脊柱管狭窄症のセルフケア ~痛み・シビレの原因は神経の圧迫!?~

 歩いていると腰から脚にかけて痛みやシビレなどの症状が出てきて歩けなくなる。
 ちょっと休憩したら、それらの症状が軽減して再び歩けるようになる。
 そのような状態を、間欠性跛行(かんけつせいはこう)と言います。

 MRIなどの画像検査で、脊柱管(背骨の中を神経が通る空間)が狭くなっていた場合、
 「脊柱管狭窄症」という診断が下ることがあります。

 腰部の脊柱管が狭くなると足腰に通じる神経が圧迫され、痛み・シビレの原因に…
 と病院では説明を受け、場合によっては脊柱管を広げる手術を勧められることもあります。

 しかしこの説明は誤りです。神経は圧迫されても痛みやシビレは生じません。

 足腰の痛みやシビレは感覚神経(知覚神経)という電線を伝って、脊髄・脳へ伝えられます。
 感覚神経が強く圧迫されると痛み・シビレの信号が伝わらず、何も感じなくなります(麻痺)。
 もし万一、脚が動かなかったり感覚が消失、尿が出ないなどの麻痺症状が出たら救急車を!

 電気コードを強く圧迫すると断線して通電しなくなります。
 もし電線を踏んで発電するのなら、電力会社なんて不要です。
 神経が圧迫されて生じる症状は麻痺なのに、逆に痛み・シビレを感じるのは変な話です。

 足の裏には全体重が加わって神経が圧迫されているのに、痛くも痒くもありませんよね。
 もちろん画鋲を踏んだら痛いですが、それは神経が正常に働いている証拠です。

 つまり、脊柱管狭窄症が存在しても、それは痛みやシビレの原因では無いということです。

 足腰の痛みやシビレの原因は、足腰の筋肉です。
 歩行で使われる足腰の筋肉がカチコチに緊張して硬く凝っているのです。

 歩くことで足腰の筋肉に疲労が蓄積し、痛みやシビレなどの症状を発するようになります。
 ちょっと休憩すれば筋肉の疲労が回復するので、再び歩けるようになるのです。

 歩行はダメでも、使う筋肉が異なる運動(たとえば自転車)なら大丈夫なハズです。

 足腰の筋肉の治療をすれば痛みやシビレは治りますが、脊柱管の狭窄はそのままです。
 脊柱管を広げる手術をすると狭窄は治りますが、足腰の痛みやシビレはそのままです。
 あなたはどちらを選びますか?

 →次記事:「腰部脊柱管狭窄症に効くツボ その1 ~痛いところに円皮針~」

腰部脊柱管狭窄症に効くツボ その1 ~痛いところに円皮針~

 脊柱管の狭窄で神経が圧迫されても、痛みやシビレなどの症状は出ません。
 もし神経が強く圧迫されると、身体を動かせない・何も感じないなどの麻痺症状が出ます。

 腰部脊柱管狭窄症と言われている足腰の痛みやシビレは、足腰の筋肉が原因です。
 歩行で使われる筋肉が疲労して弛緩できなくなり、循環が悪くなって痛みシビレを発します。
 →前記事:「脊柱管狭窄症のセルフケア ~痛み・シビレの原因は神経の圧迫!?~」

 足腰のカチコチに硬く凝った筋肉の緊張を解いてやれば、痛みシビレは治ります。

 まずは、どこの筋肉がトラブルを起こしているのかを見つけましょう。

 実際に歩いて痛み・シビレが出てきたら、その場所の周辺を広く押さえて調べます。
 脚ばかりでなく、鼠径部(ビキニライン)や殿部(お尻のほっぺ)なども探ってください。
 立ったままの姿勢で調べるので、手の届かない場所は誰かに手伝ってもらってください。

 押さえると激痛を感じる点、歩行時の症状が再現する点などに円皮針を貼ります。
 そして再び歩いてみて、歩ける時間が長くなったり、症状が軽減・改善していれば成功です。
 先ほどと別の場所に痛みを感じるようであれば、同様にツボを探して円皮針を貼ってください。
 →記事:「円皮針の使い方 ~ツボの見つけ方・探し方~」

 円皮針を貼っても症状が改善しなかった、そもそもツボを見つけられなかった場合は、
 症状を誘発する動作から選ぶツボを試してみてください。

 →次記事:「腰部脊柱管狭窄症に効くツボ その2 ~やりづらい動作から選ぶツボ~」

腰部脊柱管狭窄症に効くツボ その2 ~やりづらい動作から選ぶツボ~

 腰部脊柱管狭窄症と言われている足腰の痛みやシビレの原因は、足腰の筋肉です。
 歩行運動で負担がかかっている筋肉の治療をすれば、症状は改善します。
 →前記事:「腰部脊柱管狭窄症に効くツボ その1 ~痛いところに円皮針~」

 トラブル筋肉がどこか分からないときは、つらい動作から選ぶツボ刺激を試してください。
 立った姿勢で、いろいろな方向に腰を動かしてみましょう。

 前屈・腰を曲げると痛い・突っ張る場合のツボは、F3・F4です。
 後屈・腰を反らすのが辛い場合のツボは、F1・F6です。
 側屈・腰を横に倒しにくい、回旋・腰をひねりづらい場合のツボは、F2・F5です。
   足の井穴図足の井穴図
 これらのツボに、刺絡をするか、円皮針・ピソマを貼るか、お灸をします。
 →カテゴリ:「井穴刺激のやり方」

 動作で歩行時の症状が誘発・再現されなくても、やりづらい動作のツボを選べばOKです。
 やりづらい動作が複数あるときは、最も辛い動作のツボから刺激してください。

 ツボ刺激したあと、再び最もつらい動作をして症状が改善していれば成功です。
 そして歩いてみて、いつもの調子と比べてみてください。

 つらい動作がまだ残っていたら、その動作に対応するツボ刺激をしてください。

 つらい動作はマシになったが、まだ歩行時の症状が改善しない。
 動作も歩行も改善しない場合は、痛み・シビレの場所から選ぶツボ刺激を試してください。

 →次記事:「腰部脊柱管狭窄症に効くツボ その3 ~痛み・シビレの場所から選ぶツボ~」

腰部脊柱管狭窄症に効くツボ その3 ~痛み・シビレの場所から選ぶツボ~

 歩行時の足腰の痛み・シビレは、足腰の筋肉のトラブルが原因です。
 筋肉が疲労すると収縮・弛緩が出来なくなり、無理に動かそうとすると痛みが出ます。

 疲労している筋肉を見つけ出し、その筋肉の緊張を解いてやれば症状は改善します。
 →記事:「腰部脊柱管狭窄症に効くツボ その1 ~痛いところに円皮針~」
 →前記事:「腰部脊柱管狭窄症に効くツボ その2 ~やりづらい動作から選ぶツボ~」

 筋肉の痛みはピンポイントで指し示すことは難しく、なんとなくこの辺りという曖昧な感覚です。
 どこが痛いのか自分でもハッキリ分からない場合もあります。

 そんなときは、おおざっぱに痛みを感じるだいたいの場所からツボを選んでください。
   腰下肢
 脚の後面・太ももの裏側・ふくらはぎの痛み・シビレには、F3・F4のツボです。
 脚の外側・太ももの外側・スネの外側の症状には、F5のツボです。
 脚の前面・太ももの前側・スネの場合には、F1・F6のツボです。
 脚の内側・内股・スネの内側は、F1・F2・F3のツボです。
   足の井穴図足の井穴図
 これらのツボに、刺絡をするか、円皮針・ピソマを貼るか、お灸をします。
 →カテゴリ:「井穴刺激のやり方」

 ツボ刺激のあと、歩いてみて普段の症状と比べてみてください。
 症状が出るまでの時間、歩ける距離、痛み・シビレの強さ・範囲など観察してください。

 症状に少しでも改善があれば、そのツボ刺激を続けて改善を積み重ねれば、やがて治ります。

 あなたの足腰の歩行時痛・シビレが治りますように!

腰椎椎間板ヘルニアのセルフケア ~ヘルニアが神経を圧迫しても痛くない~

 腰や脚の痛みで病院で検査をしたところ、腰椎椎間板ヘルニアが見つかることがあります。
 腰椎と腰椎の間のクッション(椎間板)が、本来の位置から逸脱した(ヘルニア)状態です。
 椎間板ヘルニアが神経を圧迫して足腰に痛みを引き起こす…と説明されるかと思います。

 しかし実は、椎間板ヘルニアが神経を圧迫しても、足腰に痛みが生じることはありません。

 感覚神経は、痛みや熱・触覚などの情報を脊髄・脳に伝える電線の役割があります。
 その神経が強く圧迫されると、感覚情報が伝わらず、痛みも何も感じなく麻痺になります。
 脳から筋肉に動けという命令を伝える運動神経が麻痺すると、筋肉が動かなくなります。

 たとえばダックスフントは、椎間板ヘルニアになりやすい犬種です。
 椎間板ヘルニアになると、後ろ足がだらんと動かなくなり、叩いても平気な顔をしています。
 これが本物の神経圧迫による症状、運動麻痺・感覚麻痺です。

 さて、人間の場合はどうでしょうか?
 たしかに痛くて動かしにくいでしょうが、脚がだらんと脱力して動かないことはありません。
 当然痛みも感じますし、お風呂に脚を入れたら温度や水圧を感じると思います。
 
 そんな椎間板ヘルニアのせいだと言われている痛みの発生源は、足腰の筋肉です。
 筋肉の痛み=筋肉痛ですが、激しい運動や不慣れな作業だけがキッカケではありません。
 長時間の座業や車の運転、日常的な反復動作なども筋肉の痛みの原因になります。

 残念ながら、椎間板ヘルニアの摘出手術をしても、足腰の筋肉の痛みは治りません。
 椎間板ヘルニアと足腰の痛みは、また別物だからです。

 この際ヘルニアのことはひとまず忘れて、足腰の筋肉の治療をされてはいかがでしょうか?
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はりきゅう中村@大阪

Author:はりきゅう中村@大阪

 心身相関の考えから、身体の健康とメンタルヘルスに取り組んでいます。より簡単・安全で、より効果的なセルフケア(家庭治療)を紹介しています。
 また、病気を予防・回復させる生活改善も提案しています。
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 また、どんな事でもお気軽に、ご質問・ご相談ください。
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