舌の痛み・舌痛症のセルフケア ~舌そのものに「異常」はありません~

 舌が痛い!(涙)
 私たちの生活の中で、舌に痛みを感じるときは、どのようなときでしょうか。

 食事や会話中に、誤って舌を噛んでしまった。
 熱い物・辛い物を食べたり飲んだりして、舌をヤケドしてしまった。
 このように舌を傷つけてしまうことは、たまにありますね(^^;
 ほかにも、口内炎や潰瘍、感染症、腫瘍が舌に出来ている場合にも、舌に痛みを感じます。

 しかし、このページをご覧の方は、そのようなモノが見つからなかったと思います。
 何かしらのトラブルが見つかれば、それなりの治療がありますもんね(^^; 

 内科や口腔外科などで、さまざまな検査をしてみても、舌そのものには「異常なし」。
 病院では、検査で異常が見つからなかったら、「原因不明」で、とくに治療法もありません。
 「ビタミン剤や痛み止めの薬で、しばらく様子を見ましょう」

 それでも痛みを訴えようものなら、「気持ちの問題でしょう」、「精神的なモノでしょう」
 などと言われて、患者さん自身の「心の問題」にされてしまいます(涙)
 行き場を失った患者さんは追いつめられて、心療内科や精神科を受診されるかもしれません。

 しかし、ちょっとだけ待ってください。
 あなたの舌の痛みは、「身体のトラブル」ではなく、本当に「気持ちの問題」なのでしょうか?

 炎症や感染症、腫瘍など肉体の損傷・異常を知らせる「危険信号」ではない場合、
 「痛み」は、血液検査やレントゲンなどの、数値や画像で確認できるものではありません。

 舌痛症は、舌そのものが壊れているから痛いのではなく、舌に痛みを感じる病気なのです。
 →カテゴリ:「痛みのメカニズム」   →カテゴリ:「ストップ!慢性痛」

 「痛み」=「肉体の損傷」という視点からちょっと離れて、
 舌の痛みの原因と、自分で出来る治療法(セルフケア)を紹介します。

 →次記事:「舌の痛み・舌痛症に効くツボ その1 ~痛みの発生源は筋肉のコリ~」

舌の痛み・舌痛症に効くツボ その1 ~痛みの発生源は筋肉のコリ~

 痛みを感じる場所が、必ずしもトラブルを起こしている場所(患部)であるとは限りません。
 トラブルを起こしている場所とは、離れた場所に痛みやシビレを感じることがあります。
 よくある身近な例では、肩や首の筋肉のコリが、頭の痛み(頭痛)を引き起こすことがあります。
 頭痛がしても、頭(脳)に異常があることは、ごく稀です(^^;
 →記事:「緊張型頭痛に効くツボ ~心身のストレスが引き金です~」

 実は、「原因不明」と言われる舌痛症も、舌とは別の場所のトラブルである可能性があります。
 舌に痛みを感じても、舌そのものに異常は無いことが多々あります。
 →前記事:「舌の痛み・舌痛症のセルフケア ~舌そのものに「異常」はありません~」

 舌の周辺の筋肉のトラブルが、舌の痛みやシビレ感などの症状として現れるのです。
 舌痛症を引き起こしやすい筋肉は、噛むときの筋肉(咀嚼筋)や、首の前面の筋肉です。

 とくにトラブルを引き起こしやすいのは、耳のつけ根から鎖骨に走る 「胸鎖乳突筋」
 顎の下の骨に沿ってある 「顎二腹筋」 や、「顎舌骨筋」、そして、ほっぺたの 「咬筋」
 下顎の角からの内側にある 「内側翼突筋」 などの、顎まわりや首の筋肉です。

 これらの筋肉を押さえて痛みがあったり、口を大きく開けたり、歯を強く食いしばったり、
 首を動かすと舌の痛みが変化する場合は、筋肉のコリが舌痛症の原因かもしれません。

 肩こりや首コリで引き金で頭痛がするとき、誰も「脳」の治療をしませんよね(^^;
 肩首を温めたりストレッチなどで、硬くなった筋肉をほぐして、頭痛を和らげますよね。

 舌痛症の治し方も同じです。
 舌と関連する「顎」や「首」の筋肉のコリをツボ刺激でゆるめてあげましょう!

 まずはコメカミや頬、顎の下、首筋、肩などを周辺を押さえてツボを探します。
 くまなく丁寧に押さえて調べ、最も痛い点がツボです。そこに円皮針を貼ります。
 そして、その上から、やさしく指で、トン♪トン♪トン♪と、タッピングしてあげてください。
 →カテゴリ:「円皮針の使い方」

 うまくツボに円皮針を貼ることが出来ると、その場で舌の痛みやシビレが改善します。
 もし直後効果がなくても、ひと晩くらい貼ったまま様子をみても構いません。
 翌朝には舌痛症が軽減されているかもしれません。

 ツボを上手く見つけられない。痛いところに円皮針を貼っても改善がない。
 または、舌の痛みやシビレ感はマシになったけど、まだ症状が残ってる。
 はたまた、そもそも患部を押さえてみても、それほど痛いところは無かった。
 そんなときは次に紹介する、指先のツボ刺激を試してみてください。

 →次記事:「舌の痛み・舌痛症に効くツボ その2 ~指先のツボ刺激~」


 →記事:「症例:舌の痛み・シビレ 舌痛症  ~真犯人は首コリ!~」
 →記事:「症例:舌痛症 舌先のヒリヒリした痛み 原因は、顎コリ・首コリ・肩こり」
 →記事:「症例:舌痛症 舌の痛みとシビレ、顎・耳の痛み、下唇・下顎のシビレ」

舌の痛み・舌痛症に効くツボ その2 ~指先のツボ刺激~

 舌の痛みやシビレを引き起こしている原因のひとつに、筋肉のトラブルがあります。
 舌と関連のある顔や首の押さえて痛い点(ツボ)に、円皮針を貼るセルフケアを紹介しました。
 →前記事:「舌の痛み・舌痛症に効くツボ その1 ~痛みの発生源は筋肉のコリ~」

 しかし、局所の円皮針だけでは、舌の痛みを全て取り除くことが出来ないことがあります。
 痛い点が多すぎたり、圧痛点が近すぎて物理的に円皮針を貼れないことがあります。
 そのようなときは、大まかに痛みを取り除く、指先のツボ刺激を試してみてください。

 舌痛症などの皮膚や筋肉の痛みのエネルギー源は、交感神経のはたらき過ぎです。
 交感神経がはたらき過ぎると、血行不良で発痛物質が作られたり、筋肉が凝ってきます。
 この交感神経のはたらき過ぎを抑えて、痛みを取り除き、筋肉をゆるめてあげましょう。

 ツボは、頭や頬、顎などの押さえて痛みを感じる(さきほど円皮針を貼った)場所から選びます。
   顎・頬の痛み舌痛症に効くツボ

 顔の側面、側頭部、コメカミ、耳の周辺、顎の側面の痛みには、手足の薬指H5・F5
 顔の前面、頬、下顎、唇の周辺の痛みには、手足の人差し指H6・F6と、手の小指H4です。
 ツボは手足の左右の指に2つありますが、押さえて痛みのある側のツボを選びます。 

   手足の井穴図手足の井穴図
 これらのツボに、刺絡をするか、円皮針を貼るか、お灸をします。
 →カテゴリ:「井穴刺激のやり方」

 舌痛症の症状には、痛みやシビレだけでなく、唾液の分泌が悪くなることがあります。
 唾液の出にくくなって口が乾いてくると、余計に舌の痛みが増してしまいます(涙) 
 ですので、唾液の出を良くして舌・口腔の痛みを摂るツボも合わせて刺激してください。

 →次記事:「舌の痛み・舌痛症に効くツボ その3 ~唾液の分泌を良くするツボ~」

舌の痛み・舌痛症に効くツボ その3 ~唾液の分泌を良くするツボ~

 舌の周辺の筋肉のトラブルが、舌の痛みやシビレ感などの症状を引き起こすことがあります。
 頭や顎、首などの血流を改善し、筋肉をゆるめて舌痛症を改善させるツボ刺激を紹介しました。
 →記事:「舌の痛み・舌痛症に効くツボ その1 ~痛みの発生源は筋肉のコリ~」
 →前記事:「舌の痛み・舌痛症に効くツボ その2 ~指先のツボ刺激~」

 舌の周辺の筋肉以外にも、舌の痛みやシビレなどのトラブルを引き起こすものがあります。
 それは、舌や口腔の交感神経(自律神経のひとつ)のはたらき過ぎです。
 →カテゴリ:「自律神経のはたらき」

 舌や口内(消化器)の交感神経がはたらき過ぎると、唾液が出にくく粘っこくなり
 口がカラカラに乾いてしまい、乾燥に弱い舌や口内の粘膜が傷ついてしまいます。
 また、血流も悪くなるので発痛物質が作られ、舌や口内に痛みを引き起こすのです。
 粘膜の乾燥による傷と発痛物質で、泣きっ面に蜂。舌の痛みはダブルパンチなのです(涙)

 舌や口内などの消化器の交感神経のはたらき過ぎを抑えるツボは、左F1・F6・F4です。
 痛みの原因となる血行不良を改善し、唾液の分泌を良くしてくれます。
 →記事:「胃腸のツボ ~口唇から肛門までの長い道のり~」
   足の井穴図
 これらのツボに、刺絡をするか、円皮針を貼るか、お灸をします。
 →カテゴリ:「井穴刺激のやり方」


 舌と関連する筋肉や唾液腺などの交感神経のはたらき過ぎを断ち切ることで
 舌痛症を改善させるツボを紹介しました。
 「原因不明」と言われてお悩みのあなた!是非一度、試してみてください。

 あなたの舌痛症が治りますように! 
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はりきゅう中村@大阪

Author:はりきゅう中村@大阪

 心身相関の考えから、身体の健康とメンタルヘルスに取り組んでいます。より簡単・安全で、より効果的なセルフケア(家庭治療)を紹介しています。
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