感情の起伏が激しい・情緒不安定なあなたは低血糖症??

 食後に睡魔に襲われ、急に眠たくなって不覚にも寝てしまうことは、ありませんか?
 ほかにも、理由もなくイライラしてキレやすくなったり、ワケもなく悲しくなって落ち込んだり…。
 そのような激しい感情の起伏や、突然の感情の爆発は、「低血糖症」 が原因かもしれません。

 血糖とは、血液中のブドウ糖の濃度のことです。
 血糖値は高すぎてもダメ・低すぎてもダメで、ある一定の範囲内に調節されています。
 身体の細胞は、血糖を取り込んでエネルギーを生み出すための燃料にしています。
 →カテゴリ:「糖尿病・高血糖症」

 低血糖とは、血糖値が正常値(80mg/dl)よりも下がり過ぎてしまった状態のことです。
 低血糖状態に陥ってしまうと、最悪の場合、死んでしまうことがあります(涙)

 糖尿病の薬が効き過ぎで、血糖が下がり過ぎて低血糖が生じることがあります。
 私は糖尿病じゃないから大丈夫よ!低血糖なんて関係ないわ♪ではありません。

 糖尿病ではない人であっても、血糖値のコントロールが上手く出来なくなることがあるのです!
 しかも、HbA1cなどの通常の血液検査では、異常を発見することは非常に困難なのです。
 →外部リンク:「納光弘のホームページ 健常成人26人の5時間糖負荷試験の驚きの結果」
 →外部リンク:「低血糖症治療の会 低血糖症の検査と診断」

 低血糖症は、実にさまざまな身体症状とメンタル症状を引き起こします。
 もし見逃されてしまうと、「うつ病」や、「パニック障害」、「慢性疲労症候群」、「ADHD」などの
 精神科の病気と間違われてしまって、誤った治療をされてしまうことがあります。

 では、低血糖症は、なぜメンタル面に影響を及ぼすのでしょうか。

 →次記事:「血糖値の乱高下とメンタル症状・身体症状 ~低血糖症と自律神経~」

血糖値の乱高下とメンタル症状・身体症状 ~低血糖症と自律神経~

 低血糖とは、血糖値が正常範囲よりも下がり過ぎてしまった状態です。
 糖尿病ではない人でも、低血糖状態に陥ることが起こりえます。
 →前記事:「感情の起伏が激しい・情緒不安定なあなたは低血糖症??」

 「低血糖症」 は、常にずっと低血糖の状態にあるワケではありません。
 血糖値のコントロールが不安定に乱高下してしまう 「血糖調節異常」なのです。

 血糖値の乱高下を招く原因は、糖質です(炭水化物から食物繊維を除いたもの)。
 とくに砂糖・白米・小麦粉などの精製炭水化物は、食後すぐに血糖値を急上昇させます。
 →カテゴリ:「精製炭水化物の害」

 上がりすぎた血糖値を下げるのは、膵臓から分泌されるインスリンという物質です。
 血糖値の上昇に見合った量のインスリンを分泌することで血糖値を正常範囲に保っています。

 しかし、血糖値が短時間で急上昇してしまうと、インスリンの分泌が間に合わなくなります。
 インスリン分泌にタイムラグが生じたり、インスリンが過剰に分泌してしまいます。
 その結果、血糖値が急上昇・急下降してしまい、低血糖状態に陥るのです。

 低血糖に陥って脳のエネルギーが不足してしまうと、脳は活動を停止しようとします。
 眠気や意識の低下、脱力感・疲労感・倦怠感、空腹感・飢餓感などの症状が出てきます。
 また、漠然とした不安感や無気力感などのメンタル症状も引き起こします。

 低血糖による心身の症状は、「うつ」 や 「慢性疲労症候群」 と間違われることがあります。
 →カテゴリ:「うつ状態・うつ病」

 低血糖は命に関わる危険な状態なので、身体は必死で血糖値を上げようとします。
 生命の危機を回避するため、血糖値を上昇させるホルモンや交感神経が異常興奮します。
 血糖上昇ホルモン・交感神経が異常興奮すると、心身は戦闘モードに切り替わります。
 →記事:「自律神経のはたらき ~活動の交感神経&休息の副交感神経~」

 戦闘モードでは、動悸・頻脈・冷感、振戦・痙攣、発汗、呼吸困難などの症状が出てきます。
 暴力や奇声を発するなどの問題行動や、幻覚・幻聴などのメンタル症状も引き起こされます。

 低血糖回避時の心身の症状は、「ADHA」や 「パニック障害」 と誤解されることがあります。
 →カテゴリ:「パニック障害」

 このように血糖値が乱高下してしまう低血糖症を、「反応性低血糖症」と言います。
 低血糖症はメンタル症状を引き起こしますが、決して「心の病気」ではありません。
 血糖値が上手くコントロールされず乱高下してしまう「身体のはたらき」のトラブルです。

 原因を取り除いて適切に対処すれば、低血糖症による身体症状・メンタル症状は改善されます。

 →次記事:「血糖値の乱高下を防ぐ糖質制限~反応性低血糖症のセルフケア~」

血糖値の乱高下を防ぐ糖質制限 ~反応性低血糖症のセルフケア~

 低血糖症は、血糖値を上手くコントロール出来ず乱高下してしまう身体のトラブルです。
 食後血糖値の上昇をリアルタイムに抑えられずに陥ってしまった「低血糖状態」や、
 その状態から脱却するための戦闘モードにより、心身に様々な症状が起こります。
 →前記事:「血糖値の乱高下とメンタル症状・身体症状 ~低血糖症と自律神経~」

 血糖の調節を乱して反応性低血糖症を招く原因は、「糖質の過剰摂取」です。
 とくに、消化・吸収されやすい糖質を大量に短時間に摂取するのが最も危険です。
 たとえば、ソフトドリンクを飲みながらジャンクフードを食べることは自殺行為なのです。

 セルフケアで最も重要なことは、「出来るだけ血糖値を上げない食事」に変えることです。
 血糖値が上がらなければ、食後の高血糖もインスリン分泌異常も、低血糖も起こりません。
 
 血糖値を上昇させるのは、食事に含まれている「糖質」です。(糖質=炭水化物-食物繊維)
 「糖質」は、砂糖や果物などの甘いものや、米や小麦粉(パン・麺類)、イモ類などの主食、
 カボチャ・トウモロコシなどの甘い野菜、ニンジン・レンコンなどの根菜類に多く含まれています。
 
 食事で血糖値を上げ過ぎないためには、糖質を多く含む食べ物を減らすことです。
 →記事:「食後高血糖を抑える糖質制限食 ~糖尿病のセルフケア その1~」

 どうしても主食を食べたいのなら、玄米や全粒粉小麦がベターです。
 それも、食物繊維や主菜(タンパク質・脂質)を食べた後に摂るとよいでしょう。
 1日の食事量を3回にするよりも、5回、6回と分けて食べると血糖値の乱高下を減らせます。

 食後血糖値の上昇の程度と持続時間は、摂取した糖質の量によって決まります。
 「山高ければ、谷深し」で、山が低ければ、血糖値の乱高下・変動幅も小さくなります。

 →次記事:「反応性低血糖症に効くツボ ~血糖値の安定は心身の安定~」

反応性低血糖症に効くツボ ~血糖値の安定は心身の安定~

 反応性低血糖症は、糖質の過剰摂取を原因とする血糖値の乱高下状態です。
 低血糖で脳がエネルギー不足に陥り、ネガティブなメンタル症状が引き起こされます。
 今度は血糖値を上昇させる際、心身が異常興奮を起こして様々な症状が出てきます。
 →記事:「血糖値の乱高下とメンタル症状・身体症状 ~低血糖症と自律神経~」

 血糖値の乱高下、反応性低血糖症を改善させるには、まずは糖質制限です。
 食後高血糖がなくなれば、反応性低血糖、それを回避する際の異常興奮も防げます。
 →前記事:「血糖値の乱高下を防ぐ糖質制限~反応性低血糖症のセルフケア~」

 血糖値のコントロールには、自律神経が関わっています。
 交感神経は血糖値を上げ、副交感神経は血糖値を下げる方向にはたらきます。
 身体にとってダメージが大きいのは、高血糖よりも、命に直結する低血糖の方です。

 何度も繰り返し低血糖状態に陥っていると、身体も緊急事態に備える態勢になってきます。
 いつでも即座に血糖値を上げられるよう、常に交感神経を活発にさせてスタンバイします。
 戦闘モードの交感神経が常に活発な状態だと、心身が休まることが出来なくなります。

 自律神経を安定すべく、反応性低血糖症のさまざまな症状に応じたツボ刺激を紹介します。

 【その1 低血糖状態の症状に効くツボ】
 嫌な眠気や頭のモヤモヤ感や、脱力感・倦怠感、疲労感、無気力・不安など
 低血糖で脳の活動がストップしかけの症状には、手足の薬指H5・F5のツボです。
 →記事:「副交感神経のはたらき過ぎを抑えるツボ ~心身に喝!を入れます~」
   手足の井穴図手足の井穴図
 これらのツボに、刺絡をするか、円皮針を貼るか、お灸をします。
 →カテゴリ:「井穴刺激のやり方」

 【その2 心身の異常興奮に効くツボ】
 動悸・頻脈・冷感、振戦・痙攣、発汗、呼吸困難などの身体症状や
 イライラや暴力、異常行動、幻覚・幻聴などのメンタル症状には、H6・F4のツボです。
 →記事:「交感神経のはたらき過ぎを抑えるツボ ~心身をゆるゆるにさせます~」

 動悸や頻脈、呼吸困難などの胸の症状が強い場合は、上記H6・F4のツボに加え、
 呼吸器(H1)や心臓(H3)などの各臓器の交感神経のはたらき過ぎを抑えるツボを刺激します。
 →カテゴリ:「心臓・肺のツボ」

 低血糖状態・異常興奮それぞれの症状が出ているときに、それぞれのツボを刺激してください。
 あなたの症状がどちらか片方(低血糖/異常興奮)だけなら、ひとパターンのツボだけでOKです。

 あなたの心も身体も穏やかで安定しますように!
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はりきゅう中村@大阪

Author:はりきゅう中村@大阪

 心身相関の考えから、身体の健康とメンタルヘルスに取り組んでいます。より簡単・安全で、より効果的なセルフケア(家庭治療)を紹介しています。
 また、病気を予防・回復させる生活改善も提案しています。
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