかったタンパク質・脂質をエサに、悪玉菌が増殖します。
 タンパク質・脂肪(とくに牛肉・豚肉などの赤身肉)の摂りすぎに注意しましょう。

 そして、善玉菌が好きなエサは、食物繊維(=人間が消化できない炭水化物)です。
 根菜や葉野菜、海藻、豆類や、生デンプン(とろろ芋)などに多く含まれます。

 食物繊維には、水に溶ける/溶けないの種類があり、それぞれ好む善玉菌が異なります。

 水溶性食物繊維は大腸の上部のあたりに住む(好気的)善玉菌のエサになります。
 いろいろな種類の水溶性食物繊維がありますが、オススメ出来るのは 「イヌリン」 です。
 →外部リンク:「【楽天市場】水溶性食物繊維 イヌリン の検索結果」
 →外部リンク:「Amazon.co.jp: 水溶性食物繊維」

 不溶性食物繊維は大腸の下部のあたりに住む(嫌気的)善玉菌の増殖を促します。
 大豆由来の 「おから」 や 小麦の外皮 「ふすま(ブラン)」 などに多く含まれます。
 →外部リンク:「【楽天市場】おからパウダー の検索結果」
 →外部リンク:「【楽天市場】ふすま 500g の検索結果」
 →外部リンク:「Amazon.co.jp: おからパウダー(不溶性食物繊維)」

 不溶性の摂りすぎは便秘の原因になるので、水溶性:不溶性=1:2 くらいで摂りましょう^^

 お財布に余裕のある人は、さらに 「グルタミン」 を摂っておくことをオススメします。
 グルタミンは腸(主に小腸)のエネルギー源となるアミノ酸で、腸壁の修復を助けます。
 →外部リンク:「【楽天市場】グルタミン パウダー の検索結果」
 →外部リンク:「Amazon.co.jp: グルタミン パウダー」

 そして、善玉菌を優勢にしたら、今度は免疫異常をストップさせる腸内細菌を投入しましょう。

 →次記事:「免疫異常・慢性炎症をストップ! ~酪酸菌で制御性T細胞を増やす!~」

免疫異常・慢性炎症をストップ! ~酪酸菌で制御性T細胞を増やす!~

 腸内細菌叢は、多種多様な腸内細菌が共生・対立しながら共存することが重要です。
 多様性が失われたり、腸内細菌叢のバランスが崩れると免疫異常・慢性炎症が起こります。
 →記事:「炎症と腸内細菌叢 ~腸内環境の悪化で腸漏れ・リーキーガット~」

 腸内細菌と白血球は、お互い影響し合って、人間の健康を左右しています。
 免疫のはたらきと炎症を促したり抑えたりすることで人を病気にも健康にもさせるのです。

 免疫異常を起こす腸内細菌や白血球が増えると、アレルギー・自己免疫疾患になります。
 反対に、免疫寛容に導く腸内細菌や白血球が増えると、炎症・免疫異常が改善するのです。

 免疫を寛容に導き、アレルギー疾患・自己免疫疾患を止める白血球が 「制御性T細胞」 です。
 腸管で増強された制御性T細胞は、血中を巡って患部に駆けつけ、炎症を終結させるのです。

 この制御性T細胞を増強させる腸内細菌が、「酪酸」 という物質を分泌する 「酪酸菌」 です。
 (乳酸を分泌するのが乳酸菌、酪酸を分泌するのが酪酸菌という分類の、あくまで総称です。)

 酪酸菌が分泌する酪酸が刺激となって、制御性T細胞が増殖し、免疫制御能力が高まります。
 また、酪酸は大腸のエネルギー源になり、悪玉菌の増殖を抑制したり、抗炎症作用もあります。

 つまり、酪酸菌が増えれば、アレルギー・自己免疫疾患などの免疫異常が改善するのです。

 酪酸菌を含む整腸剤には、酪酸菌MIYAIRI株の 「ミヤリサン」 、「ミヤBM」 などがあります。
 たとえ定着しないとしても、毎日飲み続けることで腸内の酪酸が増えることが期待できます。
 →外部リンク:「ミヤリサン製薬株式会社ホームページ 酪酸菌の科学」
 →外部リンク:「Amazon.co.jp: ミヤリサン錠」

 もちろん、エサとなる食物繊維(不溶性・水溶性)の摂取もお忘れなく^^
 →前記事:「食物繊維で善玉菌を優勢に ~リーキーガットのセルフケア~」

 参考Web
 「皮膚アレルギーの火消しは、炎症患部から大量移動する制御性T細胞」
 「Foxp3陽性T細胞,腸管の免疫グロブリンA,腸内フローラのあいだに…
 「制御性T細胞を誘導するヒトの腸内細菌の同定と培養に成功 -炎症性腸疾患やアレルギ…」
 「腸内細菌が作る酪酸が制御性T細胞への分化誘導のカギ~炎症性腸疾患の病態解明…」
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はりきゅう中村@大阪

Author:はりきゅう中村@大阪

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