背部痛のセルフケア ~背中が痛くても、背中が悪いとは限りません~

 背中が痛いとき、一般に整形外科を受診されるかと思います。
 レントゲンやCTなどの検査で、骨折や腫瘍・感染症などが見つからない場合、
 もしかすると、背中の痛みは、内臓からの痛みかも知れません。

 背中の痛みは、心臓や肺、胃腸や膵臓、胆のう・肝臓などの内臓の不調が、
 背中の少し下の方で、腰の近くだと、腎臓の不調が、痛みとして表れることがあります。
 腰の痛みに関しては、カテゴリ:「腰の痛み・腰痛症」をご覧下さい。

 心臓では、狭心症や心筋梗塞などの初期の症状でも背部痛が出てきます。

 肺では、肺炎や胸膜炎などの病気でも背部痛が出てきます。
 背中が痛くなる前に、風邪を引いたり熱があったりすると思います。

 肝臓は、あまり症状が出にくいのですが、それよりも多いのが胆のうの病気です。
 胆のうでは、油っぽい食事の後などに、胆石・胆のう炎で背中の痛みが出てきます。

 胃腸や膵臓では、食道炎や膵炎はもちろんのこと、
 沈黙の臓器である、膵臓ガンの初期症状かも知れません。

 腎臓では、腎炎や尿路結石などの病気で、腰や背中の痛みが出てきます。
 
 背部痛でお困りの方は、痛みは背中の筋肉が原因だと決めつけないでください。
 まずは一度、そのような病気が隠れてないか、内科の先生に診てもらって下さいね。

 →前記事:「背中の痛みに効くツボ その1 ~内臓からのメッセージ~」

背中の痛みに効くツボ その1 ~内臓からのメッセージ~

 胃の調子が悪いとき、胃の裏あたりの背中がつらくなることがありますね。
 ひょっとしたら、あなたの背中の痛みは、内臓の不調が原因かもしれません。
 →前記事:「背部痛のセルフケア ~背中が痛くても、背中が悪いとは限りません~」

 病院の検査で発見される前の内臓の不調でも、背部痛は起こります。
 いわゆる、「未病」という状態です。
 そのような内臓の不調を表す背中の痛みに効くツボを紹介していきます。

 背中の痛みは、心臓や肺、胃腸や膵臓、肝臓・胆のう、腎臓などの不調が、関係してきます。

 心臓のツボは、H2(両手の小指内側)です。
 →記事:「心臓のツボ ~1日10万回もドキドキしてます!~」

 肺のツボは、左右のH1(両手の親指内側)です。
 →記事:「肺のツボ ~鼻・のど・気管支~」

 肝臓のツボは、右F2・F6(右足の親指内側・人差し指外側)です。
 胆のうのツボは、右F5(右足の薬指外側)です。
 →記事:「肝臓のツボ ~飲み過ぎ食べ過ぎには気をつけて!~」

 胃腸・膵臓のツボは、左F1・F6(左足の親指外側・人差し指外側)です。
 →記事:「胃腸のツボ ~口唇から肛門までの長い道のり~」

 腎臓のツボは、左右のF3(両足の小指内側)です。
 →記事:「腎臓のツボ ~毎日お風呂の半杯分の血液をキレイにしてます!~」

   手足の井穴図手足の井穴図
 これらのツボに、刺絡をするか、円皮針を貼るか、お灸をします。
 →カテゴリ:「井穴刺激のやり方」

 背部痛がある場合は、とりあえず、内科で診てもらってください。
 ツボ刺激は、診断が下された後の治療や、病院の検査で異常が見つからない、
 いわゆる「未病」のときのセルフケアにしてくださいね。

 検査で異常がなく、内臓のツボでも改善がない場合は、背中の筋肉の痛みかも知れません。
 次に紹介する、背中の筋肉の痛みに効くツボを試してみてください。

 →次記事:「背中の痛みに効くツボ その2 ~痛いところに円皮針~ 」

背中の痛みに効くツボ その2 ~痛いところに円皮針~

 背中の痛みというのは、内臓の不調が表されているのかも知れません。
 内臓からの痛みは、痛みを感じる場所を押さえても、さほど痛くないかも知れません。
 →前記事:「背中の痛みに効くツボ その1 ~内臓からのメッセージ~」

 一般に、筋肉の痛みは、身体を動かすと、痛みが強くなったり、和らいだりします。
 筋肉の痛みは、押さえると身をよじるほどの激痛の点(=ツボ)が見つかります。

 あなたの背中は、どのような動作をしたときに、最も痛みを感じますか?
 たとえば、顔を洗うときの動作で痛みが出るのなら、実際にその動作をしてみましょう。

 痛みが出る姿勢を少し保ったまま、痛みを感じる場所の周辺を、あちこち押さえてください。
 押さえてみて、最も痛みを感じる点、激痛の一点がツボです。
 そこに円皮針を貼ってください
 これで、そこが痛みの発信源だった場合は、痛みが治まるはずです。
 →記事:「円皮針の使い方 ~ツボの見つけ方・探し方~」

 痛いところに円皮針を貼っても改善がない。
 または痛みはマシになったけど、まだ痛む。
 はたまた、そもそも痛いと思ったところを押さえても、それほど痛い場所はなかった。
 そんなときは、次で紹介する、痛みを感じる場所によるツボを試してみてください。

 →次記事:「背中の痛みに効くツボ その3 ~痛みを感じる場所~」

背中の痛みに効くツボ その3 ~痛みを感じる場所~

 背中の痛みを感じる場所周辺を、誰かに押さえてもらってください。
 押さえてもらっても、それほど痛くもなく、ツボが見つからないことは、よくあることです。
 背中の筋肉に痛みを感じても、痛みの発信源は別の場所かも知れません。
 →前記事:「背中の痛みに効くツボ その2 ~痛いところに円皮針~」

 そのような場合は、痛みを感じる場所から選ぶツボが良く効きます。
 しかも、ツボの効果は広範囲にわたるので、刺激するツボが少なくて済みます。

 まずは、いろいろ身体を動かして、背中の痛みを確かめてください。
 どのあたりが、どういう動作のときに、最も痛みを強く感じますか?
 痛みの強さや、痛む範囲をよく観察して覚えておいてください。

 痛みというものは、最初は「痛い場所はココ!」と場所がハッキリ分かっていても、
 時間が経つと、「なんとなくこの辺り」と、だんだん広がって、自分でも分からなくなります。
 でも大丈夫です!だいたいの場所さえ分かれば何とかなります。

   背部痛背中の痛みを感じる場所から選ぶツボ

 背中の真ん中くらいの痛みなら、百会、頭の真ん中、てっぺんのツボです。
 背骨の両脇の痛みなら、F4(足の小指外側)のツボです。
 脇腹に近い背中の痛みなら、F5(足の薬指外側)のツボです。
 肩甲骨あたりの痛みなら、H4(手の小指外側)のツボです。

   手足の井穴図手足の井穴図
 これらのツボに、刺絡をするか、円皮針を貼るか、お灸をします。
 →カテゴリ:「井穴刺激のやり方」

 くれぐれも治療の前に、痛みの強さや痛む範囲を確認して下さい。
 どういう動作のときに、どこが痛みますか?背中を丸める?反らす?ひねるとき?
 痛みをよ~く観察してから、ツボを刺激します。
 十分に刺激をしてから、もう一度、痛みを確認します。

 刺激をするツボは、痛い側(右の背中が痛いなら右側)のツボを選んでください。
 左右両方の背中に痛みを感じるのなら、右と左のツボを刺激してください。

 ツボ刺激をしたあと、痛みの出る動作をもう一度やって確認してください。
 効果があれば、その場で痛みが改善します。
 変化が分からない場合は、「改善なし」と判断して、他方のツボを試してください。

 改善があれば、そのツボで正解です。
 変化を感じられないのであれば、他のツボを試してみて下さい。
 あなたの背中の痛みが治りますように!
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はりきゅう中村@大阪

Author:はりきゅう中村@大阪

 心身相関の考えから、身体の健康とメンタルヘルスに取り組んでいます。より簡単・安全で、より効果的なセルフケア(家庭治療)を紹介しています。
 また、病気を予防・回復させる生活改善も提案しています。
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