キズ・ヤケドを早く治す「うるおい治療」 ~傷を消毒しない&乾燥させない~

 転んで擦りむいたり、刃物で指を切ったり、熱湯を浴びてヤケドしたり。
 そんなケガは、すぐには痛みが消えないし、すぐには治らないですよね(涙)
 日常よくある「すり傷」、「切り傷」、「火傷」を痛くなく、キレイに早く治す方法を紹介します。

 キズを早くキレイに痛くなく治すコツは、キズを「消毒しないこと」「乾かさない」ことです。

 え~っ!それって逆じゃないの!?と思ったあなた!
 傷口は消毒液でシッカリ殺菌して、ガーゼを当てて乾かさなきゃ…と昔は習いましたね。
 でもその方法、実は間違ってました  Σ(゚Д゚; えっ、マジ!?

 キズを消毒しないこと。そして、傷口を乾燥させないこと。
 これを守るだけで、薬を使わなくても傷口が化膿することがなく、
 その場で傷の痛みがなくなり、信じられないくらいに早くキレイに治ってしまいます!

 この傷の治療法は、形成外科医の夏井先生が啓蒙されている傷の治し方です。
 「うるおい治療」とか、「湿潤療法」とも呼ばれています。
 →外部リンク:「新しい創傷治療」

 【うるおい治療のやり方】
 1.水道水で傷口の汚れを洗い流します。(このとき絶対に消毒をしてはダメ!)
 2.水分を拭き取ります。(キレイなタオルやティッシュで十分^^)
 3.ラップに「白色ワセリン」を塗ります。(傷口に直接塗ってもOK)
 4.ラップで傷口を覆い、テープで固定します。
 5.その上から包帯を巻きます。(包帯の代わりにサポーターでもOK)
 6.1日1~3回、傷の周囲を洗って、2.~5.をくり返すだけです。

 傷の周辺を毎日洗うのは、汗疹(あせも)の予防と、傷の状態を確認するためです。
 浸出液の多いジュクジュクした傷には、ガーゼなど体液を吸収するものを
 ラップの上においてから固定すれば良いでしょう。
   うるおい治療のやり方うるおい治療のやり方

 【うるおい治療の材料】
 白色ワセリンは、薬局で50gで200~300円くらいで販売されています。
 不純物の少ない高純度の「白色ワセリンソフト」、「プロペト」は割高です。 

 ラップは、食品用のラップでOKです。柔らかいラップの方が身体にフィットします。
 ラップの代わりに、ポリ袋でも使えます。とにかく乾燥させない薄い膜で被えば良いのです。

 ラップを止めるテープは、サージカルテープを使ってください。
 包帯がなければ、キズの場所によってはサポーターでも構いません。
 これらは、ドラッグストアや100円ショップなどでも販売されています。

 だまされたつもりで、まずは小さなすり傷やヤケドで試してみてください。
 あまりの傷の治りの早さに、きっと驚かれると思いますよ^^

 【ハイドロコロイド絆創膏】
 こんな簡単なキズの治療法なのに、それでもラップの交換が面倒くさい…と思ったあなた!
 うるおい治療用の絆創膏(ハイドロコロイド素材の絆創膏)が販売されています。
 絆創膏のサイズやメーカーにもよりますが、1枚50円~300円もします!
 →外部リンク:「BAND-AIDR バンドエイド キズパワーパッド」

 単位面積あたりの値段が安いのは、日進医療器リーダーの「ハイドロ救急パッド」です。
 →外部リンク:「【楽天市場】ハイドロ救急パッド の検索結果」

 この「うるおい治療」を応用して、頑固な手荒れ・主婦湿疹も治してしまいましょう。
 必要なのは、「白色ワセリン」と「ペーパータオル」、そして「治したい強い気持ち」だけです。

 →次記事:「主婦手湿疹、手荒れ、ひび・あかぎれの治し方」

 参考文献:
 『傷はぜったい消毒するな』 夏井睦 光文社新書 2009
 『さらば消毒とガーゼ 「うるおい治療」が傷を治す』 夏井睦 春秋社 2005
 Web:新しい創傷治療 http://www.wound-treatment.jp/

主婦手湿疹、手荒れ、ひび・あかぎれの治し方

 「芸能人は歯が命」。「鍼灸師は手が命」です。ハンドケアには、うるさいのです。
 炊事や洗濯など、水仕事をする人たちを悩ませるのが手荒れ、主婦手湿疹です。

 ちょっとだけの食器を洗うのに、手袋を付けるのは面倒ですよね(^^;
 しかし、それのひと手間が重要なのです!

 食器をお湯で洗っているだけでも、手はカサカサになってきますよね。
 ましてや食器洗い洗剤を使っていると、強力に手の皮脂を洗い落としてしまいます。
 すすぎ終わった洗濯物を触るだけでも、手がカサカサするのは私だけでしょうか(^^?
 →記事:「あなたのお肌、大丈夫ですか? ~合成洗剤は皮膚のバリアを壊します~」

 皮脂を失ってバリア機能が壊れた皮膚からは水分が蒸発し、カサカサになってしまいます。
 この状態が1日何回も、毎日毎日続くと、手が荒れてきて、ひび割れやあかぎれになったり
 炎症が起こって主婦手湿疹と呼ばれるような、痛々しい状態になってしまいます。

 ハンドケア用のクリームを塗っても、なかなか治りません。
 なぜなら、クリームには合成界面活性剤が使われているので、皮脂を落としてしまいます。
 尿素もまた、角質層をゆるめてしまうので、皮内に異物が入りやすくさせてしまいます。
 尿素は皮膚バリア機能を破壊こそすれ、皮膚の保護作用も保湿作用もありません。
 ハンドケアとして尿素配合のハンドクリームを塗ることは、マッチポンプのようなものです。
 皮膚のバリア機能を壊す作用があるので、手をいたわっているのか、傷めているのやら(^^;

 しかし、もう手荒れで悩む必要はありません。
 高価なハンドクリームを塗ることなく、簡単に治す方法があります。

 【手荒れ、ひび・あかぎれの治し方】
 セルフケアの方法は、基本的に「うるおい療法」と同じです。
 →記事:「キズ・ヤケドを早く治す「うるおい治療」 ~傷を消毒しない&乾燥させない~」

 用意する物は、「白色ワセリン」と、ラップの代わりに、使い捨ての「ポリエチレン手袋」です。

 小さじ半分以上の白色ワセリンを手にとり、両手に十分なじませるようにもみ込みます。
 指先・手のひら・手の甲とまんべんなく塗り込みます。
 キズ、ひび割れが出来ている部分には、特に入念に擦り込んでください。
 最低でも1分以上かけてもみ込むのがコツです。

 手がベトベトになってますので、ペーパータオルなどで余分なワセリンをふきとります。
 べたつきが無くなるまで拭きとって大丈夫です。

 ワセリンを擦り込んだ手に、使い捨てのポリエチレン手袋を被せます。
 手袋の指先部分をハサミでちょん切ってから着けると、手作業に支障が出にくいです。
 ポリエチレン手袋は、出来るだけ安物の薄っぺらいものを使ってください(笑)
 高級品ですと、手袋が分厚くなって、手にフィットしません。
 100円ショップで最も入り枚数の多い商品が、ちょうど良いと思います(^^;

 これを1日に何度も行うと、数日で手のかさつき感がなくなってきます。
 明らかに荒れた手が治ってきていることが実感できるはずです。
 洗濯・食器洗い・風呂掃除など、洗剤を使うときは、面倒でも毎回ゴム手袋をしてくださいね。

 この方法は手荒れだけでなく、かかとやひじのガサガサにもきわめて有効です。
 ぜひ試してみてください。


 参考資料:『キズ・ヤケドは消毒してはいけない』 夏井睦著 主婦の友社 2008
ブログのご案内

はりきゅう中村@大阪

Author:はりきゅう中村@大阪

 心身相関の考えから、身体の健康とメンタルヘルスに取り組んでいます。より簡単・安全で、より効果的なセルフケア(家庭治療)を紹介しています。
 また、病気を予防・回復させる生活改善も提案しています。
 みなさまのご健康に、少しでもお役立て頂ければ幸いです。
 また、どんな事でもお気軽に、ご質問・ご相談ください。
 応援、よろしくお願いします。

ブログ内を検索
カテゴリ一覧
井穴刺絡の治療院リンク