痛みの発生源はどこ? ~痛む場所が必ずしも悪いわけではない!~

 身体が損傷すると細胞が壊れて炎症が起こり、「発痛物質」 が生じます。
 その発痛物質が痛覚神経の末端のセンサーを刺激して、脳に痛み信号を伝えます。
 痛み信号を受信した脳は、痛み感覚を生じさせて異常を知らせてくれるのです。
 →前記事:「痛みを引き起こす「発痛物質」 ~トウガラシは辛くて痛い!~」

 指先にトゲが刺さると、その指に鋭い痛みを感じます。
 その痛み感覚を手がかりに、刺さった極小のトゲを見つけることが出来ます。

 しかし、筋肉や内臓などの鈍い痛みは、なんとなくこのあたりが痛いかも?と曖昧です。
 胃痛で、胃の後壁の上部で直径1cmの範囲が痛い!と感じることは出来ませんよね(^^;

 実は、「痛みを感じる場所」 と 「痛みの発生源」 が一致しているとは限りません。
 むしろ 「痛い場所」 と 「傷んでいる場所」 が別の場所であることの方が多いです(約7割)。

 たとえば盲腸(虫垂炎)では、痛みが右下腹部ではなく、みぞおちの痛みとして感じたり、
 心筋梗塞では、胸ではなく喉や左肩・腕の痛みとして感じられることがあります。

 よくあるのが頭痛で、本当は首や肩の筋肉の痛みが正体なのです。
 お尻の筋肉が脚の痛みとして、太ももの筋肉が膝の痛みとして感じることもあります。

 このような 「痛みの発生源」 が 「痛みの現場」 と異なる痛みを 「関連痛」 と言います。
 痛み刺激を受信した脳が痛みの発信源を誤って、別の場所に痛み感覚を生じさせるのです。

 脳は、勘違いや錯覚をよく起こします(^^;
 もし痛みを感じる場所を押したり揉んだりして治ったとしたら、それはラッキーです。

 首や肩・足腰など、痛みを感じる場所を治療しても改善が得られないことが多々あります。
 そんな痛みの発生源は、内臓や別の離れた場所にある筋肉のトラブルかもしれません。

 →次記事:「どこが痛いか分からない ~筋肉の痛み・内臓の痛みの見分け方~」

 オススメ文献
 『図解入門よくわかる痛み・鎮痛の基本としくみ』 伊藤和憲 秀和システム
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はりきゅう中村@大阪

Author:はりきゅう中村@大阪

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