鍼灸症例:眼瞼痙攣 まぶたが閉じて目が見にくい

 60歳代の女性。数年前から、両目のまぶたが勝手に閉じるようになりました。
 努力して目を見開こうとしても、まぶたが挙がらず、前が見にくいです。
 眼科では、眼瞼下垂や重症筋無力症などの疾患は除外されました。
 目薬や漢方薬、ボトックス注射などを試しても、残念ながら改善ありませんでした。
 目が閉じているので、人と会うのも億劫で、外出するのも危険が伴います。

 初診
 見た目にも、目がパッチリ開いておらず、なんだか眠たそうな顔つきです。
 目をギュッと強く閉じてからパッと開けるときの目力の感覚を治療効果の指標にします。

 まずは筋肉の痙攣を止めるツボ、両足F5の井穴刺絡。→カテゴリ:「まぶたの痙攣・眼瞼痙攣」
 これで右目が楽に開くように改善。左目の方が症状が強く、まだ重たい感じがあります。
 両手H5で、左目の違和感も解消。両目ともスムーズに開きます。

 2診目
 前回治療後、翌日には症状がぶり返して、元に戻ったそうです。
 発症からの年月が長く頑固な症状なので、最初は出来るだけ頻繁に治療する必要があります。

 H5・F5が有効なのは判明しているので、ほかのツボも試すことにしました。
 眉毛の下(眼窩上縁)の圧痛点の2カ所に、円皮針0.9mm。
 これで目を開いてもらうと、もう100%パッチリと開きます。
 この患者さんの眼瞼痙攣は、眼輪筋からのトリガー症状なのでしょうか??
 最後にH5・F5の井穴刺絡。円皮針で症状が解消しているので、それ以上の改善はなし。

 3診目
 治療の翌日も改善が持続してたそうです。
 患者さんの話を聞くと、症状の強いときは、涙袋の色が悪く、深いしわが出てくるそうです。
 下まぶたの血行が悪くなって浮腫むことと、目の症状は関連しているそうです。

 下まぶたと関連するF6の井穴刺絡。眼窩上縁の圧痛点への円皮針。H5F5の井穴刺絡。
 この方法でも目がパッチリ楽に開くようになります。いろいろな要因が絡んでいるそうです。

 改善させる方法は分かったので、あとは治るまで続けるだけです。
 井穴刺絡と円皮針のやり方を覚えてもらってご自宅でもセルフケアしてもらうよう指導しました。

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鍼灸症例:肋間神経痛 胸・脇腹・背中の痛み

 70歳代の女性。左の脇腹を中心に、左胸・左側の背中に痛みを訴えます。
 1週間ほど前に自転車を駐輪する際、ハンドルを取られて上半身をねじったそうです。
 そのときは何ともなかったのですが、後日、痛みが出てきてだんだん増悪してきました。

 内出血や腫脹、発赤、熱感などはありません。
 左手をついたり、上半身を捻ったり、息を吸ったり、咳をすると痛みが悪化します。

 事故など、思いがけない衝撃が身体に加わると、筋肉は急激に伸張されて傷みやすいです。
 この患者さんの場合は、胸肋骨上の筋肉の痛み、いわゆる肋間神経痛でしょう。

 痛みを訴える脇腹の周囲を調べると、手のひらほどの範囲内にいくつもの圧痛点があります。
 痛みが出る姿勢をしてもらって、最も強い圧痛点から順に円皮針をペタペタ貼ること10枚ほど。
 再度、上半身を捻ったり咳払いをすると、まだ少し痛いけど、生活に支障が出ない程度に改善。
 患者さんの表情も、痛みに歪むことはなくなりました。

 「こんなに急に良くなるんですか??」 「今、治療しましたからね^^」

 低温ヤケドに注意して、血行促進と筋緊張緩和の目的で、貼るカイロなどで患部を温めることと
 また痛みがぶり返してくるようなら、また翌日にでも治療に来るよう指導して終了です。

 →施術のご依頼は、大阪の鍼灸治療院 「はりきゅう中村」 まで

鍼灸症例:脊柱管狭窄症と診断された左脚の痛み

 70歳代の男性。1ヶ月ほど前、急に左脚の太もも前面に激しい痛みを感じました。
 痛みのため歩行困難になり、MRI検査では腰部脊柱管狭窄症による痛みと診断されました。

 痛み止めの薬を飲みながら、痛みに耐えてなんとか日常生活はこなせています。
 歩いて外出することは難しいですが、自転車では相当な距離を走れるそうです。

 麻痺症状も無いことですから、なんちゃって脊柱管狭窄症でしょう。
 →記事:「脊柱管狭窄症で痛みが出ることはありません!」

 脚を引きずって、かばって歩きながらのご来院です。
 痛みを訴える左太ももを調べると、顕著な筋緊張と、強い圧痛がいくつもあります。
 圧痛点が多すぎるので、まずは遠隔部からのアプローチです。
 歩行時の痛み・歩行姿勢を、治療効果の指標にしました。

 大腿前面と関連のある足部の圧痛点に円皮針。
 計3枚ほど貼ると、太ももの痛みが10→5に改善。
 円皮針を貼った延長線上にある左F6・中指の井穴刺絡で、5→2に改善。
 まだ痛みは残るものの、歩き方もスムーズになりました。

 ご自宅でのセルフケアと、通院治療をしばらく続けることを指導しました。

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鍼灸症例:左肩の痛み

 70歳代の女性。1ヶ月ほど前から左肩の痛みが続いています。
 そのうち治るだろうと様子をみていましたが、変化がないのでご来院。

 左腕を前から挙げて(肩関節屈曲)もらうと、90~135あたりで肩に痛みが出ます。
 その角度を超えると痛みがマシになります。
 真横から挙げて(肩関節外転)もらうと、同様に痛みが出ます。
 屈曲よりも外転の方が、痛みが強いです。

 痛みを感じる角度で保持して圧痛点を探しても、激痛点は見つかりません。
 比較的強い圧痛点3つに円皮針を貼ってみましたが、改善はそれなり(10→8)です。

 肩に痛みが出る動作(屈曲・外転)から判断し、左H4・H3の井穴灸で痛みは8→4に改善。
 痛みを感じる場所(肩関節前面)から、左H6の井穴灸で4→1。
 痛みもほどんど消失し、動作もスムーズです。

 自宅での井穴灸でのセルフケアと、まだ痛むなら治療に来るよう指導して終了です。

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はりきゅう中村@大阪

Author:はりきゅう中村@大阪

 心身相関の考えから、身体の健康とメンタルヘルスに取り組んでいます。より簡単・安全で、より効果的なセルフケア(家庭治療)を紹介しています。
 また、病気を予防・回復させる生活改善も提案しています。
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