手のひらの水疱のようなプツプツが…。
手荒れかな?と思っていると、そのうち足の裏にも同じようなプツプツが…。
なかなか治らず、次第に手のひら・足の裏が荒れてガサガサして痛くなってきます(涙)
そんな手足の皮膚トラブルは、「掌蹠膿疱症」(しょうせきのうほうしょう) かもしれません。
手のひら(掌)や足の裏(蹠)にプツプツ(膿疱)が出てはガサガサになる…を繰り返す病気です。
手足の痛みもさることながら見た目が悪いため、美容的にも精神的にも非常に辛い症状です。
掌蹠膿疱症は、症状の出ている手足の皮膚だけを治療してもなかなか治りません。
単なる皮膚トラブルではなく、免疫の異常が手足に症状として現れているからです。
掌蹠膿疱症には喫煙が悪いだとか、ビオチンが良いだとか世間では言われてますね。
これらの悪化・改善の要因は、巡り巡って免疫異常を促進したり抑制したりするからなのです。
免疫とは、細菌・ウイルスなどの病原体や体内の異物から身体を守るはたらきのことです。
免疫がはたらくときに、赤く腫れたり痛みを伴ったり細胞が壊れるなど炎症が引き起こされます。
→カテゴリ:「免疫異常と衛生仮説」 この免疫システムが亢進して、手足の皮膚に炎症が出る病気が 「掌蹠膿疱症」 です。
手足の皮膚そのものに原因はなく、免疫亢進の結果なのです。
掌蹠膿疱症は「洗剤による手荒れ」のような原因と結果が直接的な病気ではありません。
そのため根本的な治療が受けられず、慢性化・難治化してしまうのです。
また適切な治療を行ったとしても、効果を実感しはじめるまでに数ヶ月ほどかかります。
免疫の異常が徐々に治まって、それが手足の症状改善に結びつくまで時間を要するからです。
それでは免疫の異常という観点から、掌蹠膿疱症のセルフケアを紹介していきます。