キズ・ヤケドを早く治す「うるおい治療」 ~傷を消毒しない&乾燥させない~

 転んで擦りむいたり、刃物で指を切ったり、熱湯を浴びてヤケドしたり。
 そんなケガは、すぐには痛みが消えないし、すぐには治らないですよね(涙)
 日常よくある「すり傷」、「切り傷」、「火傷」を痛くなく、キレイに早く治す方法を紹介します。

 キズを早くキレイに痛くなく治すコツは、キズを「消毒しないこと」「乾かさない」ことです。

 え~っ!それって逆じゃないの!?と思ったあなた!
 傷口は消毒液でシッカリ殺菌して、ガーゼを当てて乾かさなきゃ…と昔は習いましたね。
 でもその方法、実は間違ってました  Σ(゚Д゚; えっ、マジ!?

 キズを消毒しないこと。そして、傷口を乾燥させないこと。
 これを守るだけで、薬を使わなくても傷口が化膿することがなく、
 その場で傷の痛みがなくなり、信じられないくらいに早くキレイに治ってしまいます!

 この傷の治療法は、形成外科医の夏井先生が啓蒙されている傷の治し方です。
 「うるおい治療」とか、「湿潤療法」とも呼ばれています。
 →外部リンク:「新しい創傷治療」

 【うるおい治療のやり方】
 1.水道水で傷口の汚れを洗い流します。(このとき絶対に消毒をしてはダメ!)
 2.水分を拭き取ります。(キレイなタオルやティッシュで十分^^)
 3.ラップに「白色ワセリン」を塗ります。(傷口に直接塗ってもOK)
 4.ラップで傷口を覆い、テープで固定します。
 5.その上から包帯を巻きます。(包帯の代わりにサポーターでもOK)
 6.1日1~3回、傷の周囲を洗って、2.~5.をくり返すだけです。

 傷の周辺を毎日洗うのは、汗疹(あせも)の予防と、傷の状態を確認するためです。
 浸出液の多いジュクジュクした傷には、ガーゼなど体液を吸収するものを
 ラップの上においてから固定すれば良いでしょう。
   うるおい治療のやり方うるおい治療のやり方

 【うるおい治療の材料】
 白色ワセリンは、薬局で50gで200~300円くらいで販売されています。
 不純物の少ない高純度の「白色ワセリンソフト」、「プロペト」は割高です。 

 ラップは、食品用のラップでOKです。柔らかいラップの方が身体にフィットします。
 ラップの代わりに、ポリ袋でも使えます。とにかく乾燥させない薄い膜で被えば良いのです。

 ラップを止めるテープは、サージカルテープを使ってください。
 包帯がなければ、キズの場所によってはサポーターでも構いません。
 これらは、ドラッグストアや100円ショップなどでも販売されています。

 だまされたつもりで、まずは小さなすり傷やヤケドで試してみてください。
 あまりの傷の治りの早さに、きっと驚かれると思いますよ^^

 【ハイドロコロイド絆創膏】
 こんな簡単なキズの治療法なのに、それでもラップの交換が面倒くさい…と思ったあなた!
 うるおい治療用の絆創膏(ハイドロコロイド素材の絆創膏)が販売されています。
 絆創膏のサイズやメーカーにもよりますが、1枚50円~300円もします!
 →外部リンク:「BAND-AIDR バンドエイド キズパワーパッド」

 単位面積あたりの値段が安いのは、日進医療器リーダーの「ハイドロ救急パッド」です。
 →外部リンク:「【楽天市場】ハイドロ救急パッド の検索結果」

 この「うるおい治療」を応用して、頑固な手荒れ・主婦湿疹も治してしまいましょう。
 必要なのは、「白色ワセリン」と「ペーパータオル」、そして「治したい強い気持ち」だけです。

 →次記事:「主婦手湿疹、手荒れ、ひび・あかぎれの治し方」

 参考文献:
 『傷はぜったい消毒するな』 夏井睦 光文社新書 2009
 『さらば消毒とガーゼ 「うるおい治療」が傷を治す』 夏井睦 春秋社 2005
 Web:新しい創傷治療 http://www.wound-treatment.jp/

おねしょに効くツボ ~お母さん、叱らないで~

 おねしょは、夜尿症とも言います。
 寝ている間、知らない内にオシッコをしてしまうことです。
 トイレトレーニングがまだの赤ちゃんや小さなお子さんは、おねしょをして当然です(^^;
 小学校にあがる前くらいまでには、自然に治っていくので、なんら心配ありません。

 一度おねしょをしなくなっていたのに、再び、おねしょするようになった。
 小学生になっても、なかなかおねしょが治らない。
 ここでは、そんなおねしょに効くツボを紹介します。

 オシッコは、腎臓で作られ、膀胱で一時的に貯められます。
 尿を貯めたり、出したりするはたらきを調節している神経が、自律神経です。
 →カテゴリ:「自律神経ってなに?」

 【交感神経のはたらき】
 膀胱の交感神経は、尿を蓄えるはたらきをします。
 膀胱の蛇口(括約筋)を締めて、膀胱を膨らませて尿を貯めます。

 【副交感神経のはたらき】
 膀胱の副交感神経は、尿を出すはたらきをします。
 膀胱の蛇口をゆるめて、膀胱を縮ませて尿を外に出します。
 →記事:「膀胱のツボ ~蛇口を締めるも緩めるも、自律神経次第!~」

 自律神経は、自分の意志とは無関係にはたらく神経です。
 ですから、おねしょをしないように何度も言い聞かせたところで、意味がありません。
 おねしょを叱るだけ無駄ですし、おねしょをして叱られた本人は傷つきます。

 おねしょをしてしまうのは、副交感神経のはたらき過ぎが原因です。
 副交感神経がはたらき過ぎると、膀胱が過敏になって、尿を貯めておくことが出来なくなります。
 昼間もトイレが近くなったり、睡眠中でもオシッコをしてしまいます。

 おねしょをさせてしまう膀胱の副交感神経のはたらき過ぎを抑えるツボは、
 両手足の薬指の爪の生え際にあるH5・F5のツボです。
   手足の井穴図手足の井穴図

 大人なら、これらのツボを、円皮針やお灸で刺激しますが、子どもさんの場合は、
 薬指の爪の根元を、親指と人差し指でつまんで、1分間くらいモミモミしてください。
 つまようじの先で、ツンツンするのもいいでしょう。

 お子さん自身が出来ないなら、親御さんが代わりにモミモミしてあげてください。
 手の指だけでもOKですし、足の指も刺激しても構いません。
 いつモミモミしても良いのですが、寝る前にすると効果的です。
 副作用はありませんのでご安心ください。

 何か分からないことがあれば、お気軽にご連絡くださいね。

起立性調節障害と自律神経・ホルモン ~なまけ病ではありません!~

 めまいや立ちくらみ、疲労感・倦怠感、頭痛、吐き気、腹痛、下痢などの症状で
 成長期・思春期の年代の子どもさんが、登校するのが難しくなることがあります。
 病院では、「起立性調節障害」や「自律神経失調症」などと言われることがあります。

 不登校や閉じこもりのキッカケになりかねないので、親御さんとしても大変苦しいのです。
 目で分かる異常が無いだけに、仮病・なまけ病と思われ、周囲の理解が得られにくいです。

 しかし、この病気は、仮病でも、なまけ病でも、ましてや心の病気でもありません!
 なまけ病とは正反対で、頑張りすぎて疲れ切って、緊張の糸が切れてしまっています。
 ストレスに抵抗しきれずに燃え尽きてしまい、身体にブレーキがかかった状態なのです。

 学校でのイジメや、受験のプレッシャーなど、子どもなりにストレスは色々あります。
 ストレスに抵抗するため、はじめのうちは「交感神経」や「副腎」が活発になります。
 →カテゴリ:「ストレスと自律神経」

 やがてストレスの質や量が限界を超えると、交感神経・副腎のはたらきが弱ってくるのです。
 →記事:「ストレスと病気のなりたち ~ストレスは万病の元~」

 起立性調節障害の症状は、交感神経や副腎のはたらきが弱まっているために生じます。
 交感神経が弱まると、相対的に副交感神経のはたらきが過剰になってきます。
 →カテゴリ:「副交感神経とアレルギー」   →カテゴリ:「副腎疲労とアレルギー」

 ではなぜ、交感神経や副腎のはたらきが弱くなると、立ちくらみ・めまいが起こるのでしょうか。
 →次記事:「起立性調節障害のメカニズム ~交感神経・副腎の機能低下~」

起立性調節障害のメカニズム ~交感神経・副腎の機能低下~

 起立性調節障害の症状は、副腎や交感神経のはたらきが弱くなっているために生じます。
 →前記事:「起立性調節障害と自律神経・ホルモン ~なまけ病ではありません!~」

 起立性調節障害の症状である 「めまい」・「立ちくらみ」 は、なぜ起こるのでしょうか?

 寝る・座るなど低い位置から立ち上がると、重力で血液が下がり、脳への血流が減少します。
 正常ならば、交感神経が活発になって血管を収縮・血圧を上昇させ、脳へ血液を送り込みます。

 しかし、交感神経のはたらきが弱っていると、うまく血圧を上昇させることが出来なくなります。
 脳への血流量が不足して脳が酸欠になってしまい、気分が悪くなって倒れてしまうのです。
 →記事:「姿勢と自律神経 ~体勢で変動する交感神経~」

 これが起立性調節障害で、めまい・立ちくらみが起こるメカニズムです。
 血管の収縮・血圧の上昇を調節する役割の、交感神経のはたらきが弱いために生じます。

 脳の血流不足を補うため、心臓が速く脈打ち、心拍数が増加することもあります(代償性頻脈)。
 起立性調節障害で脈が速くなるのは、ある意味正常な反応で、いわば苦肉の策なのです。

 しかし、起立性調節障害の症状は、めまい・立ちくらみだけではありません。
 自律神経は血管や心臓だけでなく、胃腸など全身のはたらきも調節しています。

 交感神経のはたらきが弱いと、相対的な副交感神経のはたらき過ぎが起こります。
 その状態では、片頭痛、吐気・嘔吐、腹痛、下痢、全身倦怠感などの症状が出てきます。
 →カテゴリ:「副交感神経とアレルギー」

 朝に症状が最も辛くなるのは、早朝は副交感神経が優位な時間帯だからです。
 →記事:「自律神経のリズム ~その症状は交感神経症状?副交感神経症状?~」

 正常であれば、起床時に副腎ホルモンが大量に分泌され、交感神経も活発になってきます。
 しかし、副腎のはたらきが弱っていると、副腎ホルモンが十分に分泌されなくなります。

 昼・夕方になると元気になってくるのは、副腎ホルモンの分泌リズムがズレてしまうからです。
 →記事:「朝起きられない、夜になると調子が良くなる ~副腎ホルモンと日内リズム~」


 →次記事:「起立性調節障害の一因?? 「かくれ貧血」 ~成長期は鉄不足になりがち~」

起立性調節障害の一因?? 「かくれ貧血」 ~成長期は鉄不足になりがち~

 起立性調節障害は、過剰なストレスで交感神経・副腎のはたらきが弱まっている状態です。
 交感神経が弱まると相対的に副交感神経が過剰になって、さまざまな症状が出てきます。
 →前記事:「起立性調節障害のメカニズム ~交感神経・副腎の機能低下~」

 そんな起立性調節障害の背後には、「鉄不足」が一枚噛んでいるのかもしれません。

 起立性調節障害と診断される前に、貧血の血液検査も受けたと思います。
 もちろん、貧血(ヘモグロビンの減少)ではない、と言われたはずです。
 しかし、貧血に至る前段階の「かくれ貧血」は、通常の貧血検査項目では分かりません。

 かくれ貧血の状態でも、起立性調節障害と非常によく似た症状が出てきます。
 鉄には、酸素を運搬するだけでなく、実に様々なはたらきがあります。
 代謝を上げてエネルギーを生み出したり、交感神経を活発にさせるはたらきもあります。
 →記事:「こんな症状も鉄不足!? ~不定愁訴の原因は「かくれ貧血」かも~」

 起立性調節障害と診断される年代は、ちょうど成長期・思春期と重なります。
 成長期の子どもは、体格が増大するときに多くの鉄が必要になります。
 また、部活など運動・スポーツをする際にも、筋肉や汗などで鉄が消費されていきます。
 思春期の女の子は、初潮や月経により、男の子以上に鉄分が失われやすくなります。

 お子さんの体調不良の一因が「かくれ貧血」でないかどうか、一度チェックしてもらってください。
 →記事:「フェリチンでかくれ貧血をチェック! ~鉄は女性に美と健康をもたらす~」

 血液検査で、もし 「かくれ貧血」が見つかったときは、ヘム鉄のサプリなどで補ってください。
 鉄の許容上限摂取量は、9~14歳で35mg/日、15歳以上で40mg/日です。
 定期的にフェリチン値を測定して、くれぐれも摂り過ぎに注意してくださいね。
 →外部リンク:「厚生労働省 第6次改定日本人の栄養所要量について」


 →次記事:「起立性調節障害に効くツボ」

起立性調節障害に効くツボ ~フリーズ状態からの再起動~

 起立性調節障害は、ストレスにより副腎や交感神経のはたらきが弱っている状態です。
 交感神経が弱ると、めまい・立ちくらみ、吐気、腹痛、下痢などの副交感神経症状が出ます。
 また、副腎が弱ると、朝起きられない・午前中の調子が悪いなどの状態になります。
 →前記事:「起立性調節障害のメカニズム ~交感神経・副腎の機能低下~」

 起立性調節障害は、身体のどこかが壊れている病気ではありません。
 ストレスと闘う交感神経・副腎などの自律神経・ホルモンのはたらきが悪いだけなのです。

 弱っている交感神経や副腎を再び活発にさせることが、起立性調節障害の治療になります。

 副交感神経のはたらき過ぎを抑え、交感神経を活発にさせるツボは、手足の薬指H5・F5です。
 →記事:「副交感神経のはたらき過ぎを抑えるツボ ~心身に喝!を入れます~」
   手足の井穴図手足の井穴図
 これらのツボを、刺絡やお灸、円皮針で刺激をします。
 →カテゴリ:「井穴刺激のやり方」

 肩こり・首コリ、緊張型頭痛がある場合は、首や肩の筋肉のコリに円皮針を貼ると良いです。
 →記事:「肩こり・首こり・首の痛みに効くツボ その1 ~痛いところに円皮針~」

 出来ることならストレスの原因を遠ざけ、ストレスからの回復の時間をもうけてください。
 そして、ストレスに負けない身体を作る生活習慣に改めることが根本的な解決方法です。

 →次記事:「起立性調節障害を治す生活改善」


 →記事:「鍼灸症例:起立性調節障害 立ちくらみ・倦怠感・頭痛」
 →記事:「鍼灸症例:起立性調節障害 頭痛がひどくて登校出来ない」
 →記事:「鍼灸症例:朝起きられない、強い倦怠感・疲労感  起立性調節障害??」
 →記事:「鍼灸症例:起立性調節障害 朝起きられない、身体がだるい」
 →記事:「鍼灸症例:起立性調節障害かも?? 頭が痛くて学校に行けない」
 →記事:「鍼灸症例:起立性調節障害 体がだるい、ふわふわした感じ」

起立性調節障害を治す生活改善

 起立性調節障害は、限界を超えたストレスによって交感神経や副腎が弱ってしまった状態です。
 弱った交感神経や副腎を回復させて活発にさせることが、起立性調節障害を治す方法です。
 →記事:「起立性調節障害に効くツボ」
 
 しかし、ツボ刺激だけでなく、これまでの生活習慣を改善することが根本的な治療になります。

 【姿勢】
 椅子に座る姿勢では、脳貧血を起こして倒れて、怪我をするしまうおそれがあります。
 床やカーペット・畳の上などで、座った姿勢で日中を過ごして下さい。

 【早寝・日光浴】
 もし、朝起きることが辛くないようであれば、早起きの習慣をつけてあげてください。
 夜は毎日遅くとも、9時~10時までの同じ時間に寝かしつけてください。

 そして朝起きたら、直射日光の当たる場所で日光浴をしてください。
 朝の太陽光を浴びることで、自律神経・ホルモンのリズム(体内時計)が正しくリセットされます。

 朝の太陽が昇るとともに動きはじめ、日が沈むとともに休む。
 この生活に合うように、人間の自律神経やホルモンのリズムがはたらいています。
 →カテゴリ:「体内時計と自律神経」

 【軽い運動】
 適度な運動をすると、交感神経が高まり、副交感神経のはたらき過ぎが抑えられます。
 息切れするような激しい運動・競技はNGです。

 まずは室内で、ストレッチ(柔軟体操)などから始めてみてはいかがでしょうか。
 そして慣れてきたら、屋外で30分ほど散歩やウォーキングなどの有酸素運動が良いでしょう。
 翌日に疲れが残らないくらいの運動を続ければ、スタミナもついてきます。

 【食事】
 子どもがしんどそうだから、せめて好きな物だけでも食べさせようと甘い物を…
 しかし、砂糖を含む菓子類やドリンクを摂ると、「低血糖症」の状態になってしまい、
 自律神経やホルモンのはたらき過ぎをますます悪化させてしまいます。
 →カテゴリ:「低血糖症と心の病気」

 子どもの心身の成長にとっても砂糖の摂取は、「百害あって一利無し」です。
 まずは甘い物を食べさせないでください。  →Google検索:「砂糖 子ども」

 成長期の子どもさんには、タンパク質や野菜をいっぱい食べさせてあげてください。
 →記事:「今すぐ改善できる健康に良い食事 ~食事の質の高め方~」

 そのほかの生活改善方法は、こちらを参考に、思い当たることがあれば正してください。
 →カテゴリ:「アレルギーの治し方」   →カテゴリ:「副腎疲労とアレルギー」

 生活改善は、毎日コツコツ続けて、習慣づけることが大切です。
 お子さんの起立性調節障害は、きっと治ります!続けてみて下さい。

主婦手湿疹、手荒れ、ひび・あかぎれの治し方

 「芸能人は歯が命」。「鍼灸師は手が命」です。ハンドケアには、うるさいのです。
 炊事や洗濯など、水仕事をする人たちを悩ませるのが手荒れ、主婦手湿疹です。

 ちょっとだけの食器を洗うのに、手袋を付けるのは面倒ですよね(^^;
 しかし、それのひと手間が重要なのです!

 食器をお湯で洗っているだけでも、手はカサカサになってきますよね。
 ましてや食器洗い洗剤を使っていると、強力に手の皮脂を洗い落としてしまいます。
 すすぎ終わった洗濯物を触るだけでも、手がカサカサするのは私だけでしょうか(^^?
 →記事:「あなたのお肌、大丈夫ですか? ~合成洗剤は皮膚のバリアを壊します~」

 皮脂を失ってバリア機能が壊れた皮膚からは水分が蒸発し、カサカサになってしまいます。
 この状態が1日何回も、毎日毎日続くと、手が荒れてきて、ひび割れやあかぎれになったり
 炎症が起こって主婦手湿疹と呼ばれるような、痛々しい状態になってしまいます。

 ハンドケア用のクリームを塗っても、なかなか治りません。
 なぜなら、クリームには合成界面活性剤が使われているので、皮脂を落としてしまいます。
 尿素もまた、角質層をゆるめてしまうので、皮内に異物が入りやすくさせてしまいます。
 尿素は皮膚バリア機能を破壊こそすれ、皮膚の保護作用も保湿作用もありません。
 ハンドケアとして尿素配合のハンドクリームを塗ることは、マッチポンプのようなものです。
 皮膚のバリア機能を壊す作用があるので、手をいたわっているのか、傷めているのやら(^^;

 しかし、もう手荒れで悩む必要はありません。
 高価なハンドクリームを塗ることなく、簡単に治す方法があります。

 【手荒れ、ひび・あかぎれの治し方】
 セルフケアの方法は、基本的に「うるおい療法」と同じです。
 →記事:「キズ・ヤケドを早く治す「うるおい治療」 ~傷を消毒しない&乾燥させない~」

 用意する物は、「白色ワセリン」と、ラップの代わりに、使い捨ての「ポリエチレン手袋」です。

 小さじ半分以上の白色ワセリンを手にとり、両手に十分なじませるようにもみ込みます。
 指先・手のひら・手の甲とまんべんなく塗り込みます。
 キズ、ひび割れが出来ている部分には、特に入念に擦り込んでください。
 最低でも1分以上かけてもみ込むのがコツです。

 手がベトベトになってますので、ペーパータオルなどで余分なワセリンをふきとります。
 べたつきが無くなるまで拭きとって大丈夫です。

 ワセリンを擦り込んだ手に、使い捨てのポリエチレン手袋を被せます。
 手袋の指先部分をハサミでちょん切ってから着けると、手作業に支障が出にくいです。
 ポリエチレン手袋は、出来るだけ安物の薄っぺらいものを使ってください(笑)
 高級品ですと、手袋が分厚くなって、手にフィットしません。
 100円ショップで最も入り枚数の多い商品が、ちょうど良いと思います(^^;

 これを1日に何度も行うと、数日で手のかさつき感がなくなってきます。
 明らかに荒れた手が治ってきていることが実感できるはずです。
 洗濯・食器洗い・風呂掃除など、洗剤を使うときは、面倒でも毎回ゴム手袋をしてくださいね。

 この方法は手荒れだけでなく、かかとやひじのガサガサにもきわめて有効です。
 ぜひ試してみてください。


 参考資料:『キズ・ヤケドは消毒してはいけない』 夏井睦著 主婦の友社 2008

乳児湿疹の治し方 ~石けん・ベビーソープを止める&ワセリンを頻繁に塗る~

 乳児湿疹は2~3ヶ月もすれば自然に治ると言われています。
 しかし見た目に悪く可哀想なので、何もしないで見守るのは辛いですよね(涙)

 本当に治るの?このままアトピーになってしまうのでは?と、不安でいっぱいになります。
 出来る限りのことは何でもしてあげたいのが親心。
 そんなお母さんお父さんに乳児湿疹のケアのご紹介です。

 赤ちゃんのお肌はデリケート。
 羊水という水中生活から、ある日突然に乾燥した空気にさらされることになります。
 身体の水分が蒸発して失われないよう、皮膚が環境に適応するには時間がかかるのです。

 皮膚は角質層や皮脂、皮膚常在菌などから成るバリア機能によって守られています。
 子どもの皮膚は、まだまだ発達の途中で、角層も薄く、刺激にとっても敏感です。
 良かれと思ってしてあげている行為が、子どもの皮膚バリア機能を損なうことがあります。

 それは沐浴やお風呂での洗いすぎです。

 石けんやソープを使って赤ちゃんを洗うと、皮脂が過剰に落とされて皮膚バリアが破壊されます。
 無添加石けんであろうが、弱酸性であろうが、ベビー用ソープ・シャンプーであろうが、です。

 皮脂が失われた皮膚は水分を保つことが出来ず、カサカサ乾燥してしまいます。
 バリア機能が損なわれた皮膚は、ハウスダストなどのアレルゲンが浸入するようになります。
 皮膚から侵入したアレルゲンに免疫が反応すると、炎症を起こして湿疹が起こるのです。

 ですので、乳児湿疹を治すには、まず石けん・ソープの使用を止めることです。
 一般の病院などでは石けんで洗うよう指導されますが、石けんは皮膚バリアを壊します。
 その証拠に、湿疹やかぶれのある部位には使用しないよう注意書きがあるハズです。

 浸出液や汗など身体から分泌される汚れは、人肌くらいのぬるま湯だけで十分に落ちます。
 また、熱すぎるお湯も皮脂を溶かしてしまい、皮膚のバリア機能を低下させてしまいます。

 そして、皮膚バリア機能が回復するまでの間、患部に白色ワセリンを薄く塗りのばします。
 ときどき患部を触って乾燥していたら、1日何回でもワセリンを上塗りしてあげてください。
 ワセリンが皮膚の乾燥を防いだり、アレルゲンが皮膚に直接付着するのを防いでくれます。

 お肌によっては、ワセリンに含まれる不純物にかぶれる場合があります。
 不純物が取り除かれた精製度のより高い 「プロペト」 や 「サンホワイトP-1」 がオススメです!
 赤ちゃんの眼や口に入っても無害なので、まぶたや口周りの湿疹にも使えます。
 →外部リンク:「【楽天市場】プロペト or サンホワイトP-1」
 →外部リンク:「Amazon.co.jp: プロペト」

 石けん・ソープを止めて、ぬるま湯だけで洗う。そしてワセリンを頻繁に塗る。
 この方法で、たいていの場合、数日もすれば文字通り目に見えて改善していきます。
 →外部リンク:「専門医からさじを投げられた顔面湿疹が3日で治りました - 新しい創傷治療」

 うちの子も新生児のときに乳児湿疹になりましたが、これで難を逃れました^^
 あなたのお子さんの乳児湿疹も、早く良くなりますように!
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はりきゅう中村@大阪

Author:はりきゅう中村@大阪

 心身相関の考えから、身体の健康とメンタルヘルスに取り組んでいます。より簡単・安全で、より効果的なセルフケア(家庭治療)を紹介しています。
 また、病気を予防・回復させる生活改善も提案しています。
 みなさまのご健康に、少しでもお役立て頂ければ幸いです。
 また、どんな事でもお気軽に、ご質問・ご相談ください。
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