鍼灸症例:過敏性腸症候群 お腹が張って苦しい

 30歳代の男性。お腹が張って苦しく、便秘や下痢を繰り返すそうです。
 とくに夜、夕食後にお腹がさらに張ってきて、ガスも出にくいそうです。
 病院では過敏性症候群と言われています。 →カテゴリ:「過敏性腸症候群」

 まずは症状の確認です。
 治療に来られたのは、ちょうど夕食後で、常に左腹部に膨満感があります。
 この膨満感を治療効果の指標にしました。

 腸の動き過ぎ、副交感神経がはたらき過ぎを抑える、左右H5F5の井穴刺絡。
 これでお腹の張って苦しい感じは消失しました。
 自宅でもH5F5の井穴刺絡を1週間続けてもらうように指導しました。

 2診目
 H5F5の井穴刺絡で、症状が半分ほどに改善。しかし、まだ症状が残っています。
 副交感だけでなく、交感神経のはたらき過ぎも混じっているのかな?と考え、
 お腹の圧痛点を探し、それが消えるようにツボを試していきました。
 結果、胃腸の左F1F6、肝臓の右F2F6と、仕上げのH5F5で、圧痛点がすべて解消。
 これらのツボで、また1週間セルフケアを続けてもらうようにしました。

 その後の症状は、日中は気にならないが、夕食や外食など、食事量が多くなると、
 食後(食べ始めてから30分も経たないうちに)急にお腹が張ってくるそうです。
 食べた物がすぐに大腸に運ばれることは考えられないので、
 おそらく、「胃-結腸反射(胃が膨らむと大腸が動き出すこと)」が過剰になっているのだろう
 ということで、胃腸の副交感神経の過敏性を抑える治療です。

 まずは交感神経機能を高める長坐位での低周波通電を15分。
 患者さんは虫垂炎の手術歴があり、それが腸の過敏性に影響しているのでは?と考え、
 立位にて右下腹部の手術痕の圧痛点に円皮針。
 手術痕の圧痛点と関連のある、右F1F6の井穴刺絡。
 そして仕上げに、H5F5の井穴刺絡で終了です。

 円皮針の貼り替えと、右F1F6とH5F5のセルフケアを指導して
 まだ症状が残るようだったら、また治療に来てもらうようにしました。

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はりきゅう中村@大阪

Author:はりきゅう中村@大阪

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