膝痛のセルフケア ~軟骨のすり減りが痛みの原因ではありません~

 お昼間のテレビを見てると、膝関係の健康食品のCMが、なんと多いことでしょう!
 実は、「膝痛に効く」とは、一言も宣伝していないんですけどね(^^;
 それだけ膝の痛みで困っている人が多いということです。

 実は、軟骨には痛みを感じる神経がありません。
 ですから、膝の軟骨がすり減っても、それ自体が痛みを引き起こすことはありません
 髪の毛には痛みを感じる神経が通ってないので、切っても痛くないのと同じです。

 CMでは、いかにも軟骨のすり減りが痛みの原因であるかのような映像を見せつけてくれます。
 それを見た人は「軟骨がすりへってるから膝が痛いのね」と思うのも無理ないです。

 膝の軟骨と関係して、「変形性膝関節症」という状態があります。
 これは、読んで字のごとく、「膝の関節が変形してますよ」という意味です。
 ただ膝の関節に変形があるだけで、それが痛いか痛くないかは、また別物です。
 60歳以上の約半数に膝関節の変形が見られるという話があります。
 だからと言って、膝に痛みを訴える人は半数もいませんよね。

 痛みを治すには、まずは痛みとは何かを理解することから始まります。
 まず先に、カテゴリ:「◆痛みを知ろう!」 をご覧ください。

 膝の痛みは、膝に関係のある筋肉や皮膚の痛みです。
 ですから、お風呂で温めたり、マッサージやストレッチで痛みが和らぐのです。
 もし軟骨のすり減りが痛みの原因なら、こんなことで楽になるはずがありませんよね?

 膝に痛みを作る大きな原因のひとつが、あなたが履いている靴です。

 靴底のクッション性の低い靴(デッキシューズなど)は、足裏の筋肉が疲労します。
 カカトが高すぎる靴(ハイヒールなど)は、ふくらはぎにコリを作ります。
 サンダルやスリッパなど脱ぎやすい靴は、足の甲やスネの筋肉が疲労しやすくなります。
 歩いている途中にすっぽ抜けないよう、自然に足指を反らしてしまうからです。

 これらの足に負担の多い靴による足の筋疲労が、膝や腰の痛みを作ってしまいます。
 たとえ近所の買い物でも、足にやさしいシューズを履くようにしてください。

 それでは、膝の痛みのツボ治療を紹介していきます。
 →次記事:「膝の痛み・膝関節痛に効くツボ その1 ~痛いところに円皮針~」

膝の痛み・膝関節痛に効くツボ その1 ~痛いところに円皮針~

 膝が痛む原因には、いろいろなものがあります。
 プリン体と尿酸で有名な痛風も、膝関節痛を引き起こします。
 また、膝関節にバイ菌が入って化膿しても、膝関節痛が起こります。
 このような場合は、病院できちんと診てもらう必要があります。
 
 ここでは、そのような病気ではない膝痛のツボ治療を紹介します。

 膝の痛みは、軟骨のすり減りではなく、膝と関係する筋肉や皮膚の痛みが原因です。
 →前記事:「膝痛のセルフケア ~軟骨のすり減りが痛みの原因ではありません~」

 あなたの膝は、どういうときに最も痛みを強く感じますか?
 まずは、どんな動作のときに、膝のどの辺りに痛みが出るのか確かめましょう。

 膝を曲げる、伸ばす。座る、立つ。歩く、階段を上る。いろいろな動作がありますね。
 もし正座が出来ないのであれば、どこまで膝を曲げたら痛むのか確認してください。
 何度も動かしても、やっぱり同じ場所が、同じ程度に痛むのが、本当の痛みです。
 その膝の痛みの場所や程度をよく観察して覚えていてください。

 そして、痛みが出る姿勢を少し保ったまま、痛みを感じる場所周辺を押さえてみて下さい。
 太ももの上の方から、スネやふくらはぎまで膝周辺を広く調べてください。
 押さえて痛みを感じる中でも、最も痛く感じる点(=ツボ)を探してください。
 押さえてみて、最も痛みを感じる、激痛の点があるはずです。
 そこがツボです。そのツボに円皮針を貼ってください。
 →記事:「円皮針の使い方 ~ツボの見つけ方・探し方~」

 痛いところに円皮針を貼っても効果がなかった。
 痛みはマシになったが、まだ痛い。
 そもそも痛いと思ったところを押さえても痛くなかった。
 そんなときは次に紹介する、痛みを感じる場所から選ぶツボを試してみてください。

 →次記事:「膝の痛み・膝関節痛に効くツボ その2 ~痛みを感じる場所~」

膝の痛み・膝関節痛に効くツボ その2 ~痛みを感じる場所~

 膝が痛いはずなのに、膝を押さえてみても、それほど痛くないことは、よくあることです。
 膝に痛みを感じても、痛みの発信源は別の場所かも知れません。
 →記事:「膝の痛み・膝関節痛に効くツボ その1 ~痛いところに円皮針~」

 そのような場合は、痛みを感じる場所から選ぶツボが良く効きます。

 まずは、いろいろ身体を動かして、膝の痛みを確かめてください。
 膝のどのあたりが、どういう動作のときに、最も痛みを強く感じますか?
 痛みの強さや、痛む範囲をよく観察して覚えておいてください。

 痛みというものは、最初は「痛い場所はココ!」と場所がハッキリ分かっていても、
 時間が経つと、「なんとなくこの辺り」とだんだん広がって、自分でも分からなくなります。
 でも大丈夫です!だいたいの場所さえ分かれば何とかなります。下の膝の図をご覧下さい。
   腰下肢膝の痛みに効くツボ
 膝の内側、内股の痛みなら、F1・F2・F3のツボ
 膝の前面(膝のお皿)や太ももの前面の痛みなら、F6のツボ
 膝の外側、太ももの外側の痛みなら、F5のツボ
 膝の裏側、ふくらはぎ、太ももの後面の痛みなら、F4のツボです。 
   足の井穴図足の井穴図
 選んだツボに、刺絡をするか、円皮針を貼るか、お灸をします。
 →カテゴリ:「井穴刺激のやり方」

 ツボは、膝の痛む側のツボを選んでください。
 例えば、右膝の内側が痛い場合、右のF1・F2・F3のツボを選びます。

 ツボ刺激をしたあと、最初にやった痛みの出る動作をもう一度して、痛みを確認してください。
 痛みの強さや、痛みを感じる範囲はどうですか?
 効果があれば、その場で痛みが改善します。
 変化が分からない場合は、「改善なし」と判断して、他のツボを試してください。

 あなたの膝の痛みが治りますように!
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はりきゅう中村@大阪

Author:はりきゅう中村@大阪

 心身相関の考えから、身体の健康とメンタルヘルスに取り組んでいます。より簡単・安全で、より効果的なセルフケア(家庭治療)を紹介しています。
 また、病気を予防・回復させる生活改善も提案しています。
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