呼吸器系のツボ ~鼻・のど・気管支・肺~

 鼻から吸った空気は、鼻→のど→気管→肺 へと届けられます。
 生命活動に必要な酸素を吸って、不要な二酸化炭素を吐き出すのが呼吸です。
 呼吸にまつわる鼻腔・咽頭・気管支・気管・肺などを、まとめて呼吸器系と言います。

 私たちが酸素をより多く必要とするのは、日中や運動時など心身の活動が盛んなときです。
 反対に、夜間の睡眠時など安静にしているときは、酸素はそれほど必要ではありません。

 ある程度は自分の意志で呼吸を行えますが、基本的に自律神経によって調節されています。
 呼吸器系は、活動モードの交感神経によって高まり、休息モードの副交感神経で抑えられます。
 →カテゴリ:「ストレスと自律神経」

 呼吸器系の交感神経がはたらき過ぎると、呼吸が浅く速くなってしんどくなってきます(過呼吸)。
 副交感神経がはたらき過ぎると、呼吸が止まりそうになって息苦しくなります(気管支喘息)。

 交感神経・副交感神経が不必要にはたらき過ぎると、どちらも困った症状が出てくるのです。

 【交感神経のはたらき過ぎ】 左右H1
 呼吸器系の交感神経がはたらき過ぎると、過呼吸だけなく炎症や痛みなども生じてきます。
 鼻水・後鼻漏・痰(黄緑色のドロッとした性状)、のどの痛み、声がれ などの症状です。

 炎症が慢性化すると臓器の破壊が進んでしまい、重症化してしまうこともあります。
 気管支炎や肺炎、慢性閉塞性肺疾患(COPD)など、命に関わる病気にもなります。

 そんな呼吸器系の交感神経のはたらき過ぎを抑えるツボは、手の親指の内側 H1 です。
   手足の井穴図手足の井穴図
 これらのツボに、刺絡をするか、円皮針・ピソマを貼るか、お灸をします。
 →カテゴリ:「井穴刺激のやり方」

 【副交感神経のはたらき過ぎ】 左右H5・F5
 呼吸器系の副交感神経がはたらき過ぎると、喘息をはじめ、アレルギー症状が生じてきます。
 白色透明でサラッとした鼻水・後鼻漏・痰やクシャミ、鼻づまり、息苦しさ などの症状です。
 →カテゴリ:「副交感神経とアレルギー」 

 そんな呼吸器系の副交感神経のはたらき過ぎを抑えるツボは、手足の薬指 H5・F5 です。
 →記事:「副交感神経のはたらき過ぎを抑えるツボ ~心身に喝!を入れます~」

 呼吸器系のツボが本当に効いているのかどうか、実際に確かめてみましょう。
 →記事:「そのツボ、効いてますか? その2 ~心臓・肺のツボの効果の確かめ方~」

心臓のツボ ~1日10万回もドキドキしてます!~

 身体は動いていると疲れてきますが、心臓はそう簡単には疲れません。
 もし疲れて動かなくなったら、おしまいですからね(^^;
 心臓は酸素や栄養素を含む血液を全身に送り出すポンプのはたらきをしています。

 ポンプである心臓の鼓動は、機械のように一定では無く、常に変動しています。

 運動しているときや怒り・恐怖を感じているときは、強く速く脈打ちます。
 安静にしているときや落ち着いているときは、弱くゆっくりになります。

 心臓の鼓動の強さ・速さは心身の活動状態に応じて、自律神経によって調節されています。

 心身が活動モードで交感神経が優位なときは、心臓の鼓動は強く速くなります。
 心身が休息モードで副交感神経が優位なときは、心臓は鼓動は弱く遅くなります。
 
 【交感神経のはたらき過ぎ】 左右H3
 心臓の交感神経がはたらき過ぎると、必要以上に心臓が動きすぎて負担がかかります。
 ちょっと動くだけで息切れしたり、ドキドキ速く脈打ったり(頻脈)、胸が苦しくなります。

 そんな心臓の交感神経のはたらき過ぎを抑えるツボは、手の小指の内側 H3 です。
   手足の井穴図手足の井穴図
 このツボに刺絡をするか、円皮針・ピソマを貼るか、お灸をします。
 →カテゴリ:「井穴刺激のやり方」

 【副交感神経のはたらき過ぎ】 左右H5・F5
 心臓の副交感神経がはたらき過ぎると心臓の動きが鈍くなり、身体を動かしにくくなります。
 活動で酸素の需要量が増えるのに、心ポンプが弱くて供給が追いつかなくなるからです。

 また、心臓そのものに酸素を送る血管(冠動脈)が痙攣する異型狭心症にもつながります。

 そんな心臓の副交感神経のはたらき過ぎを抑えるツボは、手足の薬指 H5・F5 です。
 →記事:「副交感神経のはたらき過ぎを抑えるツボ ~心身に喝!を入れます~」

 これらの心臓のツボが、効いているのかどうか、実際に確かめてみましょう。
 →記事:「そのツボ、効いてますか? その2 ~心臓・肺のツボの効果の確かめ方~」
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はりきゅう中村@大阪

Author:はりきゅう中村@大阪

 心身相関の考えから、身体の健康とメンタルヘルスに取り組んでいます。より簡単・安全で、より効果的なセルフケア(家庭治療)を紹介しています。
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