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痛みを感じるメカニズム ~火災警報器と仕組みは一緒~

 手足をぶつけたり、ドアで手をはさんだり、指にトゲが刺さったり。
 日常生活で 「痛み」 を感じることは、大なり小なりよくある事かと思います。

 「痛み」 というのは、非常に不快な感覚です。
 しかし、痛みを感じることがなければ困ることもあります。

 痛みの本来の役割は、「身体の損傷」 を知らせる警告信号です。
 痛みを感じることで肉体の危機を察知し、危険から逃れるなど対処することが出来ます。

 もし痛みを感じなければ、大怪我をしても気づかず放置してしまい、命を失うことでしょう。

 では、私たちの身体は、どのようなメカニズムで痛みを感じるのでしょうか?

 痛みの第一歩は、「痛覚神経」の末端にある 「センサー(検知器)」 から始まります。
 身体のあちこちに存在するセンサーが、痛みを引き起こす刺激を検出します。
 検出された刺激は 「電気信号」 に変換され、痛覚神経を伝って 「脳」 へ送られます。

 送られた電気信号を 脳が 「意識」 することで、はじめて「痛み」を感じるのです。
 痛みを感じるのは 「脳」 なのです。(←ここ重要!)
Pain_2016080313092816a.jpg
 痛みのメカニズムは、火災警報器と同じような仕組みです。

 火災警報器のセンサーは熱や煙を検知すると、電気信号を発生させます。
 その電気信号は電線(電子回路)を伝って、警報器に送られます。
 信号を受けとった警報器は、ベル音を鳴らして火災を知らせてくれるのです。

 →次記事:「痛みを引き起こす 『発痛物質』 ~トウガラシは辛くて痛い!~」


 オススメ文献
 『図解入門よくわかる痛み・鎮痛の基本としくみ』 伊藤和憲 秀和システム
 『痛みと鎮痛の基礎知識(上)基礎編』 小山なつ 技術評論社
 『痛みと鎮痛の基礎知識(下)臨床編』 小山なつ 技術評論社
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痛みを引き起こす「発痛物質」 ~トウガラシは辛くて痛い!~

 痛みを引き起こす原因には、いろいろなものがあります。
 怪我、火傷(ヤケド)、肉体酷使、感染症、腫瘍などなど。

 これらの刺激により、身体が損傷し、細胞が破壊されるのです。
 目に見えない微小な損傷から、骨折などの大きな損傷まで、実に程度は様々です。

 細胞が破壊されると、それまで細胞の中にあった成分が漏出します。
 そして破壊された箇所を修復しようとして血液・白血球が集まり、炎症が生じます。

 漏出した細胞成分や炎症で生じる産物が、痛みを引き起こす 「発痛物質」 です。

 風邪でのどが痛いのは、のどの粘膜が炎症を起こして発痛物質が生じているからです。
 胃腸炎でお腹が痛いのも、炎症による発痛物質が痛みを引き起こしているです。

 発痛物質と言われてもピンと来ないので、発痛物質≒トウガラシ だと思ってください。
 トウガラシを触った手で目や鼻をこすると、めちゃくちゃ痛いですよね(涙)

 損傷・炎症で生じた発痛物質を、痛覚神経の末端にあるセンサーが検出します。
 検出された刺激は電気信号に変換され、痛覚神経を伝って脳へ送られ痛みを感じます。
 →前記事:「痛みを感じるメカニズム ~火災警報器と仕組みは一緒~」

 激しい運動、不慣れな作業のあとに生じる痛み、いわゆる筋肉痛も発痛物質が原因です。
 肉体の酷使で筋肉の細胞(筋線維)が破壊され、軽微な炎症が生じているのです。

 炎症・発痛物質による痛みを 「急性痛」 や 「炎症性疼痛」 と言います。
 このような痛みは、肉体のどこかが壊れているよ!という警告信号なのです。

 →次記事:「痛みの発生源はどこ? ~痛む場所が必ずしも悪いわけではない!~」

 オススメ文献
 『図解入門よくわかる痛み・鎮痛の基本としくみ』 伊藤和憲 秀和システム
 『痛みと鎮痛の基礎知識(上)基礎編』 小山なつ 技術評論社
 『痛みと鎮痛の基礎知識(下)臨床編』 小山なつ 技術評論社

痛みの発生源はどこ? ~痛む場所が必ずしも悪いわけではない!~

 身体が損傷すると細胞が壊れて炎症が起こり、「発痛物質」 が生じます。
 その発痛物質が痛覚神経の末端のセンサーを刺激して、脳に痛み信号を伝えます。
 痛み信号を受信した脳は、痛み感覚を生じさせて異常を知らせてくれるのです。
 →前記事:「痛みを引き起こす「発痛物質」 ~トウガラシは辛くて痛い!~」

 指先にトゲが刺さると、その指に鋭い痛みを感じます。
 その痛み感覚を手がかりに、刺さった極小のトゲを見つけることが出来ます。

 しかし、筋肉や内臓などの鈍い痛みは、なんとなくこのあたりが痛いかも?と曖昧です。
 胃痛で、胃の後壁の上部で直径1cmの範囲が痛い!と感じることは出来ませんよね(^^;

 実は、「痛みを感じる場所」 と 「痛みの発生源」 が一致しているとは限りません。
 むしろ 「痛い場所」 と 「傷んでいる場所」 が別の場所であることの方が多いです(約7割)。

 たとえば盲腸(虫垂炎)では、痛みが右下腹部ではなく、みぞおちの痛みとして感じたり、
 心筋梗塞では、胸ではなく喉や左肩・腕の痛みとして感じられることがあります。

 よくあるのが頭痛で、本当は首や肩の筋肉の痛みが正体なのです。
 お尻の筋肉が脚の痛みとして、太ももの筋肉が膝の痛みとして感じることもあります。

 このような 「痛みの発生源」 が 「痛みの現場」 と異なる痛みを 「関連痛」 と言います。
 痛み刺激を受信した脳が痛みの発信源を誤って、別の場所に痛み感覚を生じさせるのです。

 脳は、勘違いや錯覚をよく起こします(^^;
 もし痛みを感じる場所を押したり揉んだりして治ったとしたら、それはラッキーです。

 首や肩・足腰など、痛みを感じる場所を治療しても改善が得られないことが多々あります。
 そんな痛みの発生源は、内臓や別の離れた場所にある筋肉のトラブルかもしれません。

 →次記事:「どこが痛いか分からない ~筋肉の痛み・内臓の痛みの見分け方~」

 オススメ文献
 『図解入門よくわかる痛み・鎮痛の基本としくみ』 伊藤和憲 秀和システム

どこが痛いか分からない鈍い痛み ~筋肉の痛み・内臓の痛みの見分け方~

 筋肉や内臓の痛みは重いような鈍い痛みで、痛みを感じる場所がはっきりしないものです。
 しかも、「痛みの発生源」 と 「痛みを感じる場所」 が異なる 「関連痛」 の可能性も高いです。
 →前記事:「痛みの発生源はどこ? ~痛む場所が必ずしも悪いわけではない!~」

 内臓の痛みは病院の検査で異常が発見される前から感じることがあります。
 未だ大きな病気には至らない 「未病(みびょう)」 の段階から痛みは感じるのです。
 病院で異常なしと言われても、その痛みが内臓のトラブルでは無いとは言い切れません。

 痛みの発生源が、筋肉か内臓なのかを、おおよそ見当をつける方法があります。
 
 筋肉の痛みは、身体の動き伴って痛みが増悪・軽減するなど変化します。
 たとえば腰を曲げると痛みが強くなるけど、仰向けで寝ると痛くない腰痛や、
 膝痛で膝を曲げると痛いけど伸ばすのはOK!など動作によって痛みが増減します。

 辛い動作、ラクな姿勢があるのが筋肉の痛みの特徴です。
 身体を動かして筋肉が伸び縮みすることで、筋肉への負荷が変化するからです。

 しかし内臓からの痛みは、動作や姿勢に伴って痛みはとくに変化はありません。
 内臓そのものが悪いので、身体を動かしたところで内臓の状態は変わらないからです。

 楽な姿勢がない・何をしても痛いとき、それは内臓の痛みかもしれません。

 腰痛が腎臓や婦人科のトラブルが原因であったり、肩の痛みが肝臓病の症状だったりします。
 痛みを感じたら、まずは内臓の病気が潜んでいないか調べてもらってください。

 オススメ文献
 『図解入門よくわかる痛み・鎮痛の基本としくみ』 伊藤和憲 秀和システム

神経の圧迫で痛みが!? ~頚椎症・腰椎症・椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症~

 首や腕、腰や足の痛みで病院を受診すると、レントゲンやMRIなどの画像検査をされます。
 その結果、背骨の変形や椎間板ヘルニアが見つかると、痛みの原因はそれだと言われます。

 「変形した骨やヘルニアが神経を圧迫しているので痛みが生じているのです。」
 「痛みの原因は神経の圧迫だから、牽引をしてダメなら手術をしましょう。」
 たいていは、このように言われるかと思われます。

 しかし! 実は、神経は圧迫されても、痛みが生じることはありません!
 痛覚神経は、痛み刺激を脳に伝える電線のようなものです。
 →記事:「痛みを感じるメカニズム ~火災警報器と仕組みは一緒~」

 神経は頑丈に出来ており、少々の圧迫では何の問題も起きません。
 立っていると足の裏の神経は体重で圧迫されますが、足の裏は痛くなりませんよね。

 もし神経が極度に圧迫されると 「麻痺(マヒ)」 が生じます。

 痛覚神経が麻痺すると、つねっても叩いても痛みを感じなくなってしまいます。
 運動神経に麻痺が起きると、筋肉が動かなく、身体を動かせなくなりますます。

 腕枕をしながら寝てしまうと、腕の感覚が無くなったり、動かなくなることがあります。
 神経が圧迫された結果、感覚神経や運動神経が麻痺を起こしてしまうのです。

 圧迫されると麻痺が生じるのに、真逆の痛みを感じるという説明はおかしいですよね(^^;

 「本物」 の神経圧迫による病気に、たとえば「後縦靱帯骨化症」という難病があります。
 神経の圧迫が進行すると手足が麻痺したり、排尿・排便が困難になってしまいます。

 頚椎症・腰椎症・椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症と診断されて痛みでお困りのあなた!
 そもそも神経の圧迫は痛みの原因ではないので、手術で圧迫を解除しても治りません。
 その痛みは、「筋肉の痛み」なのです。

 →次カテゴリ:「筋肉の痛み・MPS」
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はりきゅう中村@大阪

Author:はりきゅう中村@大阪

 心身相関の考えから、身体の健康とメンタルヘルスに取り組んでいます。より簡単・安全で、より効果的なセルフケア(家庭治療)を紹介しています。
 また、病気を予防・回復させる生活改善も提案しています。
 みなさまのご健康に、少しでもお役立て頂ければ幸いです。
 また、どんな事でもお気軽に、ご質問・ご相談ください。
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