鍼灸症例:腕の痛みとシビレ

 40歳代の男性。左上腕の痛み、左前腕の前外側のシビレ。
 きっかけは、1ヶ月ほど前、仕事で無理な姿勢で左腕を酷使し、
 その後に痛みが出たそうです。
 整形外科のレントゲンでは、骨折や腫瘍ではありません(除外診断)。
 電気を当てたり、温めてみたが、改善がなかったそうです。
 男性の奥さんの紹介で治療を承りました。

 まずは、どういう動作のときに左腕の症状が最も強いかを確認です。
 手を頭の後に回す、結髪動作で、左上腕外側が最も痛みます。
 この動作痛を治療効果の確認に使うことにしました。

 左腕の酷使が誘因なので、手の先から肘までの圧痛点を隈無く調べました。
 魚際と合谷あたりの圧痛点に円皮針。
 動作痛の程度や範囲を再確認してもらったところ、大幅に改善しました。
 そこで上腕外側を通る大腸経、左H6の井穴刺絡。
 これで、痛みは気にならなくなりました。
 むしろ、さっきの場所よりも後側に痛みが移ったそうです。
 これは痛みが移動したのではないことを説明しました。
 →記事:「痛みが移動する?? 広汎性侵害抑制調節」

 上腕後面を通る三焦経、左H5の井穴刺絡で、その痛みは消失しました。
 もう、どの動作でも左腕の痛みはありません。

 次は、左前腕の前外側のシビレの治療。
 左右の同じ場所を触ったときの感じ方は、明らかに左右で異なります。
 触った感じが、左右一緒くらいになればOKということです。
 シビレがある場所を通る肺経、左H1の井穴刺絡。
 再確認で、さっきより左右差が改善。
 少し時間をおいて、もう一度、左H1。
 これで、左右の感覚はほぼ同じになって、シビレは消失しました。
 念のため、左H1にお灸をして治療を終了しました。

 1週間後、奥さん経由でご主人の経過をお伺いしたところ、再燃もありませんでした。

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鍼灸症例:土踏まずの冷感

 60歳代の男性。右足土踏まずの冷感。
 お風呂のお湯に足を入れると、土踏まずだけが水に入れてるように感じます。
 奇妙な感覚に驚いて、急き込んで治療を受けに来られました。

 触診では、その部分は冷えていません。
 本人さんだけが冷感を覚えているだけです。
 冷覚神経の異常興奮だと思いました。

 その場での症状の把握は出来ません(湯船がないため)。
 治療後にお湯に足を入れてもらい、その感覚を連絡してもらうことになりました。
 土踏まずを通る経絡のうち、腎経には圧痛点は無し。
 脾経、大都あたりを押さえると、土踏まずの冷感が再現しました。
 ここに円皮針と、脾経F1に透熱灸。
 わずか5分ほどの治療です。

 治療後、すぐさま連絡が入りました。
 「一体、さっきの(異常感覚)は何だったのですか???」
 お湯に足を入れたら普通に温かく、今も温かく感じているとのことでした。

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鍼灸症例:もう花粉症? 鼻水、鼻づまり

 40歳代の女性。いつもは肩こり治療ですが、今日は鼻水・鼻づまり。
 敏感な人が言うには、この数日の暖かさで、もう花粉が飛んでいるそうです。

 朝は鼻水が出っぱなしで、午後は鼻が詰まって、鼻で呼吸ができないそうです。
 治療中も口呼吸しています。目の充血、かゆみはありません。
 
 治療前の症状の把握。
 口を閉じて、鼻から空気を吸うと、詰まっています。とくに左の鼻は不通。
 この空気の通り具合を覚えてもらいました。

 鼻水が出ないのに鼻が詰まるのは、鼻粘膜の毛細血管の透過性が亢進し
 浮腫を起こして鼻閉しているのだと思います。
 血管透過性亢進(副交感神経の異常興奮)を抑える、いわゆるアレルギーのツボ、
 左右H5の井穴刺絡。これで鼻のつまりは半分くらい改善しました。

 鼻の炎症もあるのかな?と考え、呼吸器の炎症を抑える、左右H1を刺絡でさらに改善。
 顔面部の副交感神経症状を抑える頭のツボ、上星の刺絡で、鼻がスッキリ。

 あとは通常の肩こりの治療をして終わりました。
 この女性の肩こりも、身体を動かさない運動不足からくるものです。
 運動不足の肩こりは運動でしか治せない、とアドバイスしてるのですが、
 なかなか重たい腰は上がらないようです(^^;

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病気を予防・改善、健康を維持・増進させる食事

 あなたの身体は、あなたが口にしてきた食べ物によって作られています。
 今まで食べたり飲んだりした物が、あなたの血となり、肉となっているのです。

 強い肉体も、健全な精神(脳)も、食べ物によって出来上がっています。
 自律神経やホルモン、免疫などのはたらきも、食事によって作られる肉体が生み出しています。
 食生活は、健康な心身を作る土台となる、重要な生活習慣なのです。

 食事が病気を招くことが、世間に知られるようになりました。
 その典型的が、糖尿病、高血圧、肥満心臓病脳卒中などの生活習慣病です。
 ほかにも、ある種のガン(結腸・肺・乳房・前立腺・肝臓)や、アルツハイマー型認知症
 アレルギー疾患、自己免疫疾患
なども、食事と深く関係しています。

 このような病気は、食生活の欧米化が原因のひとつだと言われています。

 たしかに、戦後の日本では、卵や肉などの動物性食品の摂取量が増えました。
 栄養状態が改善し、体格も向上し、感染症や脳出血が減って、寿命も伸びました。
 もちろん、公衆衛生や医療の発達も、私たちの健康に大きく貢献してるせいでもあります。

 生活習慣病や免疫病が増えたのは、欧米型の食事が原因だ!和食・粗食に戻ろう!
 そのような風潮もありますが、あまりにも保守的なステレオタイプではないでしょうか。
 和食・粗食にも問題点はありますし、欧米型の食事にも良い点があるからです。

 貧しい国や地域では、食べられる物なら何でも食べることが生き延びるために重要です。
 しかし現代社会は、お金さえ払えば何でも食べることが出来ます。
 隣国の人たちが飢えに苦しんでいても、私たちは温かくて美味しい食事を毎日食べられます。
 豊かな国の豊かな食事では、どのような食生活をすれば健康を保てるのでしょうか。

 →次記事:「今すぐ改善できる健康に良い食事 ~食事の質の高め方~」

今すぐ改善できる健康に良い食事 ~食事の質の高め方~

 バランスの良い食事をしましょう!という標語は、あまりにも曖昧すぎます。
 水、タンパク質(必須アミノ酸)、脂肪(必須脂肪酸)、ビタミン、ミネラルなどの必須栄養素を
 すべて不足することなく食事から摂ることが、「バランス」の最低条件になります。

 糖質・脂質・タンパク質のカロリー比は、どのくらいのバランスが最も健康で長生き出来るのか。
 そんなことすら、未だに分かっていません。

 人生50年と言われた年齢を遙かに超えた長寿社会は、人類史上、未知なる世界なのです。
 生活習慣病やガンなどの病気は、長生きするほど増えてくる「豊かな」病気なのです。

 しかし、食事が招く病気に関しては、食事によって遠ざけたり、改善させることが出来ます。
 それだけでなく、食事によって健康を維持・増進させることも出来ます。
 →前記事:「病気を予防・改善、健康を維持・増進させる食事」

 最善の食事についてはまだ分からなくても、より良い食事に変えることは、今すぐに出来ます。
 これまでの内容を、簡単にまとめます。

 1.野菜や海草、キノコ類は、いろいろな種類をいっぱい食べましょう。
   赤や緑、黄、白など、色とりどりの旬の食材を頂きましょう。

 2.糖質(主食:ごはん・パン・麺類・イモ類)の摂取量を、まず半分くらいに減らしましょう。
   精製度を下げて、白米から玄米に、小麦粉から全粒粉に変えるとベターです。
   とくに、砂糖を使った食品は極力減らしましょう。カロリーのある清涼飲料水はNG。
   →カテゴリ:「精製炭水化物・糖質の害」

 3.タンパク質はシッカリ摂りましょう。
   ダイエット中の女性や高齢者など、食の細い人はタンパク質不足のおそれがあります。
   牛肉・豚肉・ハム・ソーセージ・ベーコンなどの加工肉、牛乳・乳製品は控えめに。
   小魚や大豆を中心に、鶏肉や卵などを積極的に摂りましょう。
   →カテゴリ:「タンパク質の過不足」

 4.植物油(サラダ油)は、極力使わないようにしましょう。
   調理油は、シソ油・エゴマ油、バターやヘット、ラードに代えましょう。
   →カテゴリ:「脂肪と炎症・アレルギー」

 5.揚げる・焼く・炒めるなど、高温での調理は避けましょう。
   煮る・炊く・蒸す・ゆでるなど、加熱は最小限に抑えましょう。

 6.発酵食品・発芽食品を積極的に取り入れましょう。
   漬け物や納豆、味噌など、植物性の発酵食品も積極的に取り入れましょう。
   米や大豆などの種子は、発芽させてから調理すると、栄養価がアップします。

 7.しっかりよく噛んで、楽しく食べましょう。
   噛むことで素材の味がよく分かりますし、胃腸への負担も軽くなります。


 これまでの馴染みのある食事を変えることは難しいかもしれません。
 食べる事は、「楽しみ」でもありますので、嫌々我慢して食べるのはストレスの元です。
 食生活は一生続きます。無理のない範囲で継続してみてください^^

 今日からあなたの食生活の質が、少しでも高まりますように!

鍼灸症例:唇の水疱 口唇ヘルペス?カポジ水痘様発疹?

 20歳代の男性。右口唇の水疱。
 最近、仕事が忙しく、睡眠不足もあり、お疲れです。
 数年に1回ほど、疲労がたまったときにヘルペスが出てくるそうです。

 前日から、右の口角に、プツプツと水疱が出始めたそうです。
 見たところ、5個ほど水疱が出ています。
 自己判断で、医者からもらって余っている抗ヘルペス軟膏を塗ったそうです。
 水疱に触れると痛みますが、自発痛はありません。

 教科書通り、ヘルペスのツボH5・F5をしっかり井穴刺絡しました。

 翌日、水疱が成長することなく、新たな出現もありません。
 同様にH5・F5の井穴刺絡。

 3日目、水疱は小さくなっており、枯れているものもあります。
 同様に、H5・F5。

 4日目、全ての水疱は枯れ、小さな瘢痕が出来ています。
 刺絡をせずに終了としました。

 この間、自己判断の塗り薬と併用して、井穴刺絡を行いました。
 薬が効いたか、井穴刺絡が効いたのか、その両方か、
 もしくは、薬も刺絡もしなくても、5日間で治ったのか。
 確かめる方法がないのが残念でしたが、ひとまず良かったことにしておきます。

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肥満の原因は炭水化物の摂りすぎ! ~糖質は脂肪の吸収を促進します~

 ごはん・もち、パン、うどん・そば、パスタ、ラーメン、ポテト。大好きですよね?^^
 ほかにも、ドーナツやケーキ、アイスなどのスイーツや、ソフトドリンクも、大大大好き!
 そんな炭水化物・甘い物中毒のあなたには、残念なお知らせがあります。

 日本の食事といえば、ごはん・麺類・粉モンなどの炭水化物が中心の食事になります。
 粗食に努めれば努めるほど、炭水化物に偏った食事になってしまいます。

 毎日、当たり前のように多量に食べる炭水化物ですが、非常に問題のある栄養素なのです。

 タンパク質や脂肪は、筋肉や細胞膜、ホルモンなどの肉体を作る材料になります。
 しかし炭水化物が消化・吸収された糖質は、エネルギーにしかならないのです。
 (厳密には、細胞同士をくっつける接着剤の役割をする「糖鎖」の材料にもなります)

 人間が生きていく上で、エネルギーは24時間常に一定量を必要とされます。
 しかし、大量に摂った糖質のほとんどは、その場で利用されることなく余ってしまいます。
 余った糖質はグリコーゲンという形で筋肉や肝臓で貯蔵されますが、その量はわずかです。
 食事で過剰に摂取した糖質は、脂肪に変換され、脂肪細胞へ蓄えられていきます。

 実は、焼肉(タンパク質+脂質)だけ食べても、食事中の脂肪は体脂肪になりにくいのです。
 しかし、そこにシメのお茶漬けやラーメン、デザートを食べると確実に太ります(^^;

 糖質を摂ると、膵臓からインスリンというホルモンが分泌されます。
 インスリンが分泌されると脂肪細胞は、食事で吸収された脂肪をどんどん取り込むのです。

 肥満やメタボが気になる人は、真っ先に食事から炭水化物を減らす必要があります。
 甘い物(砂糖)と炭水化物(米・小麦・イモ)を減らせば、目に見えて痩せますよ^^

 また、糖質の摂りすぎは、ただ肥満になるだけではありません。
 身体のはたらきを調節している内分泌系や自律神経系にも大きな負担をかけてしまいます。
 その結果、さまざまな病気や症状が引き起こされてしまうのです。

 →次記事:「精製炭水化物は、心身にとって大きなストレス!」

鍼灸症例:ギックリ腰

 70歳代の女性。急性腰痛。殿部から大腿後面の痛み。
 自宅の家具の配置換えの際に、電気が走ったように痛みが出たそうです。
 連絡を受け、その日の内に、治療にお伺いしました。

 なんとか座ったり立ったりの動作は出来ています。
 立った姿勢では腰を真っ直ぐ伸ばせていません。少し前屈みの姿勢になっています。
 歩こうとすると、腰部と右臀部から大腿後面に痛みがあります。

 まずは浅刺・呼気時・坐位の刺激法。無効。
 素直に、痛みのある大腿後面と腰部を通る経絡経筋F4の井穴刺絡。
 これで腰の痛みが、ほぼ消失。立った姿勢でも腰をピンと伸ばせています。
 不安そうだった表情に、笑顔が戻りました。
 スタスタと歩けるようになりましたが、大腿後面の内側に、まだ痛みが残ってます。
 大腿後面内側F3の井穴刺絡で、痛みは消失。
 さっきまでの痛みがウソのように、もう、どのように歩いたり動かしても痛くありません。
 念のため、同じツボにお灸をすえました。
 患者さんにも、今日明日と、せんねん灸をするように指導して治療を終了しました。

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精製炭水化物は、心身にとって大きなストレス!

 米・小麦・イモ類などの炭水化物を摂ると、血糖値(血液中の糖質の量)が急上昇します。
 血糖は、身体のエネルギー源となる物質ですが、常に一定量だけあれば十分です。
 余ったブドウ糖は、インスリンのはたらきで脂肪細胞などに取り込まれ、血糖値は下がります。
 →記事:「肥満の原因は炭水化物の摂りすぎ! ~糖質は脂肪の吸収を促進します~」

 未精製の炭水化物(玄米・野菜・全粒粉など)は、食物繊維が多く含まれています。
 消化・吸収されるのに時間がかかるので、食後の血糖値の上昇は、ゆるやかになります。
 膵臓もゆっくりと時間をかけてインスリンを分泌して、血糖を細胞に取り込んでいきます。

 一方、精製された炭水化物(砂糖・白米・小麦粉など)は、ほとんどが糖質です。
 消化に時間がかからず、すぐに吸収されるので、食後に血糖値が急上昇します。
 短時間で急上昇した血糖値を下げようと、膵臓に負担をかかり過ぎる結果になります。

 同じ仕事の量でも、短期間で一気に仕上げるのはシンドイですよね(^^;
 ゆっくりと時間をかけて仕事をこなす方がラクなのです。

 多量の炭水化物・糖質を摂っていると、このような激務が飲食の度に生じることになります。
 インスリンを分泌して血糖値を維持する膵臓も、やがていつかは過労で倒れてしまいます。

 私たちが思っている以上に、血糖値の乱高下は、心身にとって大きなストレスなのです。

 インスリンが上手くはたらかず、血糖値を下げることが出来なくなる病気が糖尿病です。
 現代のような炭水化物中心の食事では、粗食で痩せた女性でも糖尿病になりえます。
 →カテゴリ:「糖尿病・高血糖症」

 血糖値の調節が上手くいかないと、頭痛やめまい、震え、倦怠感など、身体症状のみならず、
 怒りや緊張、不安、無気力、落ち込み、異常行動など、精神状態にもトラブルを起こします。
 →カテゴリ:「低血糖症と心の病気」

 それでは、どのように炭水化物と付き合えば楽しく健康に過ごせるのでしょうか。
 →次記事:「炭水化物の摂取量は、身体の活動量に合わせて!」

炭水化物の摂取量は、身体の活動量に合わせて!

 血糖値を下げるホルモンは、膵臓から分泌される「インスリンの1種類だけ」しかありません。
 反対に、血糖値を上げるホルモンは、グルカゴンやアドレナリンなど何種類もあります。
 つまり身体は、血糖値を上げることは得意でも、糖質を下げることは超苦手なのです(^^;
 血糖値を下げる必要に迫られる糖質を大量摂取することは大きなストレスなのです。
 →前記事:「精製炭水化物は、心身にとって大きなストレス!」

 血糖値の乱高下を招いてメタボを促進させる糖質ですが、実は摂らなくても問題ありません。
 糖質は必要不可欠な栄養素でないので、全く摂らなくても病気になることはありません。
 (しかし実際には、野菜や大豆にも糖質が含まれているので、糖質ゼロには出来ません)

 ブドウ糖を唯一のエネルギー源とする赤血球でも、炭水化物を摂らなくても大丈夫です。
 細胞のエネルギー源となる血糖(ブドウ糖)は、体内で脂肪やタンパク質から作り出せます。
 そのほかの細胞も、脂肪から作られるケトン体という物質をエネルギー源に使うことができます。

 糖質はわざわざ食べる必要は無いのですが、食べたらダメなのでもありません。
 糖質は嗜好品のようなもので、人生の楽しみのひとつでもあります。

 ですから、どうぞ召し上がってください。 問題は、摂取する糖質の量と質なのです。
 膵臓を酷使して、血糖値をコントロール出来なくなるほど食べ過ぎるのは良くありません。

 インスリンに頼らず、食後の血糖値の急上昇を抑える方法に「運動」があります。
 筋肉をシッカリ動かすことによって、余分な血糖が筋肉に取り込まれ、血糖値が下がります。
 →記事:「燃やせ!内臓脂肪! ~糖尿病のセルフケア その2 血糖値を下げる運動~」

 肉体労働や運動で、ガンガン動く人なら、一人前の炭水化物を摂っても良いかもしれません。
 しかし活動量の少ない人は、主食の量を1日全体で半分以下に減らした方がベターです。

 出来る事ならば、砂糖や白米・小麦粉などの精製炭水化物は避けると、さらに良いです。
 →次記事:「主食で食事の質を高めよう! ~白米から玄米に、小麦粉から全粒粉に~」

主食で食事の質を高めよう! ~白米から玄米に、小麦粉から全粒粉に~

 身体を積極的に動かさないのに糖質を摂ることは、心身にとって大きなストレスとなります。
 白米・小麦粉などの糖質の精製度を下げることで、その負担を軽減することが出来ます。
 →前記事:「炭水化物の摂取量は、身体の活動量に合わせて!」

 一般に、ご飯といえば白ご飯・白米のことですが、白米は玄米を精製(精米)したものです。
 精米とは、お米の周りに付いてる糠(ぬか)・胚芽を削って取り去ることです。

 精製の度合いにより、玄米から白米へと変化していきます。
 玄米→三分搗き米→五分搗き米→七分搗き米→白米(さらに無洗米があります!)

 米や小麦は精製の際、ビタミンやミネラル・食物繊維などの重要な栄養素の多くを失います。
 白米や小麦粉は、わざわざ栄養を取り除いたものなのですね。
 精製が進むにつれて、単なるカロリー源(糖質のサプリ?)になってしまいます。

 最近では、結構なお値段のサプリメントや健康食品が売れているようですが、
 白米を栄養価の高い玄米や分搗き米に変えるのは、なんとタダ!0円です^^

 主食であるご飯は、毎日毎日積み重ねると、けっこうな量を食べています。
 この、お米の精製度をちょっと下げるだけで、食事の質が格段に上がります

 近頃の炊飯器には、玄米を炊ける機能が付いているものもあります。
 いきなり玄米を食べるのはちょっと…と思われる人は、
 まずは七分搗き米、五分搗き米から始めてみてはいかがでしょうか?

 分搗き米であれば普通の炊飯器でも炊けますし、食感もほとんど変わりません。
 お米屋さんで、お好み通りに分搗き米にしてもらえます。
 精製度の低いごはんは腹持ちもいいので、食べ過ぎ防止にも良いですよ。

 病人や胃腸の弱い人は、いきなり玄米ご飯を食べるとお腹を壊してしまいます。
 まずは七分搗きや五分搗き米をよく噛んで食べることから始めてみてはいかがでしょう。

 長年の食習慣を変えることは、非常に難しいかも知れません。
 家族さんの理解と協力を得ながら、美味しく楽しく食べてくださいね。

鍼灸症例:メニエル病? 首を左に回すと起こるめまい

 30歳代の女性。数日前からめまいがするそうです。
 この患者さんは、メニエル病をお持ちだそうです。
 いつもの薬を飲んでもめまいが止まらないので、治療を依頼されました。

 まずは症状の確認です。
 ジッとしていると、めまいはありません。
 首を左に回す動作(頚部左回旋)で、めまいが起こります。
 このとき、耳鳴りや難聴、閉塞感はありません。
 その他の方向に首を動かしても、めまいは増悪しません。

 ん??この患者さんの中では、めまい=メニエルという図式が出来上がっているようです。
 どう見ても、首の筋肉がめまいの引き金になっているとしか思えません。
 ということで、首の筋肉の治療です。

 頚部の左回旋で伸展される、右の胸鎖乳突筋を通る大腸経、右H6の井穴刺絡をしました。
 そして再度、首を左に回してもらうと… 「?? 治りました。」とのことです。

 これだけの治療で、治療代をもらうのは申し訳ないので、
 自律神経機能を高める、坐位での低周波を20分間して、治療を終了しました。

 10日後、様子を尋ねてみると、再発もなく元気でやっているとの連絡でした。
 メニエル病をお持ちの方でも、なんでもかんでもメニエル病にしてはいけない症例でした。

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タンパク質の代謝はエコシステム ~リサイクル・再利用されるタンパク質~

 一般に 「タンパク質」 と言えば、真っ先に「肉」や「卵」をイメージしますよね。
 タンパク質は私たちの身体を作る上で、非常に大切な成分です。
 皮膚や筋肉はもちろん、唾液や涙、血液、骨、爪、毛など、あらゆる細胞に含まれています。
 タンパク質は、生命活動を支える上で必要不可欠で重要な栄養素なのです。

 「タンパク質は重要な栄養素だから、いっぱい食べなくっちゃ!」 とお思いでしょうが、
 重要だからこそ、身体には何度もタンパク質を再利用する仕組みが備わっています。

 日々の新陳代謝で、古くなったタンパク質が分解され、新しいタンパク質が合成されます。
 実は、分解されるタンパク質とほぼ同量のタンパク質が、リサイクル・再利用されています。
 つまり、タンパク質の代謝は、ほとんど無駄がなく再利用されるエコシステムなのです。

 では一体、毎日どれくらいの量のタンパク質を食事から摂る必要があるのでしょうか。
 日本人の毎日のタンパク質の摂取推奨量は、体重1kgあたり0.9gです。
 摂取推奨量は、不足がないよう実際に必要な量よりも余分に多めに設定されています。
 →外部リンク:「厚生労働省:「日本人の食事摂取基準」(2010年版)

 たとえば、体重50kgの人ならば、毎日45g(50×0.9)のタンパク質の量です。
 成人男性で1日50~60g、成人女性では40~50gくらいのタンパク質の量になるでしょうか。

 タンパク質の量をグラム(g)で説明されても、どれくらいの量なのか想像できませんよね(^^;
 言い換えますと、1日の必要摂取カロリーの10%くらいの量が摂取推奨量です。
 1日2000kcalなら、200kcalのタンパク質(50g)を摂れば、不足の心配はほぼありません。

 では、どんな食品には、カロリーあたり何%のタンパク質が含まれているのでしょうか。
 →次記事:「少食や偏食のあなたはタンパク質不足かも!?」

少食や偏食のあなたはタンパク質不足かも!?

 毎日のタンパク質の摂取推奨量は、1日の必要摂取カロリーの10%程度です。
 たとえば1日2000kcal ならば、200kcal くらいのタンパク質(50g)の量になります。
 →前記事:「タンパク質の代謝はエコシステム ~リサイクル・再利用されるタンパク質~」

 必要摂取カロリーの10%。あなたはこの数字をどう思われますか。

 ちなみに、炭水化物ばかりでタンパク質があまり含まれないと思われているジャガイモ。
 そんなジャガイモでも、そのカロリーの8.2%がタンパク質なのです!
 精製炭水化物である白ごはんですら5.9%、食パン(小麦粉)なら14%もあります。
 ※五訂増補日本食品標準成分表より算出。タンパク質は1gあたり4kcalで計算。

 もちろん、食事は主食以外にも副食(おかず)にいろいろなものを食べることでしょう。
 穀物以外の食品の、カロリーに占めるタンパク質の割合をいくつか調べてみました。

 タンパク質の代名詞、動物性食品には非常に多くのタンパク質が含まれています。
 牛乳(19.7%)、鶏卵(32.5%)、サバ(40.9%)、豚ロース赤身(60.5%)、牛もも赤肉(64.2%)
 若鶏もも皮なし(64.8%)、ブラックタイガー(89.7%)、きはだマグロ(91.6%)など、
 やはり、動物性食品は高タンパク質な食品ですね。

 「畑の肉」とも呼ばれ、植物性タンパク質を多く含む大豆を調べてみました。
 ゆで大豆(35.5%)、絹ごし豆腐(35.0%)、糸引き納豆(33.0%)、高野豆腐(37.3%)
 肉・魚などの動物性食品に比べると少ないですが、大豆もタンパク質な食品です。

 緑黄色野菜はタンパク質の含有率が高く、ホウレン草(41.6%)、ブロッコリー(51.8%)です。
 しかし野菜は低カロリーなので、そこに含まれるタンパク質の絶対量は決して多くありません。
 野菜だけでお腹をいっぱいにしても、タンパク質を十分に満たすことは難しいでしょう。

 穀物や野菜、豆類、肉・卵・魚など、さまざまな食品で必要摂取カロリーを満たせば、
 タンパク質が不足する心配は、あまり心配しなくてよいでしょう。

 しかし、偏った食生活や、少食の人などは、タンパク質不足になるおそれがあります。

 おにぎりや麺類、菓子パン・お菓子・スーツだけで済ますなど、糖質中心の偏食をしている人。
 極端なカロリー制限や、単一食品を食べ続けるなど誤ったダイエットをしている人。
 胃腸虚弱・食欲不振で少ししか食べられない人。魚や肉、大豆も摂らない人。
 そんな人は、タンパク質が不足するおそれのあるので、努めて摂る必要があります。
 
 →次記事:「健康に良いタンパク質源は? ~牛肉・豚肉・加工肉を食べ過ぎると~」

健康に良いタンパク質源は? ~牛肉・豚肉・加工肉を食べ過ぎると~

 タンパク質の摂取推奨量は、必要摂取カロリーの約10%(0.9g/体重kg/日)です。
 成長期の子どもや、妊婦さん、高齢者、食事量が少ない人、運動をする人などは、
 少し多めにタンパク質を摂らないと、不足する場合があります。

 しかし、胃腸が丈夫で、偏食することなく、さまざまな種類の食品から必要カロリーを満たす限り、
 タンパク質が不足する心配は、ほぼありません。
 →前記事:「少食や偏食のあなたはタンパク質不足かも!?」

 食べ過ぎた炭水化物(糖質)や脂質は、中性脂肪や皮下脂肪として体内に蓄えられます。
 しかし、必要量以上に摂り過ぎた余分なタンパク質は、体内に貯めておくことは難しいのです。
 巷で流行の「肉食ダイエット」は、この仕組みを利用したものです(^^;

 タンパク質を摂り過ぎる(2.0g/体重kg/日)と、排泄されるときに内臓に負担がかかります。
 腎臓のはたらきの悪い人がタンパク質の摂取量を制限されるのは、このためです。
 →外部リンク:「厚生労働省:「日本人の食事摂取基準」(2010年版) p.69」

 とは言うものの、2.0g/体重kg/日 という量は、体重60kgの人で1日120gのタンパク質です。
 高タンパクな鶏ささみ肉ですら、100gあたり23.0gのタンパク質しかありません。
 毎日毎日、ささみ肉を500gも摂り続けることは、おそらく現実的には難しいでしょうね(^^;

 よほどの大食漢でなければ、タンパク質の摂り過ぎについては気にしなくてもよいでしょう。
 しかし、牛肉や豚肉などの赤肉や、ハム・ソーセージ・ベーコン・干し肉などの加工赤肉
 毎日トランプ1箱ほどの量を食べていると、ある種のガンなどの病気にかかりやすくなります。
 →外部リンク:「赤肉食べると若死にするリスク高まる、米研究 国際ニュース : AFPBB News」

 その原因は、赤身肉に多く含まれるある種のアミノ酸や加工肉に含まれる食品添加物、
 腸内細菌による代産物などいろいろ挙げられていますが、今のところ結論は出ていません。
 ですので、タンパク質は、魚、大豆 、鶏肉や卵を中心に摂取すると、より安全になるでしょう。
 
 →次記事:「動物性タンパク質と植物性タンパク質の違い ~動物性食品と植物性食品~」

動物性タンパク質と植物性タンパク質の違い ~動物性食品と植物性食品~

 タンパク質の摂取推奨量は、必要摂取カロリーの10%ほどです。
 タンパク質を摂り過ぎて、体重1kgあたり2.0g以上の量を摂り続けたり、
 毎日のように牛肉・豚肉、それらの加工肉で摂ると、健康にさまざまな悪影響を及ぼします。
 →前記事:「健康に良いタンパク質源は? ~牛肉・豚肉・加工肉を食べ過ぎると~」

 そもそもタンパク質というのは、いくつものアミノ酸が鎖状に連なったものです。
 タンパク質をビーズのネックレスに例えると、アミノ酸がビーズ玉に相当します。
 ネックレス(タンパク質)には何千万種類(玉の並び方や長さ)もありますが、
 ビーズ玉(アミノ酸)の種類は、たった20種類しかありません。

 20種類のビーズ玉のうち、人間は9種類だけは自分で必要量を作り出すことができません。
 毎日失われる9種類のビーズ玉(必須アミノ酸)と、同量・同種類のアミノ酸を含むタンパク質を
 不足することなく食事から摂ることが、健康を維持する上で重要なのです。

 タンパク質が動物性でも植物性でも、完全に消化されるとアミノ酸に分解されます。
 動物性タンパク質にしか含まれていない必須アミノ酸はありません。
 逆もまた然りで、植物性食品全体では必須アミノ酸を全て含んでいます。
 大豆や穀物など、さまざま植物性食品を摂れば必須アミノ酸の必要量は十分満たされます。

 ですので、アミノ酸という点では、動物性タンパク質も植物性タンパク質も同じです。

 しかし、お肉や大豆は、なにもタンパク質だけを含んでいるのではありません。
 タンパク質のほかにも、健康を左右するいろいろ栄養素を含んでいるのです。

 【食物繊維】
 第六の栄養素とも言われる重要な食物繊維ですが、動物性食品には全く含まれていません。
 食物繊維が含まれるのは、植物性食品だけです、(エビ・カニの甲羅、キノコ類を除く)
 たとえ植物性食品でも、白米や小麦粉、砂糖など精製されるほど、食物繊維も減ってきます。
 →カテゴリ:「精製炭水化物・糖質の害」

 人間は消化することが出来ない食物繊維ですが、ただ素通りしてしまうだけではありません。
 食後血糖の急上昇を抑えたり、腸内の不要な物質を排泄しやすくさせます。
 食事にボリュームを与えてくれるので、満腹感が得られやすく、肥満の防止にもなります。

 【ファイトケミカル(植物性栄養素)】
 大豆のイソフラボンなど、植物性食品には、さまざまな抗酸化物質が含まれています。
 活性酸素などのフリーラジカルによる細胞の老化(酸化)を防いでくれます。

 【ヘム鉄】
 鉄分そのものは、小松菜や海草など植物性食品にも含まれています。
 しかし、吸収されやすい形になっている「ヘム鉄」は、動物性食品にしか含まれていません。
 鉄欠乏性貧血になりやすい女性は、鶏のレバーやサプリメントを積極的に摂る必要があります。

 【ビタミンB12】
 ビタミンB12だけは、動物性食品にしか含まれていません。
 卵も魚も食べない完全菜食主義を何年も続けていると、不足するおそれがあります。

鍼灸症例:生理痛 円皮針で、毎月の生理痛を予防!

 30歳代の女性。毎月、生理痛に悩まされています。
 月経周期は約28日で、月経は約5日間続きます。
 いつも月経の初日と2日目に生理痛があり、2日目の症状が最も辛いです。
 全身がだるくなり、お腹が重いような痛みと、頭痛があります。
 鎮痛剤を飲みながら、なんとか毎月をやり過ごしています。

 毎月、生理の予定日の1~2日前に治療をします。
 坐位で左右の足の内くるぶしの骨を下から上に押さえていって、最も痛い点に円皮針。
 貼った円皮針の上から、浅刺・呼気時・坐位の刺激法を1分間。
 第五腰椎と仙骨の間の圧痛点(上仙穴)にも円皮針。
 そして、子宮平滑筋の過剰な収縮を抑える左右F5に円皮針(F5だけオレンジ0.3mm)。
 →記事:「生理痛・月経困難症に効くツボ ~毎月の苦痛にさようなら~」

 とっても簡単な治療ですが、これだけで毎月生理痛が無く過ごされています。
 スケジュールの都合で治療が出来ない月は、やっぱり生理痛が出てきてしまいます(泣)

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鍼灸症例:突発性難聴?? 首コリの治療で改善

 80歳代の男性。左耳が聞こえにくく、音が小さく響いて聞こえます。
 前日から耳に違和感を覚え、今朝になって左耳が聞こえにくくなっている気づきました。
 両耳で聞いているときは、そんなに症状を自覚出来ないのですが、
 左耳だけで聞くと、テレビの音がとっても小さく、反響して聞こえるようです。
 
 いつもは別の症状の治療なのですが、急遽、難聴の治療をすることになりました。
 右耳を押さえて、左耳だけでテレビの音を聞きながら、その変化を治療の指標にしました。

 めまいや耳鳴りの症状はありません。知覚マヒや運動マヒなどもありません。
 まだ耳鼻科には受診されていません。いわゆる突発性難聴という症状でしょうか?
 突発性難聴では、血管拡張剤やステロイド剤が使われます。

 耳と関連があり、ステロイド様作用のあるH5F5の井穴刺絡から。
 左F5、無効。左H5も無効。
 耳そのものよりも、首コリ(胸鎖乳突筋)が引き金かな?と方針転換しました。
 首筋を通る左H6、改善。テレビの音が少しだけ大きく聞こえるようになりました。
 同じく胸鎖乳突筋と関連する左F6、無効。変化なしです。
 再度、左H6で、さらに改善。

 直接、首の筋肉に鍼をすることにしました。
 側臥位になって、頭や顔、首を押さえて、音が大きく聞こえる点(ツボ)を教えてもらいました。
 側頭筋や咬筋には、耳の音が変化するツボが見つかりませんでした。
 首筋(胸鎖乳突筋)には、押さえると音が大きく聞こえる点や、逆に小さく聞こえる点もあり
 押さえて改善する点にだけ円皮針を次々と貼っていきました。
 物量作戦で決してスマートな治療法ではありませんが、10枚近く貼ったでしょうか。
 貼った円皮針の上から、坐位・呼気時でタッピング。

 右耳と聞こえ方を比べてもらうと、全く同じ、という風にはいきませんが、
 治療前と比べると、大幅に明らかに音が大きく聞こえるようになりました。
 まだ完全には戻ってないので、しばらく続けての治療です。
 とりあえず念のため、耳鼻科で診てもらうようお願いしました。

 前回の治療から3日後にお伺いしたところ、症状の再燃はありませんでした。
 治療の翌日は少し耳に違和感があったようですが、もうすっかり通常に聞こえるそうです。
 症状は何も残ってないので、耳鼻科には行かずでした。

 発症後すぐに(当日に)治療をしたのが良かったのかもしれません。
 もちろん、突発性難聴の原因の全てが首コリではありませんが、
 首コリの治療で改善する突発性の難聴もあるという興味深い症例でした。

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鍼灸症例:足の裏の痛み ~足の裏が痛くて歩けない~

 70歳代の女性。歩くと左足の足の裏が痛く、歩行に支障があります。
 ただ立っているだけの姿勢では、足底に痛みは出ません。
 実際に歩いてもらって、痛みが出る足運びのタイミングを、よ~く観察してもらいました。
 すると、左足を前に出そうと地面を離れるときに最も痛むことが分かりました。
 痛む場所は、左足の中足趾節関節あたりの足底です。

 痛みを訴える足の裏周辺を押さえてみても、痛む場所はありません。
 どうやら、痛みの発生源は、また別の場所のようです。
 
 患者さんの話を聞いていたら、素足で室内を歩くときは痛みはまだマシで、
 靴やスリッパを履いて外を歩くときが一番痛いそうです。

 室内と屋外との歩き方の違いは…
 外では履き物がすっぽ抜けないように、足の指を自然と反らして歩くからではないか?
 との仮説から、足の指を反らす筋肉がある足の甲を押さえて調べてみました。
 足の第2~4趾の足の甲に見つけた圧痛点に円皮針を貼りました。
 1枚貼る毎に歩いて痛みを確認してもらって、計5枚貼ったところで痛みが完全消失しました。
 足の裏だと思っていた痛みが、実は足の甲の痛みでした。

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鍼灸症例:左目の痛み 角膜にキズが!

 70歳代の女性。左目の痛みと、目の鬱陶しい感じと頭痛があります。
 目を閉じていても常に左目に痛みがあり、夜も寝にくいそうです。
 目のなんとも表現できない鬱陶しい感じもあり、左側の頭もなんとなく痛いそうです。

 5日ほど前に、左目が痛くなって充血もあったそうです。最初は我慢できる程度の痛みでした。
 その2日後(盆休み中だったため)、眼科を受診したところ、左目の角膜の傷が見つかりました。
 涙の分泌も左右とも少ないことも分かりました。(ドライアイの自覚症状はありません)
 目の乾燥のせいで角膜へのちょっとした刺激で傷が出来て痛みが出たのではないか、
 ということで、目薬を処方されて点眼していましたが、余計に痛みが増してきたそうです。

 角膜の傷は鍼灸治療では治りませんが、痛みは取れるでしょう、と説明してからの治療です。
 症状は左目ですが、まずは目と関係のある右F2を井穴刺絡しました。
 これで目の痛みはちょっと良くなったかな?程度に改善(10→9)。
 今度は、左F2の井穴刺絡で自覚症状は、9→3に改善。

 次は目の鬱陶しい感じの治療です。
 痛かったら余計に目も疲れやすいだろうと考え、眼精疲労の治療です。
 左右ともコメカミや眉毛の両端、前額部、前髪際を散鍼。
 これで目の鬱陶しい感じと、左の頭痛は、ほぼ消失しました。

 そして、まだ残っている目の痛みの治療です。
 眼精疲労の治療で時間が経ったので、再度F2の井穴刺絡です。
 先ほどの右F2があまり効かなかったのは、ツボの位置が違うのではないか?と考え、
 足の親指の爪の根本の中央、右F2’を井穴刺絡。これで痛みは、3→0に消失。

 痛みが全く残っていないか、しつこく何度も(笑)尋ねたところ、
 ゴロゴロとした目の異物感があるとのこと(鎮痛して異物感が分かるようになったのでしょう)。
 左F2’の井穴刺絡。これで目の異物感は消失。

 最後に、先ほどの眼精疲労の治療点に円皮針を貼って上からタッピング。
 モヤモヤ感も頭痛も、スッキリ消えて晴れ渡りました。

 F2のお灸と、ときどきの円皮針の上からタッピングを指導して終了しました。

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鍼灸症例:変形性腰椎症 腰と脚の痛み 

 30歳代の男性。右腰の痛みと、左の腰下肢痛があります。
 左の腰下肢痛は、学生時代からの症状だそうです。
 変形した腰椎が神経に触って下肢痛の原因と説明されたそうです。
 右の腰は、そのような変形は無かったとのことです。

 まずは右の腰からの治療です。
 右の腰は前屈・後屈・回旋・側屈でも、常に同じ場所に痛みがあります。
 動かしたからといって、とくに痛みが増すワケではありません。
 右腰をこぶしで叩くと、患部に響くそうです。
 なんだか、筋肉のトラブル(運動器疾患)では無さそう??
 患者さんとの会話から、健康診断で腎臓の異常が見つかったことがあったとか。
 腎臓!?ということで、腎臓と関連する右F3の井穴刺絡。
 これで腰をどの方向に動かしても、叩いても、右腰の痛み・違和感が消失しました(10→0)。
 あまりにもの変化(改善)に、患者さんは一体何が起こったのか驚いている様子です。

 次は、腰椎の変形だと言われている左の腰下肢痛の治療です。
 左の腰・殿部から大腿後面にかけて、前屈すると突っ張って痛みが出ます。
 私からすると、どう見ても皮膚・筋肉の緊張による症状なのですが…(^^;
 左右の膝を高く上げてもらうと、明らかに左の膝が上がっていません。
 左腰の痛みがブロックしたような感じで上がりにくいそうです。
 ということで、大腿後面から腰殿部と関連する左F4を刺絡。
 前屈時の突っ張った痛みは消失し(10→0)、膝も左右同じ高さまで上がるようになりました。

鍼灸症例:夏風邪 のどの腫れ、痛み

 30歳代の男性。きのうあたりから鼻の奥の方に違和感があったそうです。
 今朝になってノドが腫れてきて閉塞感があり、強い痛みも出てきたそうです。
 ノドの症状以外には、肩こり、頭痛、微熱、食欲不振があります。

 口を開けて見てみると、奥の壁にプツプツとした炎症があり、真っ赤になっています。
 おそらく、上咽頭(鼻の奥)から中咽頭にかけての急性咽頭炎、いわゆる夏風邪でしょう。

 ノドの痛みと腫れをなんとかしてくれ!ということなので、早速、治療です。
 まずは呼吸器(鼻・のど・気管・肺など)の炎症を抑えるH1の井穴刺絡。
 なんと!これでノドの腫れは半分以下に軽減し、痛みも気にならなくなったそうです。
 井穴刺絡の即効性は、非常に有り難いです。

 そして、全身の交感神経抑制にH6の井穴刺絡。
 刺絡をしている最中、全身が温かくなり、汗ばんできたそうです。

 あとは、肩こりの圧痛点に円皮針。
 「ぬれマスク」と「鼻うがい」をしてもらうよう指導をして終了です。
 →記事:「風邪の予防に「ぬれマスク」」
 →記事:「鼻うがいのやり方 ~慢性上咽頭炎のセルフケア~」

 明日も治療することにしました。

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鍼灸症例:左手首の痛み ド・ケルバン腱鞘炎?

 70歳代の女性。左手の手首の親指側(橈側)に痛みがあります。
 手首を反らす(甲屈)、小指側に曲げる(尺屈)、親指側に曲げる(橈屈)
 などの動作で痛みが増悪します。
 手首を曲げる(掌屈)動作では、さほど痛みが出ません。

 痛みのキッカケは、多くの荷物を持つ機会があったこと、そして転びそうなときがあって、
 そのときに転倒を防ごうと手をついてから余計に痛みがひどくなったそうです。

 いわゆる腱鞘炎と呼ばれる状態でしょうか。
 ご自分で患部に円皮針を貼ってセルフケアされていたのですが、
 あまり改善がなく、痛みが我慢できなくなったので治療を依頼されました。

 痛みを感じる場所は、手首をまたいで5センチほどのラインです。
 親指を伸ばす筋肉の健が走る部分(橈骨茎上突起のあたり)です。 
 患部はどこを押さえて痛いので、これという治療点が見つかりません。
 まずは経筋治療で、あらかたの痛みを取ることにしました。

 手首の尺屈で伸展される肺経・大腸経のH1H6に井穴灸。
 なかなか透熱しなかったので、十数壮ほどお灸をしました。
 これで広範囲の痛みは半分以下に改善し、限局された痛みが分かるようになりました。

 あとは本来の痛みを感じる部分の狭い範囲に見つけた3つの圧痛点に円皮針。
 まだちょっと患部を押さえたときの痛みは残っていますが、
 手首をどの方向にも痛みなく動かせるようになりました。

 圧痛点の見つけ方と、H1H6の井穴円皮針のセルフケアを指導して終了しました。

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鍼灸症例:めまい 首コリ顎コリの治療で改善

 80歳代の男性。朝からめまいがします。
 自分がフラフラするというよりも、目の前の景色が上下に揺らいで見えるそうです。
 以前に首コリから来る難聴を治療した患者さんです。
 →記事:「症例:突発性難聴?? 首コリの治療で改善」

 頭痛や吐き気、耳鳴り、難聴、視野の異常などの自覚症状はないそうです。
 血圧もいつも通りで、麻痺症状もありません。

 いろいろ話を伺って、あれこれ試してもらったところ、
 下を向く動作(首の前屈)で、めまい感が再現されること、
 そして歯をカチカチ噛み合わせると、音が耳に響いて聞こえることが分かりました。

 身体の動きで症状が変化することから、おそらく筋肉のトラブルから来るめまいでしょう。
 以前にも、首コリから難聴を起こしてますし(^^;

 ということで、首コリ・顎コリの治療です。
 側臥位で、コメカミ(側頭筋)、首(胸鎖乳突筋など)、肩(僧帽筋など)の筋緊張の最圧痛点に、
 霞鍼(30mm、0.12mm)にて筋層まで刺鍼し、数回の雀啄、そして抜鍼。
 筋肉に直接刺激を加え、緊張状態に揺さぶりをかけます。
 この時点で、噛み合わせ時の、音の響きが消失。
 同一部位に円皮針。坐位になってもらって、呼気時に合わせてシールの上からタッピング。
 これで下を向いてもらっても、めまい感はほぼ無くなりました。
 まだちょっと、なんとなく症状が残っている感じがするそうで、明日も治療することにしました。

 翌日にお伺いしたところ、もう首を動かしても、めまい感の再燃もなく大丈夫です。
 触るってみると、まだ首・肩の筋緊張が強いので、コリの治療をして終了しました。

 肩こり・首コリは、めまいや難聴など、一見すると耳鼻科領域の症状を引き起こすので注意です。
 発症してすぐに行った治療が、功を奏した症例でした。

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鍼灸症例:左足の痛み 左下肢外側痛

 70歳代の女性。3日前から急に左足が痛み出しました。
 痛み出した当日、痛くて仕方なかったのですが、翌日には自然にマシになりました。
 痛みを感じる場所は、左太ももの外側下半分から、外くるぶしの少し上までの範囲です。

 立ってもらって、痛みを感じる場所を押さえてみたところ、
 自覚症状を訴える場所とほぼ一致する帯状に圧痛点がありました。
 病院で腰椎の変形や椎間板ヘルニアでも見つかれば、神経の圧迫と言われるのでしょうね(^^;
 おそらく筋肉のトラブルでしょう。

 座っていると症状は感じないのですが、立つと違和感があります。
 左足での片足立ちをしてシッカリ踏ん張って体重をかけてもらうと症状が再現します。
 これを治療の指標に使うことにしました。

 下肢外側の痛み、足少陽胆経筋の治療です。
 患者さんに立ってもらって、左足の第4趾の外側面から足の甲(第4・5中足骨間)を調べました。
 指の股に見つけた最も痛い圧痛点(俠溪穴あたり)に、円皮針0.6mmを貼ってトントン♪

 これで再度、片足立ちになって踏ん張ってもらったところ、もう痛みは感じません。
 どのような動作をしてもらっても、どんなに足を踏み込んでも、痛みは出なくなりました。
 急性痛(まだ日が浅い痛み)は、症状が激しくても治りやすいものです。

 患者さんに、左F5(足少陽胆経)のお灸のセルフケアを指導して終了です。

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鍼灸症例:思い当たる原因のない不眠

 40歳代の女性。寝付きが悪く、朝起きてもグッスリ寝た気がしないそうです。
 途中で何回か目が覚めますが、すぐに寝入っているようです。
 過労や心配事など、とくに思い当たる原因もないそうです。

 この患者さんは、ほかの症状で来られたのですが、せっかくなので不眠の治療も行いました。
 頼まれてもいない治療の押し売りです(^^;
 押し売りと言っても、治療代に追加料金は発生しません(笑)

 就寝時間・起床時間ともに、とくに問題は無さそうです。
 日中も昼寝することなく、活発に活動されているようです。
 おそらく、交感神経がはたらき過ぎて、副交感神経にうまくスイッチしないための不眠でしょう。

 治療を受けに来られたのは夕方。
 後に仕事もないので、もう交感神経を抑制しても生活に支障ない時間帯でしょう。

 ということで、治療方針は、交感神経を抑える&副交感神経を高める、です。

 交感神経のはたらき過ぎを抑制する、左右H6と百会を刺絡。
 井穴刺絡をしている最中に、ボ~ッとしてきて、なんだか眠たくなってきたそうです。
 非常に反応の良い患者さんですが、まだ眠ってもらっては困ります(^^;

 最後に自律神経機能を高める刺鍼法をして終了です。

 次のご来院の際、こちらからまだ何も尋ねないうちから、開口一番。
 「あのあと、朝までグッスリ気持ちよく眠れました!また不眠の治療をしてください。」
 ご自宅でも就寝前に、H6にお灸をするよう、アドバイスしました。

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鍼灸症例:めまい 歩くと足がおぼつかない 頭を動かすとめまいが再現

 80歳代の男性。めまい感があります。
 朝、ベッドから起きた歳、足がもつれたワケではなく、転びそうになったそうです。
 歩くと、地面に足がしっかり着いていないような揺動感があります。
 目を開けて歩いても、目を閉じて歩いても、めまい感に違いはありません。
 座って首を色々な方向に動かしてもらうと、下を向いたときにめまい感が再現します。
 また、仰向けに寝る姿勢でも、めまい感が再現し、目の前の景色が上下に動きます。

 歩くとき。下を向くとき。仰向けになるとき。これらのめまい感を治療効果の指標にしました。

 まずは左右H5の井穴刺絡。これで歩行時の揺動感は消失。ほかは不変。
 首コリかな?と考え、胸鎖乳突筋や後頚部の過緊張の筋に、やさ~しく直接刺鍼。
 これで頭を下に向けても、仰向けに寝ても、めまい感はほとんど感じなくなりました。
 ついさっきまで、めまい感で怖がっていたので、まだ違和感でおそるおそるの動作です。

 最後に、浅刺・呼気時・坐位の刺鍼法で自律神経機能を高めて終了です。
 また明日も治療する予定なので、おそらくこれで大丈夫でしょう^^

 後日、お伺いすると、めまい感はもう無いけれど、なんだか頭がスッキリしないそうです。
 ということで、首コリ・肩こりの治療です。

 側頚部・後頚部の圧痛点のいくつかに、筋層まで、ゆ~っくり&やさ~しく刺鍼。(1寸02番針)
 これで再度起きて頂いて確認してもらったところ、もう頭の感覚は普通の感じです。
 自律神経機能を高めて終了です。

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鍼灸症例:耳の痛み・頭の痛み

 70歳代の女性。数日前より、右側の側頭部と耳が痛みます。
 頭部は触らなくても痛みがあり、洗髪など頭皮に触れると余計に痛みが増します。
 耳の痛みは、耳たぶ(耳介)ではなく、どこか分からないけど耳が痛いそうです。
 知人のお葬式から帰ってきたその日の夜に痛みが出始めました。

 耳と頭部が同時に痛む…。
 耳や頭皮など、痛みを感じる場所周辺の皮膚を目視しても、今のところ水疱は無し。
 ピリピリ感、痒みなどの自覚症状も無し。ヘルペス(帯状疱疹)ではない?? 
 耳を引っ張ったり、押し込んだりしても、痛みの増悪は無し。
 ノドの痛み、鼻水、発熱などの風邪症状も無し。外耳炎や中耳炎でもなさそう?? 
 左右の胸鎖乳突筋など側頚部の筋肉をつまむと、右の圧痛が著明。首コリかな?? 

 「首の凝るようなことをしませんでしたか?」 と、お尋ねしたところ、
 式では一番後の席に座り、(前を見るために)首を伸ばして頭を傾けて座っていたそうです。

 心労と首の筋肉疲労が重なって、耳や頭部に関連痛を引き起こしたのでは?
 という、私の勝手な仮説に基づいての治療です。

 まずは、側頚部・耳・側頭部と関連する三焦経、右H5の井穴刺絡。
 頭皮を触ってもらうと、痛みは10→7くらいに。
 同じく身体の側面と関連する胆経、右F5。これで、7→5に改善。
 胸鎖乳突筋と関連する胃経、右F6。無効。
 同じく大腸経、右H6。5→2。
 もう一度、右H5。これで頭部も耳の痛みも消失。

 まだ胸鎖乳突筋の筋緊張があるので、仰臥位にて、筋をつまんで単刺(1寸02番)。
 最後に、自律神経機能を高める浅刺・呼気時・坐位の刺鍼法をして終了です。
 もし痛みが再発したり、水疱が出てくるようだったら皮膚科を受診するようにお願いしました。

 3日後に様子を尋ねると、少しぶり返してまだ症状が残っているが、以前よりは良いとのこと。
 同じ治療をもう1回して、耳と頭の痛みは治っていきました。

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鍼灸症例:二の腕の痛み 上腕の後面・上腕三頭筋の痛み

 70歳代の女性。右の上腕(二の腕:肘と肩の間の腕)の痛みがあります。
 踏み台の上での作業中にバランスを崩し、あわや踏み台ごと転倒…
 という場面で、とっさの判断で踏み台から飛び降り、なんとか転倒は回避。
 しかし、着地の際に手を付いたのか、その日の夜から右腕が痛み出しました。

 翌朝には我慢出来ないほどの痛みで湿布を貼ってやりすごしていたそうです。
 そして、その日の夕方の治療です。

 自発痛は無し。手を床やテーブルに少しでも付くと、右の上腕後面に激痛が出ます。
 ズボンの後ポケットに手をやる動作(肩関節の伸展・結帯動作)でも痛みが再現。
 その他の動作では、症状の増悪はありません。
 
 痛みを訴える場所や右手の指先や手首、前腕には、内出血は腫脹、発赤、熱感は無し。
 痛みを感じる部分に、顕著な圧痛点だけが帯状にあります。

 どうやら、上腕の後面(上腕三頭筋)だけを傷めたようです。不幸中の幸い(^^;

 局所への刺激は最小限に抑えるため、まずは遠隔治療から始めました。
 治療効果の指標は、床に手を付く動作時の痛みです。今の痛みを10としてもらいました。

 上腕の後面と関連があるとされている手の少陽三焦経、右H5の井穴刺絡。
 これで、右腕の激痛はさっきよりマシに(10→6)。
 少陽三焦経と表裏関係の手の厥陰心包経、右H2の井穴刺絡。変化なし(6のまま)、無効。
 先ほど有効だった、右H5を再度、刺絡。6→3。
 さらに、もう10分ほど時間を空けて、もう一度刺絡。3→1。これで生活に支障のない程度に。

 右の上腕三頭筋部には、まだ圧痛が残っています。
 圧痛のとくに強い点に円皮針0.6mmを2枚、貼付。
 最後に、自律神経機能を高める刺鍼法をして終了です。

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鍼灸症例:ズッキンズッキンしないけど、たぶん片頭痛

 30歳代の男性。頭の痛みです。
 年末の忙しさや寒冷刺激が重なってか、最近、首コリ肩こりがひどかったそうです。
 そのまま放って放っておいたら、頭痛が出てきてしまいました。
 痛みが出始めたのは、仕事が一段落した後からです。

 痛みを感じる場所は、強いて言えば両方のコメカミを中心とした側頭部。
 拍動性の痛みではなく、ジワ~ッと痛むそうです。
 痛みのため、何をするにもおっくうで、日常生活に支障が出ています。

 辛いので休もうと身体を横たえると痛みが余計に増します。座っている方がマシです。
 非常に興味深いことに、このような頭痛が出るときは、便意を催すそうです。
 実際に、排便があり、便の形状には異常はありません。

 筋肉の過緊張や血行不良(交感神経のはたらき過ぎ)が続いていた。
 ストレス(交感神経)からの解放で、副交感神経にスイッチすることで発症。
 臥位(副交感神経)と悪化。坐位・立位(交感神経)で緩解。
 便意や排便(副交感神経)が随伴。
 おそらく、副交感神経のはたらき過ぎによる頭痛、いわゆる片頭痛でしょう。
 →記事:「片頭痛・偏頭痛に効くツボ ~両側の痛みだったり、ズキズキしないことも~」

 ということで、副交感神経のはたらき過ぎを抑える左右H5の井穴刺絡。
 刺絡し終わると、視界がクリアに見えるようになったそうです。(瞳孔が広がった?)
 頭痛もそんなに何も手に付かなくなるほどでは無くなりました。
 しかし、まだ首コリ・肩こりによると思われる頭の重怠さは残っています。

 緊張型頭痛が極まって片頭痛に転じたのだと思われます。
 ここで肩こりの治療をしても良いのですが、血流が急に再開して
 せっかく止まった頭痛が再発したら困るので、心を鬼にして、ここで治療を終了しました。
 また後日、首コリ・肩こりの治療が必要だと説明しました。

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はりきゅう中村@大阪

Author:はりきゅう中村@大阪

 心身相関の考えから、身体の健康とメンタルヘルスに取り組んでいます。より簡単・安全で、より効果的なセルフケア(家庭治療)を紹介しています。
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 みなさまのご健康に、少しでもお役立て頂ければ幸いです。
 また、どんな事でもお気軽に、ご質問・ご相談ください。
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