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汗をかくのは何のため? ~汗に対処するには汗を知ることから~

 ちょっと動くだけで汗がタラタラと噴き出る。
 人前に出ると急にドッと汗をかくので恥ずかしい。
 などなど、汗に悩まされる人がいらっしゃいます。

 汗をかくことを「発汗」と言いますが、発汗には大きく分けて3種類あります。

 まずは、「味覚性発汗」です。
 トウガラシやショウガなどの香辛料を食べたときに出る汗です。
 鼻先や頭から汗が噴き出てきますね(^^;

 次は、「温熱性発汗」で、暑くなると出てくる一般的な汗です。
 汗が蒸発するときに熱を奪うことで、体温の上昇を防ぐための発汗です。
 打ち水をすると涼しく感じるのと同じで、気化熱を利用した仕組みです。
 体温が正常に下がれば、やがて汗は自然に止まります。
 
 そして、「精神性発汗」は、いわゆる、脂汗・冷汗です。
 驚きや怒り、不安、激痛、羞恥などの精神的な興奮によって出てくる汗です。
 緊張する場面で一時的にドッと発汗し、緊張から解放されると直ぐに止まります。

 「味覚性発汗」、「温熱性発汗」、「精神性発汗」。
 これらの汗は、汗の出るメカニズムも目的も、汗の出る箇所も全く異なる現象です。

 汗でお困りの人の「汗」というのは、おそらく、「精神性発汗」や「温熱性発汗」による汗でしょう。
 「味覚性発汗」の場合は、そのような食品を摂らなければ、汗は出ないですからね(^^;

 ここでは、「温熱性発汗」と「精神性発汗」の対処法・セルフケアを紹介していきます。

 →次記事:「体温調節と温熱性発汗 ~汗をかくのは脳の温度を下げるため!~」
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体温調節と温熱性発汗 ~汗をかくのは脳の温度を下げるため!~

 暑い季節になると、汗が気になる。大汗をかいて止まらない。
 そんなお悩みの汗ですが、もし汗をかくことが出来なくなると、どうなるのでしょうか?

 身体を動かしたり、気温が高くなりすぎると、体内の温度が上がってきます。
 暑いときの「温熱性発汗」は、気化熱を利用して体温の上昇を防ぐための発汗です。
 →前記事:「汗は何のためにかくの? ~汗に対処するには汗を知ることから~」

 汗をかかないと体温が上昇し続け、最悪の場合、熱中症で死に至る危険性があります。
 深部の体温、とくに脳の温度が高くなりすぎると、オーバーヒートで脳が壊れてしまいます。

 体温の上昇を感じ取った脳は、皮膚の血管を広げたり、発汗を促す命令を出します。
 長時間、日中に動いてもオーバーヒートしないよう、発汗することで脳を冷却しているのです。

 とは言うものの、水分補給もせずに大量の汗をかくと、脱水で倒れることもあります。
 体内の水分損失を犠牲にしてでも、「脳の温度を下げる」ことが、温熱性発汗の目的なのです。

 汗をかいても脳の温度が下がらないと、なかなか汗が止まりません。
 ですので、温熱性発汗を止めるコツは、効率よく皮膚・脳の温度を下げることにあります。

 大汗をかいて、急に冷えた空間に入ると、一気に汗は止まりますよね(^^;
 これは、皮膚の温度が急冷されて、皮膚の血管が収縮して汗が出なくなるからです。
 しかし、体表の温度は下がっても、深部の脳の温度はまだ下がっていません。

 脳からは、「まだ暑いから汗を出して温度を下げろ!」という指令を下したままですが、
 皮膚からは、「冷えましたので汗を止めました!」という報告が上がってきます。
 外は冷えているけど、内に熱がこもっている状態です。
 こんな状態で再び暑い場所に出ると、せき止められていた汗がドドッ!と吹き出してきます。
 大量に噴き出た汗は、気化することのない非効率な汗になってしまいます。

 そんな温熱性発汗を、効果的に止める方法を紹介します。

 →次記事:「温熱性発汗の止め方 その1  ~脳と皮膚を冷ます!~」

温熱性発汗の止め方  ~脳と皮膚を冷ます!~

 私たちが消費するエネルギーの大部分は、熱となって失われています。
 身体の仕組みとしては、暑さをしのぐよりも、寒さを耐える方が得意なのです。
 寒ければブルブルと全身の筋肉を震わせたり、脂肪を燃やして発熱させることができます。

 身体の熱は、血管を流れる血液によって皮膚に運ばれ、そこで冷やされます。
 また、発汗の気化熱によっても熱を逃し、体温を下げることが出来ます。
 皮膚血管からの放熱と、発汗をうまく利用すれば、効率的に汗を止めることが出来るのです。

 暑いからといって、一気に汗が止まってしまうくらい急に冷やすことは、望ましくありません。
 皮膚温が低下して汗が止まっても、深部にある脳の温度までは下がりません。
 →前記事:「体温調節と温熱性発汗 ~汗をかくのは脳の温度を下げるため!~」

 【皮膚からの放熱を促す】
 強力な冷房による急激な温度変化は、身体にとって悪いストレスです。
 冷房の温度設定は、外気温との差を5℃以内にとどめておくと良いです。
 また、吸収・速乾機能のインナーを着たり、扇風機に当たって汗の蒸発を促しましょう。
 
 【脳を冷やす】
 汗の究極の目的は、上がりすぎた脳の温度を下げることです。
 脳の温度を下げてやれば、汗を出す理由がなくなるので汗が止まります。
 とはいうものの、脳は頭蓋骨の中にあるので、直接冷やすことは出来ません(^^;
 しかし、脳へ向かう血液を冷やすことで、間接的に脳を冷やす事が出来ます。

 首の前面の「頸動脈」や、わきの下の「腋窩動脈」、ビキニラインの「大腿動脈」などの
 身体の浅い場所を通っている太い血管を、保冷剤などで冷やしましょう。

 →次記事:「汗を止めるツボ ~圧発汗反射による半側発汗~」

汗を止めるツボ ~圧発汗反射による半側発汗~

 暑いとき汗をかくのは、体内の水分の損失を犠牲にしてでも、脳の温度を下げるためです。
 汗が蒸発するときの気化熱や、皮膚の血管を広げて熱を逃がして体温を下げます。
 →前記事:「温熱性発汗の止め方  ~脳と皮膚を冷ます!~」

 体温の上昇を防ぐため、身体は仕方なく汗を出すのですが、汗が出すぎて困ることもあります。
 そんなときに、身体の仕組みを利用した汗の止め方、汗を止めるツボを紹介します。

 汗は全身均等にかいていると思われがちですが、実は、汗の出方にはムラがあります。

 たとえば、右半身を下にして身体を横たえて寝ている状態(右側臥位)では、
 右半身の汗は少なくなって、上になっている左半身の汗は増えてきます。
 つまり、圧迫されている側の半身の汗が減って、代わりに反対側の汗が増えるのです。

 この仕組みを利用して、身体の左右両側とも圧迫すると、気になる汗を止めることが出来ます。

 【上半身の汗の止めるツボ】
 頭や顔、胸、腕、手など、上半身の汗を止めたいときは、左右のわきの下を押さえます。
 「わきの真下の肋骨の上」 に上半身の汗を止めるツボがあります。
 芸者の高帯といって、汗による化粧崩れを防ぐときに、このツボを強く圧迫します。

 【下半身の汗の止めるツボ】
 お腹やお尻、脚など、下半身の汗を止めたいときは、骨盤や股関節の真横を押さえます。
 おヘソの高さで、身体の真横にある腰骨(腸骨稜、ウエスト部分の骨の出っ張り)や、
 股関節の骨(気をつけの姿勢で手首が当たる場所、大転子)が下半身の汗を止めるツボです。

 【汗を止めるツボの刺激方法】 
 汗を止めるツボの場所を、握り拳でギュッと強く押さえてください。
 ツボは骨の真上にあるので、くれぐれも、強く押さえすぎて、骨を折らないように(^^;
 押さえ続けて2~3分ほどで、汗が引いてくるのが実感できます。

 この汗を止めるツボ圧迫は、お風呂上がりにかく程度の汗なら止まります。
 しかし、激しい運動の後や、真夏の炎天下でかく汗は止められません。
 なぜなら、汗をかいて脳の温度を下げないと、熱中症で倒れてしまうからです(^^;

 →次記事:「手のひら・足の裏の汗を止めるツボ ~手に汗にぎる精神性発汗~」

手のひら・足の裏の汗を止めるツボ ~手に汗にぎる精神性発汗~

 スポーツ観戦をしたり、サスペンス映画を見ていると、手に汗にぎりますよね。
 ほかにも、人前で話すときや、テストのときなどにも、手のひらに汗をかきます。

 このような、精神的な緊張や興奮、不安でかく汗のことを 「精神性発汗」 といいます。
 精神性発汗は、暑いときにかく温熱性発汗とは、全くの別物なのです。
 →記事:「体温調節と温熱性発汗 ~汗をかくのは脳の温度を下げるため!~」

 精神性発汗で汗をかく部分は、「手のひら」 と 「足の裏」 だけです。
 意外と、わきの下や額などにかく脂汗、冷や汗は、「温熱性発汗」 なのです。

 精神性発汗は、ある程度、温熱性発汗と互いに影響を及ぼし合っています。
 わきの下や額は、普通の状態でもかなり低い気温から汗をかき始める場所なので、
 精神的な興奮によって、温熱性発汗も刺激されるからです。

 汗の分泌は、無意識のうちに身体を調節する自律神経によってコントロールされています。
 自律神経のうち、興奮・ハッスル時に活発にはたらく交感神経によって、発汗が促進されます。
 →カテゴリ:「自律神経のはたらき」

 精神性発汗は、ストレスを感じた脳が交感神経を活発にさせて、手足に汗をかかせるのです。
 汗をかくことを悩んでストレスになり、ますます汗をかく…といった悪循環に陥ってしまいます。

 そんな手のひら・足の裏にかく、精神性発汗をに効くツボは、H6・F4です。
 交感神経のはらき過ぎを抑えることにより、精神性発汗を止めます。
 →記事:「交感神経のはたらき過ぎを抑えるツボ ~心身をゆるゆるにさせます~」
   手足の井穴図手足の井穴図
 これらのツボに、刺絡をするか、円皮針を貼るか、お灸をします。
 →カテゴリ:「井穴刺激のやり方」

 ツボ刺激で、精神性発汗を引き起こす交感神経のはたらき過ぎを抑えることも大切ですが、
 多少のストレスでも動じない心身をつくることも重要です。
 →カテゴリ:「ストレスマネージメント」

 あなたの多汗症が良くなりますように!
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はりきゅう中村@大阪

Author:はりきゅう中村@大阪

 心身相関の考えから、身体の健康とメンタルヘルスに取り組んでいます。より簡単・安全で、より効果的なセルフケア(家庭治療)を紹介しています。
 また、病気を予防・回復させる生活改善も提案しています。
 みなさまのご健康に、少しでもお役立て頂ければ幸いです。
 また、どんな事でもお気軽に、ご質問・ご相談ください。
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