手足の冷えと自律神経 ~末端冷え性は血管が収縮しっぱなし~

 私たちの体温の発熱源は、主に筋肉と肝臓です。
 運動をすると身体がポカポカ温まるのは、筋肉が発熱しているからです。
 肝臓はイメージしにくいですが、物質の合成・分解を行う際に熱エネルギーが発生します。

 筋肉や肝臓で発生した熱は、血管を流れる血液によって全身に運ばれます。

 実は血管はゴムホースのような常に一定の太さの管ではありません。
 血管の周りの筋肉(平滑筋)が収縮・弛緩することで、血管の太さが変化しているのです。
 血管の平滑筋がギュッと収縮すれば血管は細くなり、ふわっと弛緩すれば血管は広がります。

 なぜ血管の太さが変化するのかというと、ひとつは体温を調節するためです。

 夏場など熱い場所では皮膚の血管を弛緩させて、放熱を促して体温を下げようとします。
 逆に、冬場など寒い場所では体温を維持するため、皮膚血管を収縮させて放熱を抑えます。

 体温の調節は、脳や内臓など中枢の体温は生命活動を維持するために最優先されます。
 それにひきかえ、手足など末端は重要度が低いので、温度維持は後回で冷えやすいのです。

 寒い場所で血管が収縮して手足が冷たくなるのは、熱を逃さないための正常な反応です。
 しかし、暖かい場所に居ても血管が収縮したままの状態で手足が冷たいのは困りものです。

 この血管の収縮・弛緩を支配しているのが自律神経です。
 交感神経が優位になると、血管の平滑筋が収縮して血管が細くなり、手足が冷えてきます。
 副交感神経が優位になると、血管平滑筋が弛緩して血管が広がり、手足がポカポカしてきます。

 末端冷え性は、手足の血管平滑筋の交感神経がはたらき過ぎている状態です。
 暖かい場所でも交感神経がはたらき続け、副交感神経のはたらきが高まらない状態です。

 交感神経のはたらき過ぎを抑え、副交感神経のはたらきを高める。
 手足の冷えを解消するには、自律神経のはたらきを正常化させることが重要です。
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はりきゅう中村@大阪

Author:はりきゅう中村@大阪

 心身相関の考えから、身体の健康とメンタルヘルスに取り組んでいます。より簡単・安全で、より効果的なセルフケア(家庭治療)を紹介しています。
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