副腎ってなに? ~副腎疲労症候群はこんな症状~

 あなたは、「副腎」(ふくじん)という臓器をご存じでしょうか?
 副腎皮質ホルモン(ステロイド)という名前なら、耳にしたことがあるかも知れませんね。

 副腎とは、腎臓の上に位置する内分泌系(ホルモン)の臓器です。
 「腎」という漢字が使われていますが、腎臓の一部でも、腎臓の補助でもありません(^^;

 過労や怪我・痛みなどの肉体的ストレス、不安や心配事などの精神的ストレスはもちろん、
 ウイルスや細菌による感染症、化学物質、重金属、毒薬などの環境汚染物質など、
 副腎は、ありとあらゆるストレスに抵抗して生命を守る、必要不可欠な臓器なのです。

 副腎のはたらきが弱くなると、疲労感・倦怠感など、心身にいろいろな症状が出てきます。
 →前記事:「寝てもスッキリしない慢性疲労 ~その原因は副腎疲労かも?~」

 【疲労感・倦怠感】
 副腎は血糖値を上げて、血糖値が下がり過ぎないよう、調節するはたらきがあります。
 副腎が弱ると、低血糖状態(エネルギー不足)になるため、倦怠感・疲労感が生じてきます。
 →カテゴリ:「低血糖症と心の病気」

 【無気力・神経過敏】
 副腎は、脳のはたらきを活発にさせ、やる気や集中力を高めます。
 副腎が弱ると、無気力や抑うつ状態になり、些細なことが気になってしまいます。
 痛みに敏感になったり、音がうるさく聞こえたり、食物の匂いが鼻に付くようになります。
 →カテゴリ:「うつ状態・うつ病」

 【低血圧・立ちくらみ】
 副腎は、血管の収縮や電解質を調節して血圧を上げて、下がり過ぎないようにしています。
 副腎が弱ると、低血圧になったり、立ちくらみ(脳貧血)を起こしてフラフラ倒れてしまいます。
 →カテゴリ:「起立性調節障害」

 【炎症・アレルギー・免疫異常】
 副腎からは、炎症を強力に抑えるホルモンが分泌されています。
 目・鼻・のど、胃腸や陰部の粘膜、皮膚、関節滑膜などの膜が壊れないよう守っています。
 副腎が弱ると、アレルギーや自己免疫疾患などの、過剰な炎症を抑えられなくなります。
 →カテゴリ:「副交感神経とアレルギー」

 【抵抗力・自然治癒力の低下】
 副腎は、上記のさまざまな方法で、ストレスから身体(細胞)を守るはたらきがあります。
 副腎が弱ると、ストレスに打たれ弱くなり、怪我や病気が治りにくく長引いてしまいます。

 【ホルモンの低下】
 副腎は、性ホルモンも分泌しています。
 副腎が弱ると性的欲求が低下し、女性であれば月経前症候群(PMS)が悪化します。

 このように、副腎が弱ってしまうと、心身にさまざまな症状が出てきてしまいます。

 副腎疲労による疲労感・倦怠感は、朝に最も悪く、夜になるとマシになってきます。
 なぜこのような、正常とは真逆の体調のリズムになってしまうのでしょうか。

 →次記事:「朝起きられない、夜になると調子が良くなる ~副腎ホルモンと日内リズム~」


 参考文献
 『標準生理学 第7阪』 小澤瀞司/福田康一郎 医学書院 2009
ブログのご案内

はりきゅう中村@大阪

Author:はりきゅう中村@大阪

 心身相関の考えから、身体の健康とメンタルヘルスに取り組んでいます。より簡単・安全で、より効果的なセルフケア(家庭治療)を紹介しています。
 また、病気を予防・回復させる生活改善も提案しています。
 みなさまのご健康に、少しでもお役立て頂ければ幸いです。
 また、どんな事でもお気軽に、ご質問・ご相談ください。
 応援、よろしくお願いします。

ブログ内を検索
カテゴリ一覧
井穴刺絡の治療院リンク