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口腔・鼻腔・咽頭のトラブルが全身の炎症レベル・免疫異常を促す!

 風が吹けば桶屋が儲かる。
 非常に複雑な人体のシステムは、思いもしない小さな事が大きな影響を与えることがあります。
 病原体やガン細胞などから身体を守る防御システムである 「免疫」 もまた然りです。

 免疫は病原体やガン細胞など害を及ぼす異物を 「炎症」 という方法で処理します。
 病原体を道連れに自爆したり、変性した細胞を破壊するなど犠牲を払って命を守っています。

 そんな免疫システムは、促進と抑制、アクセルとブレーキのバランスで成り立っています。
 免疫が亢進すると炎症が強くなり、免疫が抑制されると炎症が鎮まります。

 過剰な炎症を起こさないよう、免疫を適度に抑制させるのが、腸内細菌叢の役割のひとつです。
 免疫を制御できないと、アレルギー・自己免疫疾患などの免疫異常を発症することがあります。
 →カテゴリ:「腸内細菌と免疫異常」

 そして、免疫を促進させる要因には、細菌やウイルスなどの病原体への感染があります。

 体内に侵入する病原体・感染した細胞を排除するため、免疫は活発になります。
 往々にして免疫は亢進しやすく、患部の病巣だけでなく全身に過剰な炎症を引き起こします。

 たとえば風邪(上気道感染症)では鼻・のど以外にも、発熱や関節痛などの炎症も起きます。
 感染症をキッカケに持病が悪化・再燃してしまうのは、免疫の異常亢進によるものです。

 風邪など自覚症状のある感染症であれば、休息するなど対処法があるかもしれません。
 しかし自覚症状のあまり無い感染が、全身の免疫異常・炎症を促す原因になり得ます。

 ある臓器の小さな感染症・炎症が、離れた別の臓器の病気を引き起こすことがあるのです。
 このような病気のメカニズムを 「病巣感染症」・「病巣疾患」 などと言います。

 そんな病巣感染症を引き起こしやすい臓器は、歯・歯肉、副鼻腔、咽頭・扁桃 などです。
 →カテゴリ:「副鼻腔炎・蓄膿症」   →カテゴリ:「扁桃炎・扁桃肥大」
 →カテゴリ:「上咽頭炎・鼻咽腔炎」

 これらの臓器の炎症が、たとえば腸や皮膚、血管、関節などの炎症・病気を引き起こします。
 病巣感染症の場合、症状が出ている臓器ばかりを治療しても、完治しにくいのです。

 限られた場所の感染病巣は、どのようにして他の臓器に悪影響を与えるのでしょうか?

 →次記事:「病巣感染症で全身の炎症レベルが上昇! ~病原体が腸壁・血管から侵入~」


 参考文献
 『腎臓病を治す本 専門医が教える「根治のための治療法」と「生活習慣」』 堀田修 2012
 『病気が治る鼻うがい健康法 体の不調は慢性上咽頭炎がつくる 』 堀田修 2011
 『扁桃とその病気 二つの顔を持つ臓器』 形浦昭克 南山堂 2005
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病巣感染症で全身の炎症レベルが上昇! ~病原体が腸壁・血管から侵入~

 歯・歯肉、副鼻腔、咽頭・扁桃などの小さな炎症が、他の臓器の病気を招くことがあります。
 虫歯・歯周病、副鼻腔炎、上咽頭炎、扁桃炎などが、ほかの病気の原因になるのです。
 このような病気のメカニズムを 「病巣感染症(病巣疾患)」 と言います。
 →前記事:「口腔・鼻腔・咽頭のトラブルが全身の炎症・免疫異常を促す!」

 たとえば骨・関節(関節リウマチ、胸肋鎖骨過形成症) や腎臓(IgA腎症)、皮膚(掌跡嚢胞症)、
 心臓・血管(心内膜炎・アレルギー性紫斑病)などの病気が、病巣感染症の代表的なものです。

 病巣感染症が、どこの臓器にどのような病気を引き起こすのかは、人それぞれ異なります。
 特定の病気を引き起こすのではなく、炎症が促進されて何らかの病気に罹りやすくなるのです。

 原因と結果(病巣と病気)が直接的で無いため、病巣感染症は注目されていませんでした。
 しかし、そのメカニズムが少しずつ解明されてきたことで、事の重大性が分かってきました。

 限局した病巣が、ほかの離れた臓器の病気を引き起こす経路は、「腸壁」・「血管」 です。

 口腔・鼻腔・咽頭などの病巣で活動している病原体やその死骸・代謝産物・毒素などが
 病巣の血管や腸壁から体内に侵入し、それを免疫(白血球)が攻撃して炎症が起きるのです。

 炎症そのものは、異物を攻撃・破壊、そして組織の修復に必要な正常な反応です。
 しかし慢性化すると破壊された組織の修復・回復が追いつかず、病気が引き起こされます。

 たとえば、歯周病で脆くなった歯肉などの血管から、直接的に歯周病菌が血中に侵入したり、
 飲み込んだ歯周病菌が腸壁の透過性を増大させ、腸壁から血中に侵入して全身を巡ります。
 →カテゴリ:「腸内細菌と免疫異常」

 歯周病菌と免疫の戦闘が血管で勃発すれば、血管炎や動脈硬化が引き起こされます。
 →外部リンク:「歯周病が全身に及ぼす悪影響の新たなメカニズムを解明!新潟大学」(PDF)

 病巣感染症は、免疫を促進させ、全身の炎症レベルを上昇させて病気を引き起こすのです。

 アレルギー・自己免疫疾患などの免疫異常や、何かしらの慢性炎症性疾患でお悩みの方は
 虫歯や歯周病、副鼻腔炎、上咽頭炎・扁桃炎などの病気が隠れてないか診てもらってください。
 →カテゴリ:「副鼻腔炎・蓄膿症」   →カテゴリ:「扁桃炎・扁桃肥大」
 →カテゴリ:「上咽頭炎・鼻咽腔炎」


 参考文献
 『腎臓病を治す本 専門医が教える「根治のための治療法」と「生活習慣」』 堀田修 2012
 『病気が治る鼻うがい健康法 体の不調は慢性上咽頭炎がつくる 』 堀田修 2011
 『扁桃とその病気 二つの顔を持つ臓器』 形浦昭克 南山堂 2005

金属アレルギーと慢性炎症 ~歯科金属が慢性炎症の原因に~

 ピアスしてたら、耳がただれてきた…。
 そんなあなたは金属アレルギーかもしれません。

 金属アレルギーは、金属そのものに問題があるワケではありません。
 汗などに溶け出た極微量の金属イオンが人体のタンパク質と結合してアレルゲンとなるのです。
 防衛システムである免疫(白血球)が、そのアレルゲンを排除する際に炎症が生じます。

 ニッケル・クロム・コバルト・亜鉛・金・銀・銅・水銀・スズ・パラジウム・イリジウム・アルミニウム
 などの金属が、金属アレルギーを引き起こす可能性があります。

 アクセサリによる金属アレルギーでは、金属が接触している場所を中心に炎症が起こります。
 炎症の範囲が限られているので原因を特定しやすく、対処法(アクセサリを外す)も簡単です。
 たとえば炎症部位が首ならネックレス、お腹ではズボン・ベルトのバックルなどが疑われます。

 しかし自分で気づかず金属アレルギーになり、あちこちで炎症を起こすことがあります。
 そんな、かくれ金属アレルギーになりやすいのが、口腔内にある 「歯科金属」 です。

 具体的には、差し歯・被せ歯(クラウン)や詰め物・充填物などに使用されている金属です。
 たいていの歯科金属は、数種類の金属から成る合金で出来ています。

 口腔内は、唾液や細菌・食品の酸などで、金属が非常に溶け出しやすい状態になっています。
 歯科金属アレルギーで、金属が接触する口腔内に症状が出るのは、たかだか数%です。

 しかも、歯科金属を入れて直ぐにアレルギー症状が出るとは限りません。
 溶出した金属イオンは、口腔粘膜や消化管から吸収され、血流に乗って全身を巡ります。
 年単位で徐々にジワジワ溶け出して、その人の許容限界を超えたときに発症するのです。

 ほとんどの場合、口腔と離れた別の臓器(主に皮膚)に、アレルギー症状が出てきます。
 たとえば掌蹠膿疱症のように、手足の皮膚に慢性湿疹・皮膚炎を起こすこともあります。
 手足の症状が、まさか口腔内の金属アレルギーが原因とは思わないですよね(^^;

 歯科金属による金属アレルギーを発症する割合は、20人に1人くらいだと言われています。
 しかし何らかのアレルギー持ちの人に限っては、発症率が数倍に跳ね上がります。

 あなたがお困りのアレルギー症状・慢性炎症は、金属アレルギーが原因かもしれません。
 心当たりがある人は、金属アレルギーに詳しい皮膚科などでパッチテストを受けてみてください。


 参考文献
 『Dr.菊池の金属アレルギー診察室』 菊池新 東京堂出版 2012
 『金属アレルギーと歯科治療』 吉川涼一 現代書林 2007
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はりきゅう中村@大阪

Author:はりきゅう中村@大阪

 心身相関の考えから、身体の健康とメンタルヘルスに取り組んでいます。より簡単・安全で、より効果的なセルフケア(家庭治療)を紹介しています。
 また、病気を予防・回復させる生活改善も提案しています。
 みなさまのご健康に、少しでもお役立て頂ければ幸いです。
 また、どんな事でもお気軽に、ご質問・ご相談ください。
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