鍼灸症例:下垂足・鶏足による歩行困難 おそらく総腓骨神経麻痺

 70歳代の男性。5日ほど前から、右足首より先がダラ~ンと下垂して困難になりました。
 足首を反らすことが出来ない状態なので、歩くときは膝を高く挙げて歩きます(鶏歩)。
 病院ではとくに治療がない?とのことで、ただ回復を待つのも不安なのでご来院です。

 重力の影響を少なくすべく仰向けに寝て、足首を反らそうとしても出来ません。
 足の甲あたりに知覚鈍麻があります。
 足首や足指を反らす運動神経や足脚の感覚を伝える神経の麻痺だと思われます。

 骨折や腫瘍などで長時間神経が圧迫されることによって麻痺が生じると言われています。
 そのような明らかな器質的な原因ではないので、治療を引き受けることにしました。

 治療方針としては、筋肉の廃用性萎縮・筋力低下の防止、新たな神経回路の構築の促進です。
 陽陵泉-懸鐘あたりと、足三里-太衝あたりをつないで低周波通電です。
 それぞれ単収縮を目視できる電圧で1Hz前後で15分間ほど通電しました。

 毎回の治療(通電)の前後に足首を反らして効果を確認するのですが、
 治療1回で神経が再生するとは思えないのに、治療後はちょっと背屈できるのが興味深いです。

 通電治療と、ご自宅での自動他動運動を続けてもらって1ヶ月半。
 歩行に支障がない程度にまで回復したので、あとはセルフケアだけで治療終了としました。

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はりきゅう中村@大阪

Author:はりきゅう中村@大阪

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