50歳代の女性。数年前からドライマウスで口腔内に乾燥感があります。
現在、ドライマウスは治り、唾液の分泌も十分で口腔内は潤っているのですが、
上顎に乾燥したような感覚だけが残っているそうです。
上顎の乾燥感を紛らわすため、舌を動かして払拭しようとするそうです。
なんとも不快な症状だそうです。
おそらく長年のドライマウスで、乾燥感を脳や神経が記憶してしまっているのでしょう。
実際には潤っているのに、乾燥していると脳・神経が錯覚・勘違いしている状態と説明。
常に上顎に感じる乾燥感の変化を、治療効果の指標にしました。
上顎(口腔)を消化器の一部と見なして、脾経(左F1)か胃経(F6)か。
まずは左F6の井穴刺絡。刺激直後、上顎の乾燥感がマシになってきたそうです。
右のF6も井穴刺絡。もう乾燥感は気にならない、感じないそうです。
患者さんは劇的な変化・改善に驚いたご様子。
1回の治療で症状は解消しましたが、長年の勘違いなので、また思い出すかもしれません。
改善を定着させるためにも、あと何回か続けて治療することになりました。
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