耳鳴り・頭鳴の発生メカニズム ~原因を知れば音は鳴り止む~

 外耳・中耳で収集・増幅された空気振動は、内耳で電気信号に変換され脳へ送られます。
 脳(聴覚野)でその電気信号を認識したときに、私たちは「音」という感覚を覚えます。
 →前記事:「耳鳴り・頭鳴のセルフケア ~音は耳でなく、脳で聴いている~」

 耳鳴りでお困りでない人でも、耳鳴りを体感する方法があります。

 無響室など出来るだけ無音・静寂な部屋で、耳を研ぎ澄ませて聴覚に意識を集中させます。
 しばらくすると、どこからか キーン♪ シーッ♪ ブーン♪ などの音を感じるようになります。

 常に刺激を受け続けている脳が、音の無い環境にさらされると異常興奮・パニックを起こします。
 パニックになった脳は、音の電気信号を受信するアンテナの感度を上げて音を拾おうとします。
 脳が 聞こえなくなった音を必死に補おうと異常興奮している状態が、耳鳴り・頭鳴の正体です。

 脳には、身の安全を確保するため、絶えず周囲の状況を察知しようとする習性があります。
 睡眠中でも大きな物音で目覚めるのは、無意識下で脳が情報をキャッチしているからです。

 脳が異常興奮して耳鳴りを発生させてしまう原因のひとつに、聴力低下・難聴があります。
 難聴を伴う耳鳴りの場合、聞こえない音域を補うことで耳鳴りが止むかもしれません。
 →記事:「『耳鳴りの9割は治る 脳の興奮をおさえれば音はやむ』 の書評・レビュー」

 そのほかにも、うつや過労など脳がストレス状態のときにも、感覚過敏が起こります。
 状況把握・情報収集してストレスから逃れようと、脳が聴覚の受信感度を上げるからです。

 耳鳴り・頭鳴がしても、外部音の大きい場所に出たり、脳の興奮が静まると音は止まります。
 しかし、音に執着して不安や心配、緊張・イライラしてしまうと、それが脳のストレスになります。
 ストレスを感じた脳は、さらに受信感度を上げて耳鳴りが増幅する悪循環に陥ってしまうのです。

 脳の異常興奮→耳鳴り・頭鳴→精神的ストレス→脳がさらに興奮→症状増悪→ストレス増大

 耳鳴り・頭鳴を治すには、症状の発生メカニズムを理解し、悪循環を断ち切る必要があります。
 この悪循環を断ち切る箇所は、どこでも構いません。

 趣味や娯楽に打ち込むなど、ほかの健全で楽しい刺激で脳の認識を逸らすのも良い方法です。

 →次記事:「耳鳴りに効くツボ その1 ~耳鳴り・頭鳴は脳の異常興奮・過敏症~」
ブログのご案内

はりきゅう中村@大阪

Author:はりきゅう中村@大阪

 心身相関の考えから、身体の健康とメンタルヘルスに取り組んでいます。より簡単・安全で、より効果的なセルフケア(家庭治療)を紹介しています。
 また、病気を予防・回復させる生活改善も提案しています。
 みなさまのご健康に、少しでもお役立て頂ければ幸いです。
 また、どんな事でもお気軽に、ご質問・ご相談ください。
 応援、よろしくお願いします。

ブログ内を検索
カテゴリ一覧
井穴刺絡の治療院リンク