痛みが移動する?? ~痛み感覚は脳の気の向くまま・勝手気まま~

 慢性痛では、痛みを感じる場所がただ1ヶ所だけに留まることは稀です。
 痛みの範囲が広く、複数の場所に痛みを訴えることがほとんどです。
 →前記事:「痛みが広がる慢性痛 ~痛みを伝える神経のバトンミス~」

 それらの痛みも、そのときどきで痛む場所が変わることがあります。
 さっきまではそこが痛かった。今はこっちが痛い。
 きのうは右膝が痛かった、今日は左膝が痛い。

 それは痛みが移動したのでも無ければ、新たに痛みが発生したワケでもありません。
 身体の複数の部位に痛みがあるとき、最も強い痛みの部位をだけを感じます。
 そして、ほかの2番目・3番目に強い痛みは感じにくくなります。

 たとえば、身体どこかが痛むとき、他の場所を出来るだけ強く痛めつけて下さい。
 その痛みを感じている間は、元の痛みを忘れているはずです(^^;

 そんな荒業をしなくても、痛みを感じない時間が、あなたにもきっとあります。
 趣味に没頭しているときや、何かに集中しているときは、痛みは気にならないハズです。
 救急車のサイレンが聞こえたら、気を取られているその瞬間は痛みを忘れますよね。

 痛みは脳が生じさせる感覚です。脳のはたらきの産物が痛みです。
 脳はあらゆる情報の中で、脳にとって一番気になることを意識に上らせるのです。
 痛みという感覚も、あなたの脳がそのときどきで気になる場所に発生させるのです。

 身体の損傷である骨折は、寝ても覚めても骨折という状態は急に変化しません。
 しかし骨折による痛みは、睡眠中など意識が逸れているときは痛みは変化(消失)します。

 骨折は整復・固定などの治療をすれば、やがて治っていくことでしょう。
 しかし慢性痛の場合、身体の損傷など修復させるべき原因・異常はありません。

 慢性痛は、痛みを感じる脳・神経のはたらき・痛み認知システムの誤作動なのです。
 脳に痛みを感じさせない・痛みに気を取られないことが慢性痛の治療になります。
 慢性痛の治療には、痛み感覚を発生させる脳の治療も必要なのです。

 →次記事:「慢性痛の薬物治療 ~過剰な痛みを発生させる脳・神経への薬~」
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はりきゅう中村@大阪

Author:はりきゅう中村@大阪

 心身相関の考えから、身体の健康とメンタルヘルスに取り組んでいます。より簡単・安全で、より効果的なセルフケア(家庭治療)を紹介しています。
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