うつ病とストレス ~うつ病はストレスによる脳細胞の萎縮~

 「うつ病の原因は脳内のセロトニン不足」 という考え方があります(モノアミン仮説)。
 だからセロトニンを増やそう!セロトニンの効きを良くしよう!とするのが薬物治療です。
 しかし、うつ病患者さんの脳内を調べても、必ずしもセロトニンが減っているワケではありません。

 うつ病は、脳の海馬や扁桃体という場所が破壊され、萎縮しているのが原因ではないか?
 抗うつ剤は「脳由来神経栄養因子」を増やして脳細胞の再生を促すのでは?と考えられてます。

 「脳由来神経栄養因子(BDNF)」とは、血管形成や細胞の成長を促すタンパク質のことです。
 脳の血流を増やして栄養を送り込み、脳細胞を修復・活性化させるはたらきがあります。

 実際に、重症なうつ病の人ほど、血液中のBDNF濃度が低いことが分かっています。
 BDNFが少ないということは、脳細胞が萎縮していて、はたらきが落ちているということです。

 脳細胞(海馬)を破壊・萎縮させてしまう原因は、「慢性的なストレス」です。

 ストレスを受けると、それに抵抗するため、副腎や交感神経のはたらきが活発になります。
 遭遇した敵(ストレス)と闘争・逃走する戦闘態勢モードの体調を作り出す正常な反応です。
 →カテゴリ:「ストレスと自律神経」   →カテゴリ:「副腎疲労とアレルギー」

 しかし、慢性的にストレスを受け続けると、副腎からのストレスホルモンが過剰になります。
 ストレスホルモン(コルチゾール)は、BDNFを減らし、脳細胞を萎縮させてしまうのです。

 慢性的ストレス → 副腎機能亢進 → コルチゾール過剰 → 脳細胞萎縮・BDNF低下 → うつ病

 うつ発症のメカニズムを考えると、うつ病を改善させる糸口が見えてくるかもしれません。

 まずは出来る限りストレスから逃れること、ストレスを減らすことです。
 どんな良い治療をしても、それ以上に悪いストレスがあれば改善するのは難しくなります。
 ひとりで悩まず、周囲の人や支援機関に助けを求めて下さい。

 ここでは、ストレスに打ち負かされてしまった脳を回復させる食事、BDNFを増やす運動、
 自律神経や副腎のはたらきを改善させるツボなどの、うつ病のセルフケアを紹介していきます。

 →次記事:「うつ病と低血糖症 ~うつの原因は炭水化物中毒??~」
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はりきゅう中村@大阪

Author:はりきゅう中村@大阪

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