逆流性食道炎のメカニズム ~下部食道括約筋がゆるゆる~

 胸が焼けるように痛い。のどがイガイガしたり、苦酸っぱいゲップが上がってくる。
 そんなあなたは、逆流性食道炎かもしれません。

 逆流性食道炎とは、胃酸が食道や口腔内に逆流してくる病気です。
 胃そのものは、胃酸に溶かされてしまわないよう、バリアが備わっています。
 しかし食道の粘膜には、胃酸に対するバリアがありません。

 ですので、もし胃酸が逆流してしまうと、食道の粘膜は胃酸で焼けただれてしまいます。
 のどのイガイガ感や胸焼けは、胃酸で食道の粘膜が焼けただれた症状なのです。
 苦酸っぱいゲップや液体が上がってくるのは、胃酸の味なのです。

 では、なぜ胃酸が逆流してしまうのでしょうか。

 正常な場合、食後に逆立ちをしても、食べた物が口から出て来ることはないですよね(^^;
 食道の下部にある輪状の筋肉(括約筋)が、胃との連絡口をキュッと閉じているからです。
 食べ物が通過するときは括約筋が弛緩して、食べ物を胃に送り出します。
 それ以外のときは、括約筋が収縮して、胃からの逆流を塞いでいるのです。

 赤ちゃんが乳を飲んだあと、すぐ寝かせると飲んだ乳を吐いてしまうことがありますよね。
 赤ちゃんは下部食道括約筋が未発達なため、食道と胃の締まり口がゆるいのです。

 逆流性食道炎は、下部食道括約筋の収縮がゆるく、締まりが甘いために生じます。

 薬物治療では、胃酸の分泌を抑える薬などが処方されます。
 たしかに、胃酸が少なければ、もし逆流しても食道は焼けずに済みます。
 しかし、逆流性食道炎の原因である下部食道括約筋の弛緩は、そのままなのです。

 ここでは、自律神経の観点から、逆流性食道炎を改善させるセルフケアを紹介していきます。

 →次記事:「逆流性食道炎に効くツボ ~糖質の過剰摂取にも気をつけましょう~」

逆流性食道炎に効くツボ ~糖質の過剰摂取にも気をつけましょう~

 逆流性食道炎の原因は、下部食道括約筋が弛緩してしまうことです。
 食道と胃の連絡口の締まりがゆるくなってしまうことにより、胃液が逆流してしまいます。
 →前記事:「逆流性食道炎のメカニズム ~下部食道括約筋がゆるゆる~」

 下部食道平滑筋の収縮・弛緩は、胃腸のホルモンと、自律神経によっても調節されています。

 食事の際、副交感神経がはたらいて下部食道平滑筋が弛緩し、胃との連絡口が開きます。
 普段は交感神経のはたらきによって、胃への連絡口はキュッと収縮して閉じています。

 副交感神経がはたらき過ぎてしまうと、必要以上に下部食道平滑筋が緩んでしまいます。
 その結果、ちょっとした腹圧や過食で、胃液をはじめ、胃の内容物が逆流してしまうのです。
 ですので、下部食道平滑筋の過剰な弛緩を抑えることが、逆流性食道炎の治療になります。

 逆流性食道炎を招く、副交感神経のはたらき過ぎを抑えるツボは、手足の薬指H5・F5です。
 →記事:「副交感神経のはたらき過ぎを抑えるツボ ~心身に喝!を入れます~」
   手足の井穴図手足の井穴図
 これらのツボに、刺絡をするか、円皮針を貼るか、お灸をします。
 →カテゴリ:「井穴刺激のやり方」


 ところで、ものの本には、脂っこい食事が逆流性食道炎の引き金になると書いてあります。
 しかしそれは本当にそうでしょうか。

 私事で恐縮ですが、肉料理よりも、甘い食べ物ものの方が胸焼けを起こします。
 空腹時にも関わらず、頂き物のまんじゅうを2個食べれば、確実に胸焼けが起こります(^^;

 甘いモノ(糖質)→副交感神経の異常亢進=下部食道平滑筋の弛緩→胸焼け かな?
 と個人的には思っていたのですが、調べてみると、やっぱり!です。
 →外部リンク:「ドクター江部の糖尿病徒然日記  逆流性食道炎」

 逆流性食道炎の原因は、どうやら糖質の過剰摂取だったのですね(^^;
 逆流性食道炎でお困りの方は、ご飯やパン・イモ類も控えてみてください。
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はりきゅう中村@大阪

Author:はりきゅう中村@大阪

 心身相関の考えから、身体の健康とメンタルヘルスに取り組んでいます。より簡単・安全で、より効果的なセルフケア(家庭治療)を紹介しています。
 また、病気を予防・回復させる生活改善も提案しています。
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