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背部痛のセルフケア ~背中が痛くても、背中が悪いとは限りません~

 背中が痛いとき、一般に整形外科を受診されるかと思います。
 レントゲンやCTなどの検査で、骨折や腫瘍・感染症などが見つからない場合、
 もしかすると、背中の痛みは、内臓からの痛みかも知れません。

 背中の痛みは、心臓や肺、胃腸や膵臓、胆のう・肝臓などの内臓の不調が、
 背中の少し下の方で、腰の近くだと、腎臓の不調が、痛みとして表れることがあります。
 腰の痛みに関しては、カテゴリ:「腰の痛み・腰痛症」をご覧下さい。

 心臓では、狭心症や心筋梗塞などの初期の症状でも背部痛が出てきます。

 肺では、肺炎や胸膜炎などの病気でも背部痛が出てきます。
 背中が痛くなる前に、風邪を引いたり熱があったりすると思います。

 肝臓は、あまり症状が出にくいのですが、それよりも多いのが胆のうの病気です。
 胆のうでは、油っぽい食事の後などに、胆石・胆のう炎で背中の痛みが出てきます。

 胃腸や膵臓では、食道炎や膵炎はもちろんのこと、
 沈黙の臓器である、膵臓ガンの初期症状かも知れません。

 腎臓では、腎炎や尿路結石などの病気で、腰や背中の痛みが出てきます。
 
 背部痛でお困りの方は、痛みは背中の筋肉が原因だと決めつけないでください。
 まずは一度、そのような病気が隠れてないか、内科の先生に診てもらって下さいね。

 →前記事:「背中の痛みに効くツボ その1 ~内臓からのメッセージ~」
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背中の痛みに効くツボ その1 ~内臓からのメッセージ~

 胃の調子が悪いとき、胃の裏あたりの背中がつらくなることがありますね。
 ひょっとしたら、あなたの背中の痛みは、内臓の不調が原因かもしれません。
 →前記事:「背部痛のセルフケア ~背中が痛くても、背中が悪いとは限りません~」

 病院の検査で発見される前の内臓の不調でも、背部痛は起こります。
 いわゆる、「未病」という状態です。
 そのような内臓の不調を表す背中の痛みに効くツボを紹介していきます。

 背中の痛みは、心臓や肺、胃腸や膵臓、肝臓・胆のう、腎臓などの不調が、関係してきます。

 心臓のツボは、H2(両手の小指内側)です。
 →記事:「心臓のツボ ~1日10万回もドキドキしてます!~」

 肺のツボは、左右のH1(両手の親指内側)です。
 →記事:「肺のツボ ~鼻・のど・気管支~」

 肝臓のツボは、右F2・F6(右足の親指内側・人差し指外側)です。
 胆のうのツボは、右F5(右足の薬指外側)です。
 →記事:「肝臓のツボ ~飲み過ぎ食べ過ぎには気をつけて!~」

 胃腸・膵臓のツボは、左F1・F6(左足の親指外側・人差し指外側)です。
 →記事:「胃腸のツボ ~口唇から肛門までの長い道のり~」

 腎臓のツボは、左右のF3(両足の小指内側)です。
 →記事:「腎臓のツボ ~毎日お風呂の半杯分の血液をキレイにしてます!~」

   手足の井穴図手足の井穴図
 これらのツボに、刺絡をするか、円皮針を貼るか、お灸をします。
 →カテゴリ:「井穴刺激のやり方」

 背部痛がある場合は、とりあえず、内科で診てもらってください。
 ツボ刺激は、診断が下された後の治療や、病院の検査で異常が見つからない、
 いわゆる「未病」のときのセルフケアにしてくださいね。

 検査で異常がなく、内臓のツボでも改善がない場合は、背中の筋肉の痛みかも知れません。
 次に紹介する、背中の筋肉の痛みに効くツボを試してみてください。

 →次記事:「背中の痛みに効くツボ その2 ~痛いところに円皮針~ 」

背中の痛みに効くツボ その2 ~痛いところに円皮針~

 背中の痛みというのは、内臓の不調が表されているのかも知れません。
 内臓からの痛みは、痛みを感じる場所を押さえても、さほど痛くないかも知れません。
 →前記事:「背中の痛みに効くツボ その1 ~内臓からのメッセージ~」

 一般に、筋肉の痛みは、身体を動かすと、痛みが強くなったり、和らいだりします。
 筋肉の痛みは、押さえると身をよじるほどの激痛の点(=ツボ)が見つかります。

 あなたの背中は、どのような動作をしたときに、最も痛みを感じますか?
 たとえば、顔を洗うときの動作で痛みが出るのなら、実際にその動作をしてみましょう。

 痛みが出る姿勢を少し保ったまま、痛みを感じる場所の周辺を、あちこち押さえてください。
 押さえてみて、最も痛みを感じる点、激痛の一点がツボです。
 そこに円皮針を貼ってください
 これで、そこが痛みの発信源だった場合は、痛みが治まるはずです。
 →記事:「円皮針の使い方 ~ツボの見つけ方・探し方~」

 痛いところに円皮針を貼っても改善がない。
 または痛みはマシになったけど、まだ痛む。
 はたまた、そもそも痛いと思ったところを押さえても、それほど痛い場所はなかった。
 そんなときは、次で紹介する、痛みを感じる場所によるツボを試してみてください。

 →次記事:「背中の痛みに効くツボ その3 ~痛みを感じる場所~」

背中の痛みに効くツボ その3 ~痛みを感じる場所~

 背中の痛みを感じる場所周辺を、誰かに押さえてもらってください。
 押さえてもらっても、それほど痛くもなく、ツボが見つからないことは、よくあることです。
 背中の筋肉に痛みを感じても、痛みの発信源は別の場所かも知れません。
 →前記事:「背中の痛みに効くツボ その2 ~痛いところに円皮針~」

 そのような場合は、痛みを感じる場所から選ぶツボが良く効きます。
 しかも、ツボの効果は広範囲にわたるので、刺激するツボが少なくて済みます。

 まずは、いろいろ身体を動かして、背中の痛みを確かめてください。
 どのあたりが、どういう動作のときに、最も痛みを強く感じますか?
 痛みの強さや、痛む範囲をよく観察して覚えておいてください。

 痛みというものは、最初は「痛い場所はココ!」と場所がハッキリ分かっていても、
 時間が経つと、「なんとなくこの辺り」と、だんだん広がって、自分でも分からなくなります。
 でも大丈夫です!だいたいの場所さえ分かれば何とかなります。

   背部痛背中の痛みを感じる場所から選ぶツボ

 背中の真ん中くらいの痛みなら、百会、頭の真ん中、てっぺんのツボです。
 背骨の両脇の痛みなら、F4(足の小指外側)のツボです。
 脇腹に近い背中の痛みなら、F5(足の薬指外側)のツボです。
 肩甲骨あたりの痛みなら、H4(手の小指外側)のツボです。

   手足の井穴図手足の井穴図
 これらのツボに、刺絡をするか、円皮針を貼るか、お灸をします。
 →カテゴリ:「井穴刺激のやり方」

 くれぐれも治療の前に、痛みの強さや痛む範囲を確認して下さい。
 どういう動作のときに、どこが痛みますか?背中を丸める?反らす?ひねるとき?
 痛みをよ~く観察してから、ツボを刺激します。
 十分に刺激をしてから、もう一度、痛みを確認します。

 刺激をするツボは、痛い側(右の背中が痛いなら右側)のツボを選んでください。
 左右両方の背中に痛みを感じるのなら、右と左のツボを刺激してください。

 ツボ刺激をしたあと、痛みの出る動作をもう一度やって確認してください。
 効果があれば、その場で痛みが改善します。
 変化が分からない場合は、「改善なし」と判断して、他方のツボを試してください。

 改善があれば、そのツボで正解です。
 変化を感じられないのであれば、他のツボを試してみて下さい。
 あなたの背中の痛みが治りますように!

腰椎椎間板ヘルニアのセルフケア ~ヘルニアが神経を圧迫しても痛くない~

 腰や脚の痛みで病院で検査をしたところ、腰椎椎間板ヘルニアが見つかることがあります。
 腰椎と腰椎の間のクッション(椎間板)が、本来の位置から逸脱した(ヘルニア)状態です。
 椎間板ヘルニアが神経を圧迫して足腰に痛みを引き起こす…と説明されるかと思います。

 しかし実は、椎間板ヘルニアが神経を圧迫しても、足腰に痛みが生じることはありません。

 感覚神経は、痛みや熱・触覚などの情報を脊髄・脳に伝える電線の役割があります。
 その神経が強く圧迫されると、感覚情報が伝わらず、痛みも何も感じなく麻痺になります。
 脳から筋肉に動けという命令を伝える運動神経が麻痺すると、筋肉が動かなくなります。

 たとえばダックスフントは、椎間板ヘルニアになりやすい犬種です。
 椎間板ヘルニアになると、後ろ足がだらんと動かなくなり、叩いても平気な顔をしています。
 これが本物の神経圧迫による症状、運動麻痺・感覚麻痺です。

 さて、人間の場合はどうでしょうか?
 たしかに痛くて動かしにくいでしょうが、脚がだらんと脱力して動かないことはありません。
 当然痛みも感じますし、お風呂に脚を入れたら温度や水圧を感じると思います。
 
 そんな椎間板ヘルニアのせいだと言われている痛みの発生源は、足腰の筋肉です。
 筋肉の痛み=筋肉痛ですが、激しい運動や不慣れな作業だけがキッカケではありません。
 長時間の座業や車の運転、日常的な反復動作なども筋肉の痛みの原因になります。

 残念ながら、椎間板ヘルニアの摘出手術をしても、足腰の筋肉の痛みは治りません。
 椎間板ヘルニアと足腰の痛みは、また別物だからです。

 この際ヘルニアのことはひとまず忘れて、足腰の筋肉の治療をされてはいかがでしょうか?

花粉症のセルフケア ~目の痒み・くしゃみ・鼻水・鼻づまりと副交感神経~

 目が痒くて充血して涙がこぼれ、鼻がつまったかと思いきやポタポタと垂れてきて…。
 頭がボーッと熱っぽくなって集中力もなくなって、学業や仕事・家事が手に付かない(涙)

 春先・秋口になると、このような症状に苦しめられるあなたは、花粉症かもしれません。
 特定の花粉に反応するので、スギや稲などの季節で年に何回も発症する人もいます。

 身体に侵入する異物を、涙や鼻水で洗い流したり、くしゃみや鼻をつまらせて侵入を防ぐ。
 この反応そのものは正常ですが、無益で過剰な防衛反応をアレルギーと言います。

 花粉はたしかに異物ですが、インフルエンザウイルスのような悪い病原体ではありません。
 危険ではない異物に過敏に反応して防衛してしまう余計な症状が、アレルギー症状です。

 そんな辛いアレルギー症状を引き起こしているのが、自律神経のひとつ、副交感神経です。 
 副交感神経がはたらくと、涙や鼻水などの分泌が促されたり、血管の収縮・緊張がゆるみます。
 →カテゴリ:「自律神経のはたらき」 

 しかし、副交感神経が活発になり過ぎると、涙や鼻水がダダ漏れになってしまいます。
 また、広がり過ぎた血管から水分が漏出すると、鼻粘膜がむくんで、鼻づまりになります。
 眼球の血管が広がりすぎると、目が真っ赤に充血した状態になります。
 →記事:「副交感神経とアレルギー ~アレルギー症状は副交感神経のはたらき過ぎ~」

 そんな副交感神経のはたらき過ぎである花粉症の症状を改善させるツボを紹介します。
 →次記事:「花粉症に効くツボ ~水漏れに栓をします~」

花粉症に効くツボ ~

 花粉症による鼻水・鼻づまり、目の痒み・充血は、副交感神経のはたらき過ぎによる症状です。
 →前記事:「花粉症のセルフケア ~目の痒み・くしゃみ・鼻水・鼻づまりと副交感神経~」

 有害ではない異物である花粉に対して過剰防衛反応を起こしているのが花粉症です。
 花粉が付着した眼の結膜や鼻の粘膜で、花粉を排除するために炎症が起きています。

 眼や鼻の炎症を抑え、過敏性・アレルギーを鎮めることが花粉症のツボ治療になります。

 まず、鼻の炎症を抑えるツボは手の親指H1、眼の炎症を鎮めるツボは足のF2です。
 手足の井穴図手足の井穴図
 これらのツボに、刺絡をするか、円皮針・ピソマを貼るか、お灸をします。
 →カテゴリ:「井穴刺激のやり方」

 次に、過敏性・アレルギーを鎮めるツボ、手足の薬指H5・F5を刺激します。
 副交感神経のはたらき過ぎを抑えることで、さまざまなアレルギー症状を改善させます。
 →記事:「アレルギーに効くツボ ~薬指を刺激!~」

 花粉症は、花粉そのものが悪いワケではありません。
 花粉に対して過敏に過剰に反応してしまう免疫系の異常亢進が原因です。
 免疫を亢進させる要因を減らし、免疫を制御する能力を高めてアレルギーを根治させましょう!
 →カテゴリ:「◆免疫のはたらきと炎症」

関節リウマチのセルフケア ~日常生活に大きな影響を及ぼす関節炎~

 あちこちの関節が痛い…。 もしかして、リウマチかしら??
 一般の人がその病名を思いつくくらい、関節リウマチは世間によく知られた病気です。
 関節リウマチは、自己免疫疾患・膠原病などと呼ばれる免疫異常による病気の一種です。

 免疫とは、病原体やガン細胞などを攻撃・排除する身体の防御システムのことです。
 その免疫が自分の細胞や臓器を攻撃してしまう自己破壊的な病気が自己免疫疾患です。

 関節リウマチの場合、免疫を担う白血球が関節軟骨を攻撃して炎症が起こります。
 炎症が起こると、関節周囲が赤く腫れたり、痛みや浮腫みが生じてきます。
 病状が進行すると、炎症が関節の骨にまで広がって、関節が破壊されてしまいます。

 関節リウマチの症状で、とくに辛いのは関節の痛みではないでしょうか。
 関節痛のために、日常生活に多大な支障を来してしまいます。

 痛みがあると、指に力が入らず、包丁を握る・蛇口をひねるなどの動作が困難になります。
 肘や肩が痛ければ、洗濯物を干したり、衣服を着たり脱いだりするのも辛くなります。
 膝や足首・足指が痛ければ、歩いたり外出するのも億劫になってしまいます(涙)

 関節リウマチは、発症してから診断が確定するまで、ときに時間がかかることがあります。
 その間は経過観察だったり、消炎鎮痛剤などでやり過ごすことになります。

 関節リウマチの疑いがあって、何もせずに手をこまねいているのは不安で仕方がありません。
 そして、たとえ診断が下る前でも、痛みや浮腫みなどの症状を改善させる方法があります。
 
 ここでは、自律神経と免疫の観点から、関節リウマチのセルフケアを紹介していきます。

 →次記事:「関節の痛みに円皮針! ~局所治療・対症療法も大事です~」

関節の痛みに円皮針! ~局所治療・対症療法も大事です~

 関節リウマチは、免疫(白血球)が自分の関節を攻撃してしまう自己免疫疾患です。
 白血球による攻撃で炎症が起こり、関節に痛みや浮腫みなどの症状が出て来ます。
 →前記事:「関節リウマチのセルフケア ~日常生活に大きな影響を及ぼす関節炎~」

 痛みが強いと精神的にも辛いですし、日常生活にも大きな支障が出てしまいます。
 その痛みが少しでもマシになるだけでも、心身ともかなり楽になるかと思います。

 ですので、まずはその痛みを直ぐに消すセルフケアを紹介します。
 
 その方法とは、「関節周囲の押さえて最も痛い点に円皮針を貼る」 です。
 関節痛への対症療法ですが、生活の質を高める上で局所治療も大事だと思います。
 →記事:「円皮針 ~セイリンの円皮鍼パイオネックス SEIRIN PYONEX~」

 ツボを探す方法、円皮針を貼る点を特定する方法は、こちらをご覧ください。
 痛みが最も強く感じる動作をして、痛む箇所周辺を押さえて最も痛い点を特定します。
 指を曲げると痛むなら、その角度のまま関節周辺を調べて、一番痛い点に円皮針を貼ります。
 →記事:「円皮針の使い方 ~ツボの見つけ方・探し方~」

 ここでは、関節リウマチの円皮針セルフケアのポイント・コツを記します。

 関節周囲は筋肉の厚みが薄いので、円皮針の長さは0.3mm(オレンジ)が良いでしょう。
 あまり針が長いと、関節を動かしたときに針先がチクチク痛むおそれがあります。

 手や足など、あちこち痛いかと思いますが、まずは最も痛む箇所から始めると良いでしょう。
 円皮針で痛みがマシになったら、最も痛む箇所が変化(移動)するのが分かりやすいからです。

 たとえば両手首が痛む場合(右>左)、右を治療すれば痛みが変化(右<左)するハズです。
 左も治療して手首の痛みがマシになったら、次は別の部位の痛みが強く感じるようになります。
 痛む場所が移動したように感じたら、あなたのセルフケアは上手く出来ている証拠です^^
 →記事:「痛みが移動する?? ~痛みで痛みを抑える広汎性侵害抑制調節~」

 もし関節が腫れていて、どこを押さえても痛みが激しい場合は、別の方法を試してください。
 腫れてる場所を取り囲むように、腫れと正常な場所の境目に円皮針を適当な間隔で貼ります。
 その場で痛みは軽減しないかもしれませんが、関節の腫れを早く引かせる作用があります。

 →記事:「関節リウマチと自律神経 ~朝のこわばり・関節の痛みと副交感神経~」

関節リウマチと自律神経 ~朝のこわばり・関節の痛みと副交感神経~

 関節リウマチは、免疫システムが自分の関節を攻撃してしまう自己免疫疾患です。
 関節に炎症が生じ、赤く腫れたり、痛みや浮腫などの症状が起こります。
 →記事:「関節リウマチのセルフケア ~日常生活に大きな支障を来す関節痛~」
 →前記事:「関節の痛みに円皮針! ~局所治療・対症療法も大事です~」

 関節リウマチに特徴的な症状は、「朝のこわばり」 です。
 朝起きたときに、関節がきこちなく動かしにくい、何とも表現しにくい状態です。
 そのこわばりが1時間以上続きますが、昼間には自然に改善していきます。

 関節のこわばりは、関節の炎症に伴って、関節周囲が浮腫んでいるために起こります。
 浮腫は、毛細血管が広がって、血液中の水分などが血管外に漏れ出た状態です。

 この毛細血管の拡張・収縮を調節しているのが自律神経です。

 交感神経のはたらきが活発になると、毛細血管が収縮します。
 反対に、交感神経が弱くなって、副交感神経が優位になると、毛細血管が拡張します。
 副交感神経が活発になり過ぎると、血管が広がりすぎて浮腫が生じるのです。

 関節リウマチは免疫異常による病気ですが、自律神経も関わっています。
 →カテゴリ:「自律神経のはたらき」 

 こわばりの症状が朝が強く、午後にかけて軽減していくのは、自律神経の変動によるものです。
 活動モードの交感神経は日中に活発になるため、副交感神経のはたらきが弱まるからです。
 また、朝起きて身体を動かす(運動)ことによっても、交感神経のはたらきが高まってきます。
 →記事:「自律神経のリズム ~その症状は交感神経症状?副交感神経症状?~」

 毛細血管が拡張しすぎて浮腫んだ箇所では、血流が淀んで発痛物質が蓄積しやすくなります。
 蓄積された発痛物質が痛覚神経を刺激して痛みを感じさせるので、関節痛の一因になります。
 →記事:「痛みを引き起こす「発痛物質」 ~トウガラシは辛くて痛い!~」

関節リウマチに効くツボ ~こじれてしまった慢性関節リウマチにも~

 関節のこわばりや関節痛・関節炎などの関節リウマチの症状は、
 自律神経の立場から見れば、副交感神経がはたらき過ぎによる症状です。
 →前々記事:「関節リウマチと副交感神経 ~朝のこわばり・関節の痛み~」

 そんな、関節リウマチの諸症状に効くツボは、左右の手足の薬指H5・F5です。
 このツボは、副交感神経のはたらき過ぎを抑えることで、関節リウマチの症状を改善させます。
 その場で浮腫がスッと消えていき、赤みや腫れも次第に引いていきます。
 →記事:「アレルギーに効くツボ ~薬指を刺激!~」
   手足の井穴図手足の井穴図
 また、リンパ球の誤作動を起こす「病巣感染」の病巣である
 扁桃に効くツボ左右H1と、腸に効くツボ左F1・F6も刺激してください。

 これらのツボに、刺絡をするか、円皮針を貼るか、お灸をします。
 →カテゴリ:「井穴刺激のやり方」

 実は、薬指H5・F5のツボには、ステロイド様作用(副腎皮質ホルモン様作用)があります。
 つまり、ステロイド剤が有効な病気や症状に対して、薬指のツボにも同様の効果があります。
 薬指のツボ刺激は、副交感神経のはたらき過ぎを抑え、正常に戻すだけです。

 これに対し、DMARDs抗リウマチ薬メトトレキサート(リウマトレックス)や、ステロイド剤は、
 抗ガン作用、免疫抑制など、全身のあちこちに強力な交感神経刺激作用を持っています。
 消炎鎮痛剤(痛み止め)にも交感神経刺激作用があります。(口渇、胃炎、便秘など)

 薬の長期使用などで、こじれてしまった慢性関節リウマチには、薬指のツボだけでは不足です。
 全身、または身体のどこかの臓器で、交感神経のはたらき過ぎを起こしているからです。
 関節リウマチの症状そのものは、副交感神経のはたらき過ぎによる症状なのに、
 ほかの臓器は交感神経のはたらき過ぎ、というチグハグな状態になってしまっています。
 交感神経のはたらき過ぎを起こしている臓器も、それぞれはたらきを抑える必要があります。

 全身の交感神経のはたらき過ぎを抑えるツボは、H6・F4です。
 →記事:「交感神経を抑えるツボ」

 強力な薬を長期に渡って使用して、交感神経のはたらき過ぎを起こしている人の場合は、
 H6・F4のツボを刺激したあとに、扁桃のツボH1と、腸のツボF1・F6を刺激してから
 本来の関節リウマチに効く薬指のツボH5・F5刺激してくださいね。

 ツボ刺激も大事ですが、生活改善の方がもっと大事です。
 口呼吸、食生活の改善、早寝早起きと適度な運動にも取り組んでみてください。

 あなたの関節リウマチが良くなりますように!

蕁麻疹と副交感神経 ~皮膚のかゆみ・むくみ・赤み~

 「湿疹」 と 「蕁麻疹(じんましん)」。 どちらも同じような症状に思えますよね(^^;
 違いを簡単に説明しますと、症状の出る場所が、皮膚の 「表面」 と 「内側」 の違いです。

 皮膚は表面の浅い部分から 「表皮」・「真皮」・「皮下組織」 の3層構造になっています。
 湿疹は皮膚表面の「表皮」の炎症で、蕁麻疹は「真皮」で炎症が起きている状態です。

 何かの刺激がキッカケで、真皮層でヒスタミンという痒みを引き起こす物質が放出されます。
 ヒスタミンは真皮層の毛細血管が拡張させて、皮膚に赤みを生じさせます(発赤)。
 広がり過ぎた毛細血管の隙間から水分が漏れ出て、むくみ・腫れが起こります。

 表皮と真皮の間には、頑丈な膜(基底膜)があるので、むくみは真皮内に留まります。
 浮腫は表皮を突き破れないので、ミミズ腫れや地図状に皮膚がプクッと膨れるのです。

 表皮の炎症である湿疹には、塗り薬(外用薬)がよく効きます。
 しかし外用薬は真皮層まで届かないので、真皮の炎症である蕁麻疹には内服薬になります。

 蕁麻疹の原因となるのは、小麦などの食物アレルゲン、消炎鎮痛剤や抗生物質などの薬品や、
 チーズやワインなどの発酵食品やサバ・アジなどの青身魚などヒスタミンを多く食品などです。

 その他にも、温度刺激(寒暖差)による寒冷蕁麻疹や、発汗が刺激となるコリン性蕁麻疹、
 精神的ストレスが原因となる心因性蕁麻疹というものもあります。

 蕁麻疹は、身体に加わった刺激・体内に侵入した異物を処理しようとする過剰反応です。
 この過剰反応を起こしている神経が、副交感神経という自律神経のひとつです。
 →カテゴリ:「副交感神経とアレルギー」

 蕁麻疹の原因は人それぞれ色々ありますが、蕁麻疹に効くツボは共通です。
 →次記事:「蕁麻疹・じんましんに効くツボ ~原因不明の慢性蕁麻疹にも」

蕁麻疹・じんましんに効くツボ ~原因不明の慢性蕁麻疹にも~

 蕁麻疹は、身体への刺激・体内に侵入した異物などを処理しようとする過剰反応です。
 食品・薬品や発酵食品、気温・汗などの外部刺激、精神的ストレスなど原因は様々です。
 →前記事:「蕁麻疹と副交感神経 ~皮膚のかゆみ・むくみ・赤み~」

 この過剰反応を引き起こしている神経が、自律神経のひとつ副交感神経です。
 副交感神経症状は、神経の末端からアセチルコリンという物質を分泌します。

 副交感神経症状が過剰にはたらくと、アセチルコリンも過剰に分泌されます。
 過剰なアセチルコリンは血管を拡張・発赤させ、血中の水分が漏出して浮腫を引き起こします。

 蕁麻疹に効くツボは、手足の薬指H5・F5のツボです。

 副交感神経のはたらき過ぎを抑えることで、アセチルコリンの過剰分泌も抑えられます。
 発赤や浮腫などの蕁麻疹の症状を鎮めてくれます。
 →記事:「アレルギーに効くツボ ~薬指を刺激!~」
   手足の井穴図手足の井穴図
 これらのツボに、刺絡をするか、円皮針を貼るか、お灸をします。
 →カテゴリ:「井穴刺激のやり方」

 蕁麻疹は外見で判断できる症状なので、ツボ刺激の効果も面白いほど分かります!

 蕁麻疹を引き起こす原因が分かっていれば、それを避けるのが根本的な解決方法です。
 急に出て来た蕁麻疹(即時型アレルギー)であれば、原因を特定しやすいでしょう。

 原因が除去された後でも続く蕁麻疹であれば、ツボ刺激だけで治るかも知れません。
 しかし慢性の蕁麻疹になると、自分では気づかない原因が潜んでいる可能性があります。

 たとえば、毎日のように摂っている食品・大好物に対する 「遅延フードアレルギー」 や
 ズボンの金具やベルトのバックル、歯の詰め物に対する金属アレルギーかもしれません。
 →カテゴリ:「歯周病・虫歯と慢性炎症」

 あなたの蕁麻疹が治りますように!
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はりきゅう中村@大阪

Author:はりきゅう中村@大阪

 心身相関の考えから、身体の健康とメンタルヘルスに取り組んでいます。より簡単・安全で、より効果的なセルフケア(家庭治療)を紹介しています。
 また、病気を予防・回復させる生活改善も提案しています。
 みなさまのご健康に、少しでもお役立て頂ければ幸いです。
 また、どんな事でもお気軽に、ご質問・ご相談ください。
 応援、よろしくお願いします。

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