鍼灸症例:関節リウマチ 手の親指・人差し指の痛み
70歳代の女性。関節リウマチで手足の関節が痛くてお困りです。
最も痛くて生活に支障があるのは、両手の親指と人差し指の中手指節関節(MP関節)です。
指を曲げようとするとMP関節に痛みが生じ、力が入りません。
リウマチの鍼灸治療のひとつは、ただひたすらに関節の痛みを取ることです。
あくまで対症療法にすぎませんが、生活の質を高める上で重要な治療のひとつだと思います。
ご自宅でもセルフケアできるように、円皮針での治療法を説明しながら行いました。
痛みを感じるところに、やみくもに円皮針を貼っても効果がありません。
どう動かしたら関節の痛みを強く感じるか?と尋ねると、関節を曲げるとき、だそうです。
実際に痛みが出るくらいに曲げてもらい、痛い点を指示してもらって、ペンで印をつけました。
痛みが出る指を曲げたままで、ペン印の周辺をツボ探索棒でくまなく押さえました。
セルフケアでは、箸の先や爪楊枝の頭など、尖っていない細い棒で調べるようお願いしました。
痛みを感じると仰る場所を押さえても、それほどの痛みはありません。
患者さんが感じる場所とちょっと離れた場所に、顕著な圧痛点があります。
その圧痛点に印をつけ、曲げたままの指を元に戻してもらい、圧痛点に円皮針を貼りました。
→記事:「円皮針の使い方 ~ツボの見つけ方・探し方~」
そして再度、指を曲げてもらうと、今度はさっきとは別の場所が痛いと仰います。
痛みが移動したように感じるのは、先ほどの痛みが消えて、次に強い痛みが出て来た証拠。
複数の痛みが同時に存在する場合、最も強い痛みに意識が集中するからです。
→記事:「痛みが移動する?? ~痛みで痛みを抑える広汎性侵害抑制調節~」
次に出て来た(意識できるようになった)痛い場所を、同様に調べて円皮針を貼る、再度確認。
この繰り返しで、左右両手で10枚ほど円皮針を貼って、ようやく全て鎮痛しました。
円皮針を1枚貼っては指を曲げて痛みの変化を確認する作業は、地味ですが非常に重要です。
たとえ1mmズレただけでも効果がないことが多々あります。
それを確かめるには、円皮針を貼る前後の症状の確認しかありません。
私も何枚か無効の点に円皮針を貼ってしまいました(^^;汗
無効点の1~2ミリほど隣の圧痛点に円皮針を貼り直すと、しっかり改善しました。
→カテゴリ:★治療院のご案内
最も痛くて生活に支障があるのは、両手の親指と人差し指の中手指節関節(MP関節)です。
指を曲げようとするとMP関節に痛みが生じ、力が入りません。
リウマチの鍼灸治療のひとつは、ただひたすらに関節の痛みを取ることです。
あくまで対症療法にすぎませんが、生活の質を高める上で重要な治療のひとつだと思います。
ご自宅でもセルフケアできるように、円皮針での治療法を説明しながら行いました。
痛みを感じるところに、やみくもに円皮針を貼っても効果がありません。
どう動かしたら関節の痛みを強く感じるか?と尋ねると、関節を曲げるとき、だそうです。
実際に痛みが出るくらいに曲げてもらい、痛い点を指示してもらって、ペンで印をつけました。
痛みが出る指を曲げたままで、ペン印の周辺をツボ探索棒でくまなく押さえました。
セルフケアでは、箸の先や爪楊枝の頭など、尖っていない細い棒で調べるようお願いしました。
痛みを感じると仰る場所を押さえても、それほどの痛みはありません。
患者さんが感じる場所とちょっと離れた場所に、顕著な圧痛点があります。
その圧痛点に印をつけ、曲げたままの指を元に戻してもらい、圧痛点に円皮針を貼りました。
→記事:「円皮針の使い方 ~ツボの見つけ方・探し方~」
そして再度、指を曲げてもらうと、今度はさっきとは別の場所が痛いと仰います。
痛みが移動したように感じるのは、先ほどの痛みが消えて、次に強い痛みが出て来た証拠。
複数の痛みが同時に存在する場合、最も強い痛みに意識が集中するからです。
→記事:「痛みが移動する?? ~痛みで痛みを抑える広汎性侵害抑制調節~」
次に出て来た(意識できるようになった)痛い場所を、同様に調べて円皮針を貼る、再度確認。
この繰り返しで、左右両手で10枚ほど円皮針を貼って、ようやく全て鎮痛しました。
円皮針を1枚貼っては指を曲げて痛みの変化を確認する作業は、地味ですが非常に重要です。
たとえ1mmズレただけでも効果がないことが多々あります。
それを確かめるには、円皮針を貼る前後の症状の確認しかありません。
私も何枚か無効の点に円皮針を貼ってしまいました(^^;汗
無効点の1~2ミリほど隣の圧痛点に円皮針を貼り直すと、しっかり改善しました。
→カテゴリ:★治療院のご案内